最大の課題の次の課題

XORの出足が低調な理由の一番目はおそらく「知名度がない」です。これに対しては地道に周知を図るしかありません。

でも二番目の理由はちょっと厄介かも。というのも「そもそもPDF比較アプリを使う発想がない」ではないかと。だとすればXORの存在に辿り着かないか、存在を知っても有益だと思ってもらえない可能性があります。

私は横浜と千代田区の大手制作会社2社で取説制作に従事したことがあり、どちらでもProof Checker Proが使える状況でした。Proof Checker ProはPDF比較を含むデジタル校正の最高峰ツール。業界人からの信頼が厚い素晴らしい製品です。これの有無によって業務効率が大きく変わることさえあります。ただし1ライセンスが100万円を超えるため大きな組織しか導入できません。

より普及度が高いAdobe Acrobat Pro DCにもPDF比較機能があるものの、こちらの精度はProof Checker Proには及ばず、比較漏れが起きがちです。加えて、Acrobat Pro DCではなく下位バージョンのAcrobat Standard DCやAdobe Readerを使っているケースも多いかと。それらにはPDF比較機能がありません。

つまり、大手に属さない多くの制作者はPDF比較アプリなしでの業務遂行に甘んじているものと思われます。校正時はPDFをプリントアウトして、時間をかけて入念な目視確認を行っていることでしょう。

XORはそのような人たちのために開発されました。月額2,000円のサブスクリプションで最初の1ヶ月は無料なら個人事業主の方でも導入できるはず。もちろん機能の充実ぶりではProof Checker Proに遠く及ばないものの、二つのPDFの差を100%見つけるという最小限の要件は満たしています。

よって「XOR導入すれば作業効率を改善でき、月2,000円以上の効果が得られる」と知ってもらいたいところです。

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目下最大の課題

残念ながらXORの出足はまだ低調。でも理由は解っています。ひとえに「知名度がないため」です。人は知らない製品を買いようがないですからね。

加えてドキュメント制作が含まれる印刷業のトレンドは下り坂。もう盛り返すこともないでしょう。紙媒体が優先的な媒体ではなくなって久しいので。

ただし、私は時流が悪いとは思っていません。むしろビジネスチャンスはあると見ています。なぜなら状況が厳しいからこそ人々の意識がコストダウンに向かうだろうと。

業界が下り坂でも印刷物の需要が無くなることはないと思われます。ただし、単価は容赦なく下がるでしょう。その結果、業界人は今までよりも安い費用での制作を強いられます。よってコストカットに寄与する手段への需要が高まるはずです。

その用途ではXORは有力な選択肢になりうると思います。月額2,000円のサブスクリプションかつならローリスクで導入できるので。1ヶ月の試用期間があるので、もし気に入らなくてもその間に解約すれば費用負担はゼロです。

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XORの有効な使い方

XOR for WindowsMicrosoft Storeでリリースしたので、改めてXORの有効な使い方を紹介します。

DTPが完了し、修正前と後のPDFが揃ったら以下の手順に倣ってください。

  1. XORですべての差分に囲みを付ける
  2. DTP原稿の修正指示の箇所がすべて変更されているかを確認。されていなければ修正漏れの疑いあり
  3. DTP原稿の修正箇所以外の変更箇所がないかを確認。見つかれば不要な変更の疑いあり
  4. DTP原稿の修正指示がすべて正しく修正されているかを確認

この手順をルーティーンにすることで、いきなりDTP原稿とPDFを見比べて確認する方法よりも品質を確保しやすくなり、かつ作業時間を短縮できます。特に3.の工程が重要です。

例えるなら、ジグソーパズルを組み立てる前に、端っこのピースどうしや色合いの似たピースごとに分類しておくような話かと。あるいは料理もそうですね。下準備の有無がメインの作業の効率や出来栄えに大きく影響するという。

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XOR for Windowsの必要性

XOR for Windowsを先日、Microsoft Storeでリリースしました。

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私はかつて横浜と千代田区の大手ドキュメント制作会社で勤務したことがあります。どちらの会社も主に取扱説明書類の受託制作を行っていたのですが、作業環境はWindowsが主流でした。

ドキュメント制作の用途ではWindowsはMacよりも不向きなのにWindows一色になったのは、Appleがかつて経営危機に陥ったことに加え、調達のしやすさやクライアント企業との付き合い上の理由が大きいのでしょう。「御社の系列の販社からPCを購入しますので、取説のお仕事依頼は弊社にお願いします」といった経緯もあったと推測します。

よって本当はMac版よりも先にWindows版をリリースすべきだったのだけど、私と開発担当者が共にMacユーザーだったことと、Mac版を先にした方がUIの設計等で有利に思えたため、Windows版が後になりました。何しろMac版をもっと早くリリースできると見込んでいたもので。結局、当初の計画よりも半年ほど遅れてしまったのですが。現実はなかなかうまく運ばないものですね。

Windows 7対応のXORは?

XOR for Windowsの対応OSはWindows 10のみで、Windows 7はサポートしません。これはWindows 7がMicrosoft Storeに非対応なためです。

また、現在のMicrosoft StoreではWindows 8および8.1向けのアプリは登録できないので必然的にWindows 10オンリーのアプリとなっています。

なお、私が昨年まで在籍してた某大手ドキュメント制作会社では「いまだにPCがWindows 7なのでXORを導入できる状況ではない」とのこと。それでも、かなり古いPCを使い続けているので遠からずそれらが寿命を迎え、チビチビとWindows 10機に置き換わっていくとは思いますが。

もっとも私がいた部署では最高峰ツールであるProof Checker Proを導入済みだったのでXORは不要かもしれないけど。

ただし、大手の社員であっても在宅勤務だったり、あるいは大手と取引のある下請けのフリーランスの製作者などにはXORがフィットすると思います。月額2,000円というサブスクリプション費は一見余計な出費に思えても、導入して得られる時短や品質確保の効果を踏まえれば軽くペイする額でしょう。

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