ライバルは多い方がいい

私は「ライバルは多い方がいい」と考えています。それはアプリ市場においても。

特定分野のユーザを独占できれば素晴らしいけど、そこそこ規模のある市場では不可能だし。

もちろん他社製品のターゲットや利用目的、課題解決へのアプローチなどが自身のアプリとぴったり重なれば拙いけど、幾分違いも見て取れるなら、それらはライバルでもあると同時に共闘者でもあります。

例えば私のアプリが「A社のニーズには合うがB社には合わない」とう状況で、他社のアプリが「B社のニーズには合うがA社には合わない」なら、ちょうど補完しあえるわけだから。

幸いPDF比較ツールという分野では、XORは他とは少し毛色が違っているので、各社のツールとも共存共栄できていくのではないかと。

いつも言っているように

うんざりしたような口調で「いつも言っているように…」が口癖の人を私は信用しないことにしています。そりゃ本人は身近な人にいつも同じことを言い飽きているのかもしれないけど、初耳の者にしてみれば聞いたことがない話です。

私が昨年の春まで在籍していた会社でもありました。部の責任者が私との個人面談の際に「いつも言っているように、部署としてはたくさん残業して仕事を多数こなしてくれた方がありがたいのに、あなたはなぜそうしないのか?」と言ってきたのですよね。でも私にとってはまったくの初耳でした。

働き方改革が叫ばれる昨今「なるべく残業しろ」もどうかとは思うけど、社の方針が薄利多売なのは知っていたし、残業代が貰えるならそれはそれでありがたいのでちゃんと通達してくれていれば私とて協力したのに。

他にも面談中にその人は「引き受け手がなかった仕事を他部署に譲ったこともあったのに」とも言っていたけど、あとで先輩方に尋ねてみたら「そんなことはない。その人の思い違いだ」と言っておられました。

結局のところ、「いつも言っているように…」が口癖の人は、誰に何を伝えたかを覚えていないのでしょう。あるいは自身に都合よく記憶を改竄してしまう癖があるのかも。加えて重要な情報の出し方をコントロールすれば部下の生殺与奪を握れるし、いざとなれば尻尾切りにも使えるわけです。

結局、それが引き金で私はその会社を去ることになりました。何しろ会社の将来性がまったく信用できなくなったので。

貧すれば鈍する

私が昨年の春まで在籍していた会社では、経営危機に陥った挙句、終いには「会議室有料化」なんて珍ルールを繰り出しました。社内の会議室を使う場合は5,000円を支払えという。もちろん有効性なんてありません。各部署は身近な空きスペースで打ち合わせをするだけだから。

仮に来客時などで会議室が必要な場合に本当にその部署から5,000円徴収したとしても会社の売り上げが増えるわけではなく、社内で余計なお金の動きが発生するだけです。

よって、あまりに馬鹿げた方策を打ち出すと現場のスタッフの士気が下がりかねないですよね。

教訓

先日、コストについて書いたけど、業務の収支状況を改善するための一番の近道は「入りを増やす」ですよね。コストカットも重要だけど限界があるし。

私が昨年まで在籍していた都内の大手制作会社では長年「打診された仕事は断らない」というポリシーでやってきたため、中には明らかに足が出る業務も多々散見されました。

もちろんそのポリシーにも一定の理はあります。こんな感じで。

  • 断らないという評判が新たな仕事を呼び込む
  • クライアントを囲い込み同業他社との繋がりを作らせない
  • クライアントの横の繋がりにも期待できる
  • 本件は赤字でも将来案件は黒字になるかもしれない

でも、制作コンペでは最後まで争うため、安値競争の末に赤字覚悟で受注なんてことが多々。それでも「儲からない仕事が混ざっていてもトータルでプラスになればOK」を続けていくなら良かったのだけど、昨年経営者が代替わりして方針が変更され、不採算案件が多数あることが問題となりました。

とはいえこちらを「安さが売りの業者」と思い込んでいるクライアントに合意済みの制作費の値上げを打診することはできず、他に収支改善の策もなくて、結局私も含めて何人もが退職することに…。

救いようのない話だけど、何か教訓を読み取るとすれば「目先の売り上げに惑わされて安請け合いするな」かな。それって結局自分たちの首を絞めることにもなりかねないと。