間違い探し

XORのようなPDF比較アプリは、言ってみれば「間違い探しのツール」です。

人気漫画『七つの大罪』の1〜3巻がebookjapanで無料公開されていたので読んでみたら、2巻の89ページに間違い探しが載っていました。そこでXORにかけると当然ながら差分があっさり見つかります。

ただし、『七つの大罪』のページをここに掲載するわけにはいかないので代わりに見つけたフリー素材で

元の画像はこちらです。ぱっと見は同じでも7箇所に違いがあります。

7つのまちがいさがし(難しい)『ぐっすり猫さん』

これをXORの透かし表示にかけるとこう。

7つのまちがいさがし(難しい)『ぐっすり猫さん』
赤や青で表示されたのが差分箇所です

XORでは見つけた差分箇所に囲みをつけられます。

7つのまちがいさがし(難しい)『ぐっすり猫さん』
見つかった7カ所を四角形で囲みました

そして、アオリ表示にするとこの通り。

7つのまちがいさがし(難しい)『ぐっすり猫さん』
比較する両画像の位置が少々ずれていても大丈夫です。この状態でも囲みをつけられます。

もっとも、比較したい画像をわざわざPDFにするのは面倒だし、何より脳トレの効果やゲームとしての楽しみが失われるのでこの用途で使うのはお勧めはしませんが、XORでできることが簡単に伝わるかと思います。

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アオリねぇ

正直なところ私は最近までアオリの実用性をあまり信じていませんでした。

例えば物理的なアオリ、つまり比較したい二枚の校正紙をぴったり重ね、上の一枚だけを素早くめくったり戻したりして残像で差異を見つける手法は昔から行われてきたけど、あれは面倒かつ不効率です。ページが多ければ作業の手間隙が多くなるのはもちろん、A4サイズでもページ全体を見比べるのは難しいので、差がありそうな箇所を予測しながらでないと肝心なところを見落としがちになります。

それに、PCの画面上でそれを再現した場合、「変わっていない」という確認には有効でも、変わった箇所がたくさん見つかろうものなら対処に困ります。画面で確認しているのにプリントアウトした校正紙に逐一赤入れしたくはないですよね。

そういった理由からXORにアオリ機能を搭載するつもりはありませんでした。

でも、よくよく考えてみたらXORにはマーキングの機能が備わっているので、アオリで見つけた差異に囲みを付けたり、差がなかった箇所をマスクできます。

XORのアオリ表示中のマーキング
見つけた差異にマーキングできればアオリは素晴らしく実用的です

そう、「アオリだけなら今ひとつでも、マーキング機能とセットだったらアオリ表示は有用なはず」ということに遅ればせながら気づいたので、新たに搭載することにしました。

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アオリ搭載XOR for Mac

Windows版に続きMac版にもアオリ機能を搭載してリリースしました。既にダウンロード可能になっています。

XORのアオリ表示

使い方はもちろんWindows版と同じ。アプリを起動して比較するPDFのペアを表示させたらスペースキー2回押下です。見つけた際には赤い四角形の囲みをつけられます。

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アオリを搭載したきっかけ

XOR for Windows Version 1.2には「アオリ機能」を追加しました。

XORのアオリ表示中のマーキング
アオリ表示の例。差異が瞬くように表示されます。見つけた差異には赤い囲みをつけられます。

実は最近までアオリ機能をXORに搭載する予定はなかったのだけど、とあるきっかけで心変わりしました。

というのも先日、某制作会社の方にXORを紹介した際に私が「比較的小規模なドキュメント向き」と表現するつもりで「想定ターゲットは例えばカードや帳票、ハガキ」と言い間違ってしまって。

それを聞いた先方が「それくらいのもので無用な変更がないかの確認なら、比較するPDFのペアをAcrobatでタブ表示して、タブをポチポチ切り替えればいいのでは?」と。確かにそうですよね。

実際、私も単一ページものは、Macのファインダー上のプレビュー表示で確認していたから。該当PDFのアイコンを左右に並べて片方を選択状態にしたらスペースキーでPDFのプレビューを表示。そこから左右矢印キーで選択のPDFを素早く切り替えればアオリ表示を再現できます。

ただし、Acrobatによる疑似的なアオリは操作が意外と面倒だったりするのですよね。タブ切り替えは素早くやらないとアオリにならないけど、タブ上のクリック箇所を間違うとPDFが閉じられたりして。

ファインダーのアオリにしても、比較できるのは単一ページのみ。2ページ目以降を比べたければ各ページを個別のPDFとして書き出しておく必要があります。

よって、無償もしくは安価な別の代替手段が既にあったとしても、その面倒さを省き、もっと効率的な手段を提供できるなら有償アプリの意義があるだろうと。

よって、この会話をもってアオリの有効性を再認識したのでアオリ機能の搭載を決めました。

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なお、アオリ機能を搭載したMac版は近日中にリリース予定です。

アオリの効用

XOR for Windows Version 1.2には「アオリ表示」が追加されました。

アオリ表示の有り難い点の一つは「人間の補正能力を活用できる」です。例えば以下の二つのPDFページがあったとします(画像クリックで拡大表示)。

サンプルページ1

サンプルページ2

これをXORの従来の「透かし表示」で比較するとこの通り。

XORの透かし表示

細字のテキスト全体が青か赤、つまり差分として表示されています。でも、単に前の行との距離が変わっただけかもしれないけど、読み合わせたり別途diffにかけるのは面倒です。

そんな場合にアオリ表示をさせるとこの通り。

XORの「アオリ表示」

人間の視覚処理には手ぶれ補正の機能があるので、少々の移動なら無かったかのように認識できます。よってこの例では細字テキストのほぼ全体は変わっておらず、4行目だけが変更されていると解ります。

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