コスパは貧乏人の尺度

先日、とあるニュース系Webサイトのコメント欄に私が「WindowsよりもMacの方がビギナーに向いている」と書いたら執拗に食らいついてくる人がいました。どうやら私の「WindowsはMacよりも生産性が低い」というコメントに引っ掛かったようです。私は「自力で整備できる人ならその差を埋められるけど」と書き添えていたのですが、そこはあえて無視したようで。

Mac or Windows

ちなみに私の見解はこう。

  • Macは皆が使いそうなアプリ類をバンドルした「全部入り」として提供される
  • Windowsはカスタマイズしてなんぼの世界
  • つまり、初期状態だとWindowsでできることはMacよりも少ない
  • よってPCスキルを持たないビギナーにはMacの方が向いている

実際、日本語入力FEPの精度一つとってもWindowsのそれはMacよりも大きく劣るので他のものに入れ替えてやらないと作業効率が上がりません。その作業はビギナーには敷居が高いはずです。発想すらないかもしれません。まあ、Macの日本語入力も数年前まではお粗末だったけど今では劇的に改善されています。iPhoneで儲けたからか目一杯リソースを注ぎ込んだのでしょう。その分、Macはサードパーティの活躍の場が狭いとも言えるのですが。それにゲームのようにMacがWindowsにまったく太刀打ちできない分野もあります。

でもその人は、やれ「Macは高くてコスパが悪いからダメ」とか「とっくにマイノリティなのだから負けだ」などという理屈で攻めてきました。好き嫌いや向き不向きの話をしているところに価格の大小や勝ち負けの観念で挑んでくるのだから、こちらは笑うだけですが。

挙句、私が「そうまで言うならMac使ったことあるの?」と訊ねたら「そんなものはない。だがリサーチはした」だと。つまり、結論を決めた上でMacに対するネガティブな記事ばかりを読んでイメージを膨らませてたらしいのです。こういう人に理屈は通じません。日本を絶対悪に位置づけた文在寅政権みたいな感じです。

ただ、一連のやりとりで私が思ったのは「コスパ」という言葉。言うまでもなくCost Performanceの略でよく使われるけど、これって実は貧乏人に特有の観念なのではないかと。

「経済的に余裕のない人は物を買い、余裕のある人は時間や利便性を買う」と言いますよね。前者は使えるお金が限られるから常に費用対効果を意識せざるを得ないけど、後者は金額の大小に捉われずに実利を追求できるわけです。

もちろん時と場所によるのだけど、不用意にコスパという言葉を使えば「ああ、安物買いを好む貧乏人思考が身についた人物なんだ…」という印象を相手に与えかねないだろうと。注意しないと。

XOR for Windows Version 1.1をリリース

昨日、XOR for Windows Version 1.1Microsoft Storeでリリースしました

変更点は以下です。

  • 起動直後のPDF選択ダイアログを廃止し、PDF選択機能をメインウインドウ内に移設

Version 1.0ではPDF選択ダイアログの表示中にヘルプメニューにアクセスできず、PDFを確定するまでアプリのヘルプやサブスクリプションの契約状況を確認できなかった点を改善しました。

XOR for Windows Version 1.1のPDF選択画面
新しいPDF選択画面。Version 1.0ではPDF選択時にヘルプメニューにアクセスできませんでした

BitMatch Pro

XORはPDF比較アプリですが、この分野は「デジタル校正ツール」とも呼ばれます。デジタル校正がより広範囲で、その方式の一つがPDF比較ということになるでしょう。

そんなこともあり、改めて「DTP 校正」で検索してみたら、「BitMatch Pro」というアプリが見つかりました。私が過去に所属した2つの制作会社ではProof Checker PROとAdobe Acrobatしか使われておらず知らなかったけど、探せばあるものですね。

BitMatch Pro

よって、XORで一定の売り上げを上げるには解りやすい差別化が必要になります。BitMatch Proもヴィジュアル的な比較ができるので精度は100%、比較漏れは起きないし、XORより多機能です。しかもWindows版とMac版があり、この点でもXORは張り合えませんね。

ならば使い勝手か価格面での差を明確にする必要がありしょう。

XORの特徴は月額2,000円のサブスクリプションである点。BitMatch Proは¥59,000だから二年半以上使う前提ならXORよりも安価ですね。多くの人に「サブスクリプションの方がいい」と思っていただけたならXORが競争力を発揮しうるかもしれません。

その他でXORの特徴を挙げるなら「PDFの並列表示」かな。対になるページを画面上で並べて表示し、好きなタイミングで重ねて比較したり、元に戻したりできます。これは私の好み、こだわりからそうしました。気になる差分箇所が見つかったら、すぐさま並列表示に切り替えて、どう違うのかを見たいと思ったもので。

比較画面(初期状態)
ペアとなる各ページを見比べられるのもXORの特徴です

それと、ひょっとして差別化に有効かなと思うのが、BitMatch ProはUSBドングルをを採用している点。複数人でシェアするなら順番待ちが発生するし、在宅勤務の際は使えなくなるから。でも、バリバリ稼げてるフリーランスの方なら自身専用にBitMatch Proを買えるか。

あとは、会社に¥59,000の稟議を出しても承認されない状況なら月額2,000円の方が自腹で導入しやすいとも言えるかな。個人持ちのアプリを会社のPCでも使っていいなら。

まあ、あれこれ考えてみても各人の好みは把握しきれないないし、製品の特徴は概してトレードオフになりがちなので、何とか棲み分けられればいいと思っています。

それに、デジタル校正という手段の認知度や普及度はまだまだ低く、開拓余地がそれなりに残されていると思うので、競争相手はそこそこ多い方がいいかもしれません。

XOR for Windowsの必要性

XOR for Windowsを先日、Microsoft Storeでリリースしました。

App icon of the XOR

Microsoft Store Badge

私はかつて横浜と千代田区の大手ドキュメント制作会社で勤務したことがあります。どちらの会社も主に取扱説明書類の受託制作を行っていたのですが、作業環境はWindowsが主流でした。

ドキュメント制作の用途ではWindowsはMacよりも不向きなのにWindows一色になったのは、Appleがかつて経営危機に陥ったことに加え、調達のしやすさやクライアント企業との付き合い上の理由が大きいのでしょう。「御社の系列の販社からPCを購入しますので、取説のお仕事依頼は弊社にお願いします」といった経緯もあったと推測します。

よって本当はMac版よりも先にWindows版をリリースすべきだったのだけど、私と開発担当者が共にMacユーザーだったことと、Mac版を先にした方がUIの設計等で有利に思えたため、Windows版が後になりました。何しろMac版をもっと早くリリースできると見込んでいたもので。結局、当初の計画よりも半年ほど遅れてしまったのですが。現実はなかなかうまく運ばないものですね。

Windows 7対応のXORは?

XOR for Windowsの対応OSはWindows 10のみで、Windows 7はサポートしません。これはWindows 7がMicrosoft Storeに非対応なためです。

また、現在のMicrosoft StoreではWindows 8および8.1向けのアプリは登録できないので必然的にWindows 10オンリーのアプリとなっています。

なお、私が昨年まで在籍してた某大手ドキュメント制作会社では「いまだにPCがWindows 7なのでXORを導入できる状況ではない」とのこと。それでも、かなり古いPCを使い続けているので遠からずそれらが寿命を迎え、チビチビとWindows 10機に置き換わっていくとは思いますが。

もっとも私がいた部署では最高峰ツールであるProof Checker Proを導入済みだったのでXORは不要かもしれないけど。

ただし、大手の社員であっても在宅勤務だったり、あるいは大手と取引のある下請けのフリーランスの製作者などにはXORがフィットすると思います。月額2,000円というサブスクリプション費は一見余計な出費に思えても、導入して得られる時短や品質確保の効果を踏まえれば軽くペイする額でしょう。

App icon of the XOR

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