QuarkXPress 2019

QuarkXPress 2018がサブスクリプションに対応したばかりなのに、QurakXPress 2019が登場しました。

QuarkXPress icon

料金はこんな感じ。

QuarkXpressの価格帯

年額$232〜ということはサブスクリプションのみなのかな。

ともかくInDesign以外の選択肢を探している人には試してみる価値ありです。

DTPの思い出

QuarkXPressの新バージョンを知って思い出しました。

私が初めてDTPに触れたのは1998年だったかな。当時はQuarkXPress 3.3J、Illustrator 7.0、Photoshop 5.0なんて環境だったと思います。もちろん作業環境はMacですね。

QuarkXPress 3.3J

当時はまだPDFが一般的ではなく、QuarkXPressから巨大なPSファイルに書き出して、それをRIP(Raster Image Processor)にかけて印刷に回していたと思います。いやあ懐かしい。

QuarkXPressに切り替える主な10個の理由

QuarkXPressに切り替える主な10個の理由というPDFが公開されています。もちろんInDesignからの移行を想定したものです。

QuarkXPressに切り替える主な10個の理由.PDF

もはやDTP界はInDesign一色になった気もするけど、かつてはQUARK XPRESSがその地位にありました。

仮にこの新QUARKが優れものだったとしても、制作データのやり取りを考えると自分だけQUARKってわけには行かなそうですが、自身で制作方針を決められる立場の人なら導入を検討してみる価値はあるかもしれません。InDesignデータ(IDML)のインポート機能も搭載されているので。

新しいQuarkXPressは誰用?

QuarkXPressの最新バージョンがMac App Storeで提供されています。

QuarkXPress icon

でも、今時QuarkXPressを使うユーザってどんな人達なのでしょうかね。

20世紀の頃はQuarkXPress 3.3がデファクトスタンダードだったけど、あれこれ不都合を抱えていたので次第にAdobe InDesignに取って代わられた印象です。

もちろんInDesignよりもQuarkXPressのUIの方が好きな人や業界がInDesign一色なのを好まない人などはいるだろうけど、以下の点を考慮するとわざわざマイノリティなアプリを使うメリットは少ないと思うのですよね。

  • 制作データの可搬性
  • IllustratorやPhotoshop、Acrobatは必須

そう、制作を引き継ぐ際にQuarkXPressのデータを渡されても困るし、InDesignを使わずともIllustrator、Photoshop、Acrobatの代替を見つけるのも困難だからAdobe Creative Cloudの契約は必須でしょう。

だとすると、やはり昔のQuarkXPressによる制作データを大量に持っていて、それらを再利用する機会が多い人かな。InDesignでも昔のQuarkXPressデータを読めるけど、要素の配置位置などが微妙に狂うので。

QuarkXPress

QuarkXPressがMac App Storeのサブスクリプションに対応しました。

QuarkXPress icon

これまでも買い切りのQuarkXPress 2018 Pro(¥48,800)があったけど、そちらも引き続き提供され続けるようです。

というか、いまだにQuarkXPressのアップグレードや製品展開が続いているとは知りませんでした。何しろDTPの世界はとっくにInDesign一色になったものと思っていたので。

QuarkXPressを使うユーザってどんな人達なのでしょうかね。昔のQuarkXPressによる制作データを大量に保有していて再利用することもあるような制作、印刷会社かな。