選択的夫婦別姓が早ければ今国会で審議されるかもという状況です。
ただし自民党内には反対派議員も少なからずいるので与党案がすんなりまとまるかは疑問。「通称制度で事足りる」なんて言う人もいるけど通称はパスポートのIDに保存されず海外では通用しないし、通称名義のクレジットカードも作れないので論外です。
とはいえ別姓で採決に挑むとして党議拘束をかけようものなら離党者が出かねません。まあ、私は無党派だし政権交代がある方が健全なので割れてくれればありがたいけど。
ちなみに私は夫婦別姓に賛成だけど、もっといい案があるとも思っています。それは「夫婦相互姓」とでも言うもの。つまり夫と妻の両者が望むなら相手の姓も本名として名乗れるという。
例えば佐藤太郎さんと鈴木花子が結婚するとして、花子さんが仕事の都合などで旧姓のままを望む場合、婚姻届の記入例はこんな感じで。
この例では、夫は佐藤太郎だけど、妻は鈴木花子であり佐藤花子でもあると。
あるいはもっと単純に、届け出の記入なしでも結婚相手の姓も本名として認める法律でもいいかも。何もせずとも夫も結婚後は鈴木太郎を名乗れるように。
夫婦別性に反対する人の言い分として「子供の姓が親のどちらかと違ってしまい、家族の一体感が損なわれる」というものがあります。実にナンセンスな苦し紛れの意見だと私は思うけど、上記の案なら両者の間に子供が産まれて父親の佐藤姓を名乗らせたとして、母親は佐藤花子でもあるのだから文句なかろうと。
中には家系を繋ぐ目的とかで第一子を佐藤、第二氏を鈴木にするような家庭が出ないとも限らないけど、そこまでは法律で面倒を見切れないやな。
よって私が思いつく懸念は「1名1回限りのサービスに2回登録できてしまうかも」ということぐらいかな。でも住所と姓名の名を付き合わせることで、ある程度は検出できるでしょう。
別性反対派がこの案で納得するかは判らないものの、このあたりで妥協した方が何かと賢明ではないかな。