TIPS – ページ 12 – XOR for Mac & Windows:リアルタイムPDF比較ビューワ

文字化けするPDFがある?

Mac App StoreのXORのページに以下のリポートが書き込まれています。

Mac App StoreのXORのページ上のリポート

文字起こしは以下。

文字化けするPDFがあります

おもにOffice系から書き出されたPDFがXOR上で文字化けすることが多いです。ACROBAT Readerで見ると化けていないので、XORで見ると不安になってしまいます。なんとかならないでしょうか?

この現象の理由はおそらく「PDFにフォントデータが埋め込まれていないため」ですね。

そもそもPDFはどの環境で開いても同じように表示される仕組みです。商用印刷を想定したInDesign、QuarkXPress、Affinity DesignerといったDTPアプリでは必ずフォントデータをPDFに埋め込むはずだけど、Officeはファイルを軽量化すべく、意図的にオプションを設定しないとフォントが埋め込まれない仕様だったかと。

それでもWindows環境で作成したPDFをWindowsで開けば元通りに表示されるだろうけど、MacではWindowsと同じフォントを持たないので表示が怪しくなります。

いや、Acrobat Readerでは文字化けしないらしいから、そうとも言い切れないか。ただし、Acrobatがなんらかの文字化け回避策を持っているかのかも。何しろAdobeはフォントの扱いやアプリをMac & Winの両対応する技術に長けているので。

いずれにしてもMac App Storeへのレビューの書き込みでは連絡の取りようがありません。回答らしき情報を書き入れてもAppleに消されてしまうし。

suicou-b様、まだ問題が解決していないようでしたら、お問い合わせフォームからお問い合わせいたかけないでしょうか。原因の究明や詳細なサポートをさせていただきます。

お問い合わせフォーム

ぱたぱたReader

Youtubeで『PDF比較ツール「ぱたぱたReader」』という動画を見つけました。Windows版のみのフリーウエアだそうです。Vecterから入手できます

見てわかる通り、XORと同じく「修正の前と後のPDFの違いを把握するお手頃なツールが欲しい」という潜在的なニーズに応えるものです。いいですね。ドキュメント制作者の中にはまだまだ校正をプリントアウトした校正紙上で行っている人も多いし、個人の制作者は高価なPDF比較ツール(アプリ)の導入も難しいから。

ぱたぱたReaderもXORで言うところの「透かし表示」と「アオリ表示」に相当する比較結果を出してくれます。その上、XORにはない自動比較も搭載していて、全ページの差分箇所をバッチ処理で探してくれるようです。気になる方は試してみるといいでしょう。何しろ無料なので。

ちなみにXORはPDF比較だけてでなく、その後の校正提出までを視野に入れています。

確かにPDFの差分比較は重要だけど、それは校正作業の一部。プロの制作者はクライアントに成果物を提出してこそ代金をいただけるわけです。しかも通常、数往復の校正を経てようやく完成となります。ならば校正提出の行程もカバーするアプリの方がいいはず。

そうしてクライアントからの信頼を高め、維持するのが継続的な依頼をもらうための最大のコツなので、そために月額2,000円を払い続ける価値はあります。

PCデスクを広くする技

先日、自宅のPCデスクをこちらに買い替えました。

L字型ワイドデスク

なお、このデスクの奥行きは60cm。以前のデスクだと70cmあったので、同じようにPCをセットすると手元が10cm狭くなってしまいます。

そこでこちらの製品を購入。

そして32モニタをデスク面に置かず中空に浮かせて設置。こうすることでモニタの足を取り外せてスッキリ。もちろんモニタの高さ調整も自在です。しかも、モニタの下の空間も有効活用できるし、モニタを今までよりも奥に設置できるようになりました。

どうやらこのアームはモニタを90度回転させて縦置きにすることもできるらしいけど、まあ使うことはないかな。

XOR for Windows Version 1.3をリリース

XOR for Windows Version 1.3をリリースしました。このバージョンの追加機能は「コントラスト調整」です。

XOR for Windows Version 1.3のコントラスト調整

よりくっきりした画像合成による比較ができるようになりました。

使い方は例によって超簡単。というか何もしなくてもOK。比較する二つのPDFを選ぶダイアログにコントラスト切り替えスイッチがあります。

PDF選択ダイアログ

デフォルト状態は「高」なので、そのまま「OK」ボタンをクリックすれば、透かし表示の際にくっきりと表示されます。

もし従来のように、薄い色合いがよければスイッチをクリックして「低」に切り替えてください。

チェアマットを新調

在宅ワークかつ外出を控えていると自宅の環境をあれこれ変えたくなるものです。

デスクを買い替えたので、もう一つの課題だったカーペットもこちらのチェアマットに交換しました。

デスクごとチェアマット ゲーミングチェアマット ダイニングマット 床保護マット SALLOUS 超大判 特大サイズ180×240cm PVC 抗菌 防カビ ズレない 厚さ1.5mm 静電気防止 無味無臭 ソフト おしゃれ キズ防止 お手入れ簡単 床暖房対応 滑り止め (240*180cm, ブラック)

ちなみに先日までは椅子でフローリングを傷つけないようタイルカーペットを敷き詰めていたのだけど、あれ厄介なのですよね。ゲーミングチェアのような重量のある椅子だと、キャスターで動いたときにカーペットがめくれ上がってしまい、隙間や底面に埃やらゴミが巻き込まれて、さらにめくれやすくなってしまうという。

でも新しいチェアマットはとても快適です。

印刷制作費の価格交渉力を上げる

このサイトの虎の巻コーナーに『印刷制作費の価格交渉力を上げる』のページを公開しました。ページ内には解説動画『印刷制作費の価格交渉力を上げる』も貼っています。

制作費の価格交渉力を上げる

内容は言葉の通りです。印刷会社、制作会社にしてみれば、クライアントからいただける制作費が多いに越したことはないけど、闇雲に「上げてください」と訴えたところで「じゃあ次からは他所に依頼するよ」と言われるのがオチです。

ならばどうするべきかというと、まずはクライアントに利を提供して「以前よりも楽になった。工数が減った」と思っていただかなければなりません。

ということで、上記ページではどのようにしてクライアントに利を提供するかを解説しています。

選択制夫婦別性について

先日、最高裁が夫婦別姓を認めない民法の規定を合憲と判断しました。

でも、私は選択制夫婦別性に賛成です。そうしても何ら問題はなかろうと。

夫婦別姓

中には「別姓だと家族の一体感が失われる」なんてアホなことを言う人もいるけど、そんなもの妄想です。苗字が同じでも関係が崩壊した家族は多いし、国際結婚の場合をはじめ苗字が違っていても円満な家族も大勢います。

そして、むしろ夫婦同姓のためにレア苗字まで無くなりかねないのは文化的な損失です。

ちなみにフィクションの世界だと、名探偵コナンに登場する赤井秀一、羽田秀吉、世良真純の三兄弟が別姓ですね。かなり特殊な家族だけど。

差し当たり「妻の苗字を選ぶ自由もあるのだから男女差別ではない」という意見に対しては、良いアイディアがあります。だったら婚姻届を出す際に、どちらの姓を名乗るべきかをくじ引きで決めることにしようじゃないかと。

いや、チンチロの方がいいかな。二人で分担できるから。そして二つのサイコロを振って出た目が丁(偶数)なら夫の、半(奇数)なら妻の苗字を名乗らなければならいと。

サイコロ
出目が丁なら夫の姓に決定

結果、どっちを名乗ることになっても恨みっこなしの一発勝負。これなら姓を選択できなくてもフェアです。

Windows、大丈夫か?

Windows 11

XOR for Windowsに対して多い問い合わせが、

Microsoft 365アカウントでXORのサブスクリプション契約ができない

です。そう、Windowsストアの有料アプリ購入・サブスク契約にはMicrosoftアカウントが必要なのだけど、それとは別に「Microsoft 365」なるアカウントもあるようで。

Microsoft 365はOfficeアプリや追加のクラウドストレージ、そしてセキュリティ関連のサービスを提供するものらしいけど、解りにくいですよね。有料(一般法人向けなら¥540/月〜)なのでMicrosoft 365はMicrosoftアカウントを包括していると誤解されがちだけど別物です。

ちなみにこのMicrosoft 365は4月半ばまで「Office 365」という名前だったけど、改称されたことで余計に紛らわしくなってしまいました。

でも、この手の話は何も今に始まったことではなく、WindowsにはMacユーザには理解に苦しむ冗長さが昔から散見されます。

例えばダイアログの「適用」ボタン。あれ要らんでしょうに。

他にもディスプレイ設定の「拡大縮小とレイアウト」。解像度だけでよかろうと。「テキスト、アプリ、その他の項目のサイズを変更する」なんて、概念を理解したり適正値を見つけるのが面倒です。

Windowsのディスプレイ設定

そして極め付きは謎のダイアログ。操作を何も受け付けないと思ったら裏でダイアログが出ていてたというあれ。ダイアログは必ず最前面に表示してくれないと、何が起こっているのか解らずPCが誤動作したと思ってしまいます。

Windowsの致命的なダイアログ

ユーザを迷わせる要素は排除するのがUI設計、UX設計の鉄則だというのに。

それでもライバルがMacだった頃はよかったかもしれないけど、今やWindowsのカウンターパートはChromebook。しかもこれからのユーザはiOSやAndroidに慣れ親しんだ人たちです。Windowsみたいに冗長で習得を要するOSは次第に敬遠されていくのではないかと。設定やメンテも大変だから。

Windows 10のサポートが終了する2025年頃には新規販売されるPCのシェアでWindowsとChromebookが拮抗するようになっていてもおかしくないと思います。

ちなみにMacはいつの時代も10%前後のシェアにとどまるでしょう。それでも大きなボリュームかつ存在感です。一般ビジネスでは使われないのだから。

プロセスエコノミー

ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか』の6月30日放送ではIT批評家の尾原和啓さんがゲストでした。

辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!
辛坊さん自身は太平洋ヨット航海の帰路につきました

語られたのは「プロセスエコノミー」について。何でも「モノづくりにおいて、もはや機能では差別化できない。ならば成果物よりもプロセスの方が価値を有する」とのこと。あるいは「プロセス込みの成果物に価値を高められる」のだと。なるほど、その通りだと思います。

差し当たりXORの場合、開発過程を公開して共有するのは無理だけど、そのバックグラウンドなら語れます。

1. 課題の発見

2016年秋、私は都内のドキュメント制作会社に再就職しました。その会社では主に編集者として取扱説明書の制作に携わったのだけど、現場では実にアナログな校正がなされていました。校正紙をいちいちプリントアウトして目視でDTP原稿と見比べる感じです。

そのため校正能力が問われる上、やたらと時間がかかるし、ときには無用な変更の見落としも発生します。DTP原稿の修正指示とは違う箇所が変化していても、なかなか気づけないものです。

よって「これはアプリを導入して効率化を果たさないことには」と思いました。

2. 既存の解決策

もちろんそんな非効率なやり方を誰も問題視しなかったわけではなく、その部署でも1ライセンスが100万円を超える有名なPDF比較アプリを導入していました。

ただし、アプリにはコピープロテクトがあり専用のUSBドングルを装着したPCでしか起動できず、利用者が限られていました。使用を禁止されてはいなかったものの、締め切りが重なると重要案件を手がけるベテラン編集者が優先されるため、私のような新入りやDTPオペレータ、その他のスタッフは使用を遠慮すべきと言わんばかりの空気感が醸成されていて。

よって各人は代わりにAcrobatのPDF比較を使っていたけど、ご存知の通り精度が高いとは言えなくて。

3. 転機

それでも日々業務をこなしていたものの、2018年春、会社の業績不振を受けて「賃下げか退職か」を迫られました。その会社が長年続けてきた採算度外しの受注に限界がきた形です。結局、その部署では私を含めた何人もの制作スタッフが立て続けに退職しました。

そうして退職が決まり、身の振り方を考えた末に思いついたのが「だったら理想のPDF比較アプリを作って世に送り出してみようじゃないか」でした。業界大手のその制作会社でも制作業務を改善する余地があったのだから、より小さい制作会社、そして個人の制作者ならなおさらだろうと。

4. プロセスエコノミー

その後、予想以上に時間はかかったものの一応の完成をみてリリースするに至ったのがXORです。

コンセプトは「必要十分なPDF比較をすべての制作者に」ですが、まだ完全体だとは考えていません。新機能のアイディアもたくさんあるし、リクエストがあれば検討したいので、ぜひお寄せください。

そうして、ユーザや潜在的ユーザの意向も交えながら発展させて行かれるといいと思います。本当は新機能開発費のクラウドファンディングができればいいのだけど、Mac App AtoreやMicrosoft Storeだと出資者への還元が難しくて。

拡大してください

前日、XORのユーザ様から「XORでは平方メートルと立方メートルが見分けづらい」というお問い合わせをいただきました。XORは二つのPDFをヴィジュアル的に比較するため文字コードによる違いを判別できません。

そこでこのようなデータを用意して検証することに。左が㎡(平方メートル)と㎥(立方メートル)、右がその反対の並びです。

文字検証サンプル

この二つのPDFをXORで比較すると確かに見分けづらいですね。私の環境で等倍で判読できるのは13pt以上でした。しかも、そこに違いがあると判った上での検証なので通常の校正では見逃したかもしれません。

そもそも㎡や㎥の右肩の「2」や「3」は「m」の1/3弱のサイズ。文字サイズが10ptならは2.9pt相当です(ヒラギノ角ゴシックW3の場合)。3ptかそこらの文字は画面上ではなかなか見分けられないですよね。2と3は上半分の形状も似ているし。

とはいえ一般的な印刷物では11pt前後の文字を使うことが多いので、どうにかしたいところです。

差し当たり、細部まで確認したいときは拡大表示をお使いいただきたいと思います。XORのウインドウの左上にボタン類が並んでいます。左から3番目、+マークの虫眼鏡が拡大ボタンです。押すたびにページの表示倍率が上がります。

XORのボタン類

ただし、小さな文字を拡大しても細部はビットマップが潰れるので、先のバージョンアップでは解像度を上げるなど何らかの対応をしたいと思います。