MicrosoftはAppleの足元にも及ばん

2025年1月25日、XOR for Windows Version 2.0をようやくリリースできました。と言うのは本来なら昨年末にリリース済みだったはずなのに、Microsoftの不手際(?)で1ヶ月も遅れてしまって。

XOR for Windows Version 2.0の画面イメージ
XOR for Windows Version 2.0にて、見つけた差分箇所に校正結果の注釈を書き入れた時の様子

MicrosoftとApple、どちらが優位かはITの世界における永遠のテーマ。PC用OSシェアでいけばWindowsを要するMicrosoftの圧勝だけど、AppleにはiPhoneとiPadがあります。近年はPCよりもスマホの方が人々の依存度が高いですよね。

そして公式アプリストアのクオリティに限れば、MicrosoftはAppleの足元にも及びません。

12月某日、XOR for Windows Version 2.0をMicrosoft Storeの審査に出したところ、残念ながら却下されました。理由は「申請時の情報にテストのためのアカウントが記されていない」というもの。XOR for Windowsはサブスク契約が前提のアプリなので、動作を確認するにはMicrosoftアカウントとパスワードが必要になります。過去数回の申請時には求められたことがなかったのだけど…。

そう、サブスクアプリを審査するならMicrosoft Storeチームは開発者が知り得ない独自のMicrosoftアカウントを持っておくべきでしょう。審査において開発者側が用意したアカウントが使われるならば、中にはアカウントによって動作を変えてバックドアを仕込む開発者も出てきましょう。例えば、ユーザ情報を盗んで外部のサーバーに送信するとか。ただし、サブスクの契約時に既知のアカウントが入力された時はバックドアを使わずにMicrosoft Storeチームの審査を掻い潜るとか。

そもそもMicrosoftアカウントは個々のユーザーの支払い方法が紐づけられている極めてプライベートなものなので、相手がMicrosoft Storeとはいえ他社の人に使わせていいものではないでしょうに。

そんなわけでMicrosoft Storeチームに「審査に使うサブスクのテスト用Microsoftアカウントは、Microsoft Storeチーム側で用意しないと拙いのではないか?」と問い合わせるも、「アカウント情報が提供されないとテストできない」の堂々巡り。まったくもう。

結局、すぐに解約するクレジットカードで使い捨てのMicrosoftアカウントを作って審査を通しました。

一連のやり取りで分かったのは、Microsoft Storeの程度の低さ。モバイル向けで膨大な数のアプリを審査してきたAppleとは大違いです。

いつかMicrosoft Storeは「バックドアが仕込まれたアプリを流出させ他として訴えられる日が来るかもしれないけど、それはこちらの知ることではありません。ただし、Microsoft Storeのサービスが終了しないかは心配です。

XORアプリアイコン

XOR for Windows

リアルタイムPDF比較ビューア

Microsoft Store Badge

2,000円(税込 ※)/月
(サブスクリプション)

無料試用期間1ヶ月

※ 日本のストアでは10%の消費税が含まれます

XOR for Windows Version 2.0をリリース

2025年1月25日、XOR for Windows Version 2.0をリリースしました。

XOR for Windows Version 2.0の画面イメージ
XOR for Windows Version 2.0にて、見つけた差分箇所に校正結果の注釈を書き入れた時の様子

新バージョンの特徴はワンストップ校正です。以下の動画でご確認ください。

修正前と後のPDF全体を比較して比較結果のリポートを生成するアプリを用いた校正では、必要に応じて修正後のPDFをベースに再修正用DTP原稿なり変更箇所一覧を作る必要があります。

対してXORではユーザーが自力で差分箇所を赤線でマーキングすることになります。この方式は一見面倒に思えるものの、XOR上で差分箇所に校正結果を書き入れ、再修正用DTP原稿なり変更箇所一覧として書き出せるため、むしろ校正作業が簡潔になります。

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XOR for Windows Version 1.6をリリースしました

XOR for WIndows Version 1.6をリリースしました。既存ユーザは無料でアップグレードでき、新規ユーザは1ヶ月間無料でお使いいただけます。

今回追加された新機能は「不変ページの自動検出」と「サーモ表示」です。

不変ページの自動検出

まず、修正前と後のPDFで変更がなかったページはこのように表示されます。

XOR for Windows Version 1.6の不変ページの自動検出
差異がない場合、ページ全体が暗くなり、中央に白字で「Unchanged」のラベルが表示されます。サムネイルにも「Unchange」が付いています

ちなみに差異がある場合はこのとおり。

XOR for WIndowsのふたご表示
差異がある場合の「ふたご表示」

これにより制作者は差異の有無を一瞬で把握でき、「DTPの過程で不要な変更が紛れ込んでいないか?」の確認作業が要らなくなります。

サーモ表示

もう一つの新機能は「サーモ表示」です。差分箇所だけを赤で表示します。「透かし表示」の状態でスペースキーを押すとサーモ表示に切り替わります。

XOR for Windowsのサーモ表示
透かし表示よりも差分を把握しやすくなりました

なお、これらの機能はMac版に搭載済みです。

ちなみにこの二つの追加機能はユーザ様からのリクエストがきっかけで搭載しました。搭載して欲しい機能案があればリクエストをお寄せください。感想も大歓迎です。

Microsoft Store以外の販路は?

先日、とある企業様から問い合わせをいただき「XOR for WindowsをMicrosoft Store以外で購入できないか?」と尋ねられました。何でも社内規定でMicrosoft Storeへのアクセスが禁止されているとのことです。

Microsoft Storeのアイコン

でも、残念ながら今のところその方法はありません。というのもMicrosoft Store以外でアプリを展開するとあれこれ余計なコストがかかってしまうので。

まず、パッケージを作るとメディアを用意して箱詰めやラッピング、発送、在庫管理などのコストが発生する上、請求書、領収書を交わす必要も出てきます。

他のオンラインストアを使うにせよ、ライセンス管理のためにはサーバーを立てて常時稼働させた上に、サブスクリプションなのでクライアントごとの1ヶ月単位の運用マネジメントが必要になります。というか、Microsoft Storeへのアクセスが禁止の企業では他のオンラインストアも禁止ではないでしょうか。

ライセンス管理用のサーバーの代わりにUSBドングルを採用してドングルを刺したPCでしか動かなくする手もあるけど、それだとサブスクリプションではなく、売り切り方式にして価格を高く設定しなければならず、利便性も下がります。「安価なサブスクで解約・再契約は自由」「職場でも自宅でも旅先でも使える」がXORのセールスポイントなので。

なお、それらのコストはMicrosoft Store経由で展開する限り一切考慮不要です。支払いやライセンス管理はStoreが担ってくれており、当方のような零細事業者にとってはとてもありがたく、これ以外の販路で展開することは不可能です。

心苦しいのですが、お問合せいただいた企業様のご期待には応えられませんでした。

XOR for Windows Version 1.5

XOR for Windows Version 1.5の紹介動画を公開しました。

XOR for Windows Version 1.5のリリースは今年の1月5日だから、とっくに公開しておくべきだったのだけど、何となく手をつけられないまま半年余りが経過してしまって。

それでも、最近XOR for Winのサブスク収益が伸びてきたことで、その必要性を感じて動画を用意し、公開した次第です。

収益がもう少し伸びてくれれば、Mac版と同様のVersion 2.0、さらには3.0にも本格的に取り掛かれるかと思います。今後とも何とぞよろしくお願いいたします。

Windows版XORの領収書は?

先日、とある企業の方からXOR for Windowsに対して以下のような問い合わせをいただきました。

契約した場合、領収書をいただけますか?

なるほど、その企業では社員がアプリを購入した際に領収書で精算しているのですね。XORはサブスクリプションなので領収書を毎月欲しいと。

でも、答えは残念ながらNoです。サブスクはMicrosoftストアとの契約であり、誰が契約していただけたかは私にはわかりません。これがMac App StoreならAppleが領収書のメールを毎月送ってきてくれるのですが、Microsoftストアにはその機能がありません。

Microsoft Storeのサポートに問い合わせても、「領収書の発行機能はありません。今後も搭載予定はありません」と食い気味に言われてしまいます。どうやらこの手の問い合わせは多いものの、何らかの社内ポリシーでもって対応を拒否し続けているのでしょう。

ただし、Microsoftストアにも注文の明細書を表示する機能はあります。XORをサブスクリプション契約したMicrosoftアカウントでアカウント管理サイトにサインインして画面上部部の「支払いと課金情報」タブをクリックすると、毎月の支払い履歴に対して下図のような支払い明細を確認できます。

Microsoftアカウントの注文履歴

「印刷の注文」リンクをクリックすればプリントアウトしたりPDFとして保存できます。可能であればこれを領収書としてお使いになるといいのではないかと。

ただし、宛名の欄がないのですが、Microsoft Storeのサポートの方曰く「画面右上のアイコンをクリックするとアカウントの情報が表示されるので、それが写り込むようにプリントアウトしてください」とのことでした。

XOR for Windows Version 1.4をリリース

XOR for Windows Version 1.4をリリースしました。

このバージョンの新機能は最もリスエストの声が多かった「透かし表示のPDF書き出し」です。

XOR for Windowsで書き出した品質証明PDFのイメージ
書き出した透かし表示のイメージ。赤や青が差分箇所。赤線の囲みも反映されています

とあるユーザ様は「例えば会社で透かし表示をPDF出力し、持ち帰って差分箇所を確認したい」と仰っいました。

また別のユーザ様は、クライアントへの校正提出時にすべての変更箇所がわかる資料の添付を親会社である大手印刷企業から義務付けられているため、その用途に使いたいとのことでした。

なるほど他のPDF比較アプリの比較レポートは読み解きに習得が必要だったりするけど、XORの透かし表示は変更箇所が赤や青なので誰の目にも明らかなので、校正提出の添付資料に最適ですよね。

本当はもっと早くリリースしたかったけど、諸般の事情で遅れに遅れて今になりました。

なお、Mac版のVersion 2.0では、書き出したPDF上の囲みがAcrobatで開いた時に注釈になっているけど、この機能は先のバージョンで対応する予定です。

Windows 11のインストールを諦めました

Windows 11の壁紙

Windows 11のインストールを諦めました。正確には外付けSSDへのインストールを。

XOR for Windowsの動作テストのためWindows 11環境が必要なのだけどPCを新調する気にはならなかったのでMacのParallels上にインストールしたかったけど必要スペックを満たさず頓挫。これは条件が緩和されるまでどうにもなりません。

よって手持ちの唯一のPCの外付けSSDにインストールしてWin10と11を切り替えて使おうとしたもののBIOSが外付けSSDを認識してくれません。Windowsってこういうところが難しいですよね。

で、それ以上調べて試行錯誤する時間ももったいなかったので、思い切ってPC内臓SSDのOSを10→11にアップグレードしました。気に入らなければ10にも戻せるようだから。ほんとかな。

Windows 11からWindows 10に戻す方法(ダウングレード)

まあ、Windows 10のテスト環境はParallelsがあるので、今の私にとってはこれが正解なのかも。

XOR for Windows Version 1.3をリリース

XOR for Windows Version 1.3をリリースしました。このバージョンの追加機能は「コントラスト調整」です。

XOR for Windows Version 1.3のコントラスト調整

よりくっきりした画像合成による比較ができるようになりました。

使い方は例によって超簡単。というか何もしなくてもOK。比較する二つのPDFを選ぶダイアログにコントラスト切り替えスイッチがあります。

PDF選択ダイアログ

デフォルト状態は「高」なので、そのまま「OK」ボタンをクリックすれば、透かし表示の際にくっきりと表示されます。

もし従来のように、薄い色合いがよければスイッチをクリックして「低」に切り替えてください。

制作コストはもっと減らせる

動画『制作コストはもっと減らせる』を公開しました。

内容はコストカットの手段の提案と、私がXORを開発しようと考えたきっかけです。そして後半はアプリの使い方説明になっています。

おそらく他社製のPDF比較アプリを導入した制作組織では、そのアプリを「提出前の確認用途」に使っているのではないかと。実際、私の古巣がそうでした。何しろ100万円を超えるアプリはおいそれと買い足せないので、使う人、使う場面はどうしても限定されていました。

でも、それではPDF比較アプリの導入効果が限られてしまうということを説明しています。

よかったらご視聴ください。