要るのは解ってるけど

XORにはまだ最小限の機能しかありません。これはひとえに予算的な理由です。開発費さえあれば搭載したい機能案がたくさんあります。

例えば以下の様なPDFがあったとします。

比較したいPDFペアの例
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太字のリード文が1行から2行に増えていますよね。

その二つをXORで比較した際の表示はこちら。

XORによるPDF比較結果の例
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リード文の二行目が赤くなるのは当然として、それ以降の全体も赤や青で表示されています。これでは1行追加されただけなのか、それともテキストにも何か変化が生じているのかの判別がつきません。

そこでこれらを的確に比較する機能を追加したいとは思っています。サブスクリプションの契約数がもっと伸びれば実現できるでしょう。

BitMatch Pro

XORはPDF比較アプリですが、この分野は「デジタル校正ツール」とも呼ばれます。デジタル校正がより広範囲で、その方式の一つがPDF比較ということになるでしょう。

そんなこともあり、改めて「DTP 校正」で検索してみたら、「BitMatch Pro」というアプリが見つかりました。私が過去に所属した2つの制作会社ではProof Checker PROとAdobe Acrobatしか使われておらず知らなかったけど、探せばあるものですね。

BitMatch Pro

よって、XORで一定の売り上げを上げるには解りやすい差別化が必要になります。BitMatch Proもヴィジュアル的な比較ができるので精度は100%、比較漏れは起きないし、XORより多機能です。しかもWindows版とMac版があり、この点でもXORは張り合えませんね。

ならば使い勝手か価格面での差を明確にする必要がありしょう。

XORの特徴は月額2,000円のサブスクリプションである点。BitMatch Proは¥59,000だから二年半以上使う前提ならXORよりも安価ですね。多くの人に「サブスクリプションの方がいい」と思っていただけたならXORが競争力を発揮しうるかもしれません。

その他でXORの特徴を挙げるなら「PDFの並列表示」かな。対になるページを画面上で並べて表示し、好きなタイミングで重ねて比較したり、元に戻したりできます。これは私の好み、こだわりからそうしました。気になる差分箇所が見つかったら、すぐさま並列表示に切り替えて、どう違うのかを見たいと思ったもので。

比較画面(初期状態)
ペアとなる各ページを見比べられるのもXORの特徴です

それと、ひょっとして差別化に有効かなと思うのが、BitMatch ProはUSBドングルをを採用している点。複数人でシェアするなら順番待ちが発生するし、在宅勤務の際は使えなくなるから。でも、バリバリ稼げてるフリーランスの方なら自身専用にBitMatch Proを買えるか。

あとは、会社に¥59,000の稟議を出しても承認されない状況なら月額2,000円の方が自腹で導入しやすいとも言えるかな。個人持ちのアプリを会社のPCでも使っていいなら。

まあ、あれこれ考えてみても各人の好みは把握しきれないないし、製品の特徴は概してトレードオフになりがちなので、何とか棲み分けられればいいと思っています。

それに、デジタル校正という手段の認知度や普及度はまだまだ低く、開拓余地がそれなりに残されていると思うので、競争相手はそこそこ多い方がいいかもしれません。

比較結果の再利用性

PDF比較アプリの比較には二つの方式があります。「解析比較」と「ヴィジュアル比較」です。前者はPDFのデータ構造を解析し、要素を突き合わせて比較します。後者はPDFを画像として認識して差異を探します。XORはヴィジュアル比較のPDF比較アプリです。

ヴィジュアル比較方式のPDF比較ツールの中にはバッチ処理で各ページの比較結果の画像ファイルを書き出してくれるアプリが存在しています。

ただし、このタイプのアプリには難点もあります。例えば以下。

  • 比較結果が画像ファイル

つまり、目視で確認する以外だとプリントアウトして赤ペンなどを入れるぐらいしか使い道がないかと。よって別の場所で作業しているDTP担当者に再修正指示を出す場合にはスキャンする必要があります。

でもXORでは比較結果をPDFに書き出すので、Adobe Acrobat Readerなどで修正指示を書いて再修正の原稿にでき、そのままメールに添付して送れます。

xor-exported-or-printed-image
XORで書き出した比較結果はPDFそのものなので、拡大しても文字やイラストの解像度が下がることはありません

スケーラブル

ヴィジュアル比較方式のPDF比較ツールの中にはバッチ処理で各ページの比較結果の画像ファイルを書き出してくれるアプリが存在しています。

ただし、このタイプのアプリには難点もあります。例えば以下。

  • 比較結果の画像の解像度が粗い
  • 解像度を上げると処理時間が長くなる

つまり解像度と処理速度はトレードオフの関係にあります。加えて比較結果も画像ファイルなので画面で拡大表示しても粗くなるだけです。

他方、XORで書き出される検証結果はPDFそのものです。対になる両PDFのページが並んだ状態で、拡大表示すれば細部まで確認できます。

xor-exported-or-printed-image
XORで書き出した比較結果はPDFそのものなので、拡大しても文字やイラストの解像度が下がることはありません

リアルタイム比較

ヴィジュアル比較方式のPDF比較ツールの中にはバッチ処理で各ページの比較結果の画像ファイルを書き出してくれるアプリが存在しています。

ただし、このタイプのアプリには難点もあります。例えば以下。

  • ページ数が多い場合には処理が終わるまで長く待たされる

つまり、比較作業を開始してから結果を検証するまでに待ち時間が発生します。よって忙しい時などはその待ち時間がもったいなく感じることもあるでしょう。

そこでXORはバッチ処理ではなくリアルタイム比較を採用しています。昔流行った表現で言えば「WYSIWYG(What You See Is What You Get)」、アプリの画面上で各ページを瞬時に比較可能です。対になる両ページを並べて見比べることも、重ねて差異を表示させることもできます。

xor concept animation