クラウドファンディング

クラウドファンディングで資金集めをしたいと考えています。

クラウドファンディング

目的はXORの追加開発費確保。ワンストップ校正の機能を搭載したXOR for Windows Version 2.0、そしてVersion 3.0や4.0とも言うべき追加開発を行ってデジタル校正支援アプリとしての利便性を高めたいのだけど、手持ちの資金では心許なくて。

でも、これが難しいのですよね。

課題1:開発名目

開発目的名目で資金集めするには、何を作るかを明確にして公表する必要があるはずだけど、アプリの全容はリリース時まで明かしたくないのですよね。途中で仕様変更したくなるかもしれないし。

物理的な実体があるハードウエア製品の場合、試作品を完成させて「これを量産したいので、応援の出資をお願いします」と言えるけど、仕様が固まりきっていないソフトウエアの場合はそうもいきません。

課題2:還元

仮にどうにかして課題1を突破できたとしても、出資者に対してどう返礼していいものか悩みます。

XORのサブスク費が月2,000円だから「出資2万円で15ヶ月間のサブスク無料」とかができればいいけど、Mac App StoreやMicrosoft Storeは対応していません。

展望

さて、どうしたものか。サブスクリプション数がぐっと伸びてくれると自己資金に余裕ができて状況も変わりそうなのだけど。やっぱり借り入れするしかないかな。

プロセスエコノミー

ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか』の6月30日放送ではIT批評家の尾原和啓さんがゲストでした。

辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!
辛坊さん自身は太平洋ヨット航海の帰路につきました

語られたのは「プロセスエコノミー」について。何でも「モノづくりにおいて、もはや機能では差別化できない。ならば成果物よりもプロセスの方が価値を有する」とのこと。あるいは「プロセス込みの成果物に価値を高められる」のだと。なるほど、その通りだと思います。

差し当たりXORの場合、開発過程を公開して共有するのは無理だけど、そのバックグラウンドなら語れます。

1. 課題の発見

2016年秋、私は都内のドキュメント制作会社に再就職しました。その会社では主に編集者として取扱説明書の制作に携わったのだけど、現場では実にアナログな校正がなされていました。校正紙をいちいちプリントアウトして目視でDTP原稿と見比べる感じです。

そのため校正能力が問われる上、やたらと時間がかかるし、ときには無用な変更の見落としも発生します。DTP原稿の修正指示とは違う箇所が変化していても、なかなか気づけないものです。

よって「これはアプリを導入して効率化を果たさないことには」と思いました。

2. 既存の解決策

もちろんそんな非効率なやり方を誰も問題視しなかったわけではなく、その部署でも1ライセンスが100万円を超える有名なPDF比較アプリを導入していました。

ただし、アプリにはコピープロテクトがあり専用のUSBドングルを装着したPCでしか起動できず、利用者が限られていました。使用を禁止されてはいなかったものの、締め切りが重なると重要案件を手がけるベテラン編集者が優先されるため、私のような新入りやDTPオペレータ、その他のスタッフは使用を遠慮すべきと言わんばかりの空気感が醸成されていて。

よって各人は代わりにAcrobatのPDF比較を使っていたけど、ご存知の通り精度が高いとは言えなくて。

3. 転機

それでも日々業務をこなしていたものの、2018年春、会社の業績不振を受けて「賃下げか退職か」を迫られました。その会社が長年続けてきた採算度外しの受注に限界がきた形です。結局、その部署では私を含めた何人もの制作スタッフが立て続けに退職しました。

そうして退職が決まり、身の振り方を考えた末に思いついたのが「だったら理想のPDF比較アプリを作って世に送り出してみようじゃないか」でした。業界大手のその制作会社でも制作業務を改善する余地があったのだから、より小さい制作会社、そして個人の制作者ならなおさらだろうと。

4. プロセスエコノミー

その後、予想以上に時間はかかったものの一応の完成をみてリリースするに至ったのがXORです。

コンセプトは「必要十分なPDF比較をすべての制作者に」ですが、まだ完全体だとは考えていません。新機能のアイディアもたくさんあるし、リクエストがあれば検討したいので、ぜひお寄せください。

そうして、ユーザや潜在的ユーザの意向も交えながら発展させて行かれるといいと思います。本当は新機能開発費のクラウドファンディングができればいいのだけど、Mac App AtoreやMicrosoft Storeだと出資者への還元が難しくて。

要るのは解ってるけど

XORにはまだ最小限の機能しかありません。これはひとえに予算的な理由です。開発費さえあれば搭載したい機能案がたくさんあります。

例えば以下の様なPDFがあったとします。

比較したいPDFペアの例
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太字のリード文が1行から2行に増えていますよね。

その二つをXORで比較した際の表示はこちら。

XORによるPDF比較結果の例
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リード文の二行目が赤くなるのは当然として、それ以降の全体も赤や青で表示されています。これでは1行追加されただけなのか、それともテキストにも何か変化が生じているのかの判別がつきません。

そこでこれらを的確に比較する機能を追加したいとは思っています。サブスクリプションの契約数がもっと伸びれば実現できるでしょう。

App icon of the XOR

XOR

リアルタイムPDF比較ビューワ

2,000円(税込)/月
(サブスクリプション)

  • Download_on_the_Mac_App_Store_Badge_ja
  • Microsoft Store Badge

なぜXORを開発しようと思ったのか?

本日からpage2020がスタート。期待通りにPDF比較アプリ『XOR』が注目を集められているかは、これを書いている時点では解りません。

page2020

さて、これを機に初めてこのblogを訪れる人が増えると踏んで、私がPDF比較アプリ『XOR』を開発しようと思ったきっかけを改めて書きます。

私は2018年まで都内のドキュメント制作会社で取扱説明書の制作に携わっていました。その会社では有名なPDF比較アプリ(デジタル校正ツール)を導入済みだったものの、USBポートにドングルを刺したPCでしか起動できないため、時折順番待ちが発生していました。

そこで待っている時間を有効活用すべく別の案件に取り掛かったら、いざ自分に順番が回ってきたときに手が離せないなんてことも。あるいは、自分が他者を待たせる立場になるのもプレッシャーです。PDF比較アプリでの検証が終わってドングルを明け渡した後に、またチェックしたい箇所が見つかった場合も「返してくれ」とは言えないし

それに、ドングルをシェアするタイプのアプリだと立場によって使いづらい空気感が醸成されたりもします。部署内の重鎮的な編集者は遠慮なく使うけど、年数が浅い人や非正規雇用のスタッフ、DTPオペレータの面々などは使わないのが当たり前のような。もちろん誰も使用を禁止されていないのだけど、何となく遠慮してしまいがちになったりして。

よって私が得た確信は「高性能なアプリを全員でシェアするよりも、機能はシンプルでもいいからアプリを全員がいつでも使えた方が効率的なはず」でした。

ただし、その条件に合うアプリが見当たらなかったので自分で作ろうと考えました。

つまり、XORは私が印刷物(とりわけ取扱説明書)の制作に従事した経験をもとに開発したアプリです。

Windows版で書き出したPDFについて

Windows版のXORから書き出した比較結果のPDFをAcrobatで開き、閉じようとすると変更箇所がなくても「保存しますか?」というメッセージが表示されます。

Alart-of-Acrobat-Reader

これはPDFが何かしら不完全だからだと思われますが、実用には耐えるのでリリースを優先しました。

本件はXOR for Windowsの次のバージョンで修正する予定です。