小泉Jr.は雇用規制を強化したいらしい

自民党総裁選を争っている小泉進次郎議員が打ち出した解雇規制の緩和(後に解雇規制の見直しと訂正)に対して私はどうにもモヤモヤした思いを抱いていました。

でも、BSフジの9月20日(金)の番組で国民民主党の玉木雄一郎代表が私のモヤモヤの正体をうまく言い当ててくれました。「企業が社員を解雇しやすくする代わりに企業側にリスキリングや再就職支援を義務付けるのは、むしろ解雇規制の強化なのでは?」と。

そうですよね。リスキリングは会社の将来を支えてほしい社員のスキルアップを図るもので、辞めてもらう社員に会社がリスキリングのプログラムを行うのは変な話だろうと。

よってリスキリングを法的に義務付けても、せいぜい修了時に難しいテストを課して「及第レベルに達しなかったので辞めていただきます」という解雇の成立条件として使われるのがオチです。それって労使どちらにとってもいい話じゃないですよね。

まあ、再就職支援の方は解らなくもないか。勤務時間内に再就職活動ができるなら退職勧告を受けた社員にとってメリットはありましょう。でも、利用できる再就職支援サービスは会社側が選択したものに限られるはずで、ともすると選択肢が狭まります。

というわけで、総理大臣を見据えた政治家が打ち出す政策としては、企業におかしな付帯条件を付けて解雇規制を見直す前に、「ひとたび正社員の身分を失えば人生が途端に不利になる社会」という今の日本の風土を変えた方がいいです。

例えば以下。

リカレント・リスキリングに取り組んで、
その成果を生かして再就職することを条件に

失業保険の給付を手厚くする

これなら有望産業や人手不足の業種への再就職を促せます。

そうして離職が必ずしも不利にならず、転職が今よりもポジティブに受け止められる社会を目指すと。

その上でなら、金銭解雇などの解雇規制の緩和策も受け入れらやすくなるでしょう。

リスキリングを条件に解雇規制を緩和するって?

小泉四世こと小泉進次郎衆議院議員が自由民主党総裁選への出馬を正式に発表しました。

小泉進次郎衆議院議員

彼が打ち出した政策案の内、私が気になったのは「リスキリングを条件に解雇規制を緩和する」というもの。日本経済を活性化させるべく労働市場の流動性を高めたいのだろうけど、これ、悪手です。

まず、よく言われる「大企業では社員の解雇が難しいから雇用の流動性が高まらない」は幻想です。なぜならコストカット経営が根付いた日本では企業が正社員を解雇しても、次に正社員を雇うとは限らないので、解雇のしやすさでは雇用の流動性の向上は担保されません。

そればかりか解雇規制を緩和すれば、理論上、経営者が特定の社員に対して「割増退職金を受け取って辞めるか、それとも賃下げを呑むか?」と迫れるようになります。結果、転職市場で不利な中高年、あるいは住宅ローンや子供の教育費負担を抱えているなどでキャリアを途切れさせたくない社員がますます経営者の顔色を伺って働かざるを得なくなります。賃上げ交渉なんてもってのほかです。

解雇に際して企業には社員へのリスキリングを義務付けるにしても、取り組んだ社員がどういう成績や成果をいつまでに達成すれば解雇対象から外れるのかも曖昧です。というか、企業ではリスキリングに費用を割くにしても、辞めてほしい社員ではなくそれ以外の社員のスキルアップに投資したいはずだから、同一労働同一賃金の話と同様、経営者側の匙加減次第のリストラ手段として使われかねません。

中には「まともな企業ならそんなことはやらない」と言う声もあるかもしれないけど、経営難になった企業はなりふり構わないものです。企業全体が倒産危機に見舞われずとも、部門ごとの統廃合などは十分ありうるし、その都度人員調整は発生します。

そもそも解雇規制の緩和ってのは「希望退職を募れば他社でも通用する辞めてほしくない人まで辞めるから、名指しで首切りができるようにしてほしい」という経営者のエゴであり、有望な人に十分な処遇をせず、戦力外の人材にも適切な選択肢を示せなかった怠慢企業を利するものです。

それに、転職はそもそも労働者にとってのベネフィット追求の機会であるべきなのに、その決定権を企業側に与えるのは本末転倒な話。それよりも正社員の身分を失っても不利にならない社会を目指すのが正攻法。リスキリングとセットにすべきは失業保険の方でしょう。有望産業や人手不足が顕著な分野のリスキリングに取り組む人には失業保険の給付を手厚くするような。つまり、企業が社員を辞めさせやすくするのではなく、個々の社員が自発的に転職しやすくすると。

まあ、それだと会社側が辞めさせたい社員を選べず、辞めて欲しくない人材に去られる可能性もあるけど、そこは引き止められない企業側の責任です。

だいたい企業が用意するリスキリングメニューはその企業が展開する事業に関連するものに限られ、産業間の人材供給の最適化にはならないけど、失業保険とセットのリスキリングであれば、個々の労働者が自身の判断で科目を選べるし、国としても労働力を手厚くしたい産業への人材供給を強化できます。

よって、失業保険の拡充などで社員が会社を辞めても収入が極端に下がらない状況が作れたなら、解雇規制を緩和してもいいでしょう。でも順番を間違うと、労働者はますます保守的になって今の企業にしがみつくので、労働市場の流動性は一向に高まらないでしょう。

少子化対策として東京一極集中の是正が急務

厚生労働省が公表した2023年の人口動態統計で「東京の合計特殊出生率は0.99」と発表され、センセーションを巻き起こしました。

東京都の統計特殊出生率0.99

ただし、この数字は出産を当面考えていない独身女性が進学目的などで都外から多く流入するために実態以上に小さく出ているとも言われます。

とはいえ、東京の住居費負担が重いのは事実だから、裕福だったり、広めの家をすでに相続したとかでもなければ、なかなか子供を複数人設けるのは厳しいでしょう。

出産を機により広い住居を求めて隣接県に転出すれば東京都心の会社への通勤が長くなって時間的な余裕がなくなり、育児負担が片方(主に母親)に偏って、やはり第二子以降を持つのは厳しくなります。

そう考えると、少子化対策の一丁目一番地は東京一極集中の是正でしょう。現状の子育てに向かない東京に職の口が集結していて、子育てに向いた地方には仕事が少ないというミスマッチを解消してやると。

例えば、規模が大きい企業が営業拠点を東京に残して本社機能は思い思いの地方(東京郊外も含む)に移転しやすくする政策が必要です。

まあ、そうは言われても東京での生活が染みついた人などを中心に、東京一極集中の是正の有効性に疑問を持つ人も少なからずいることでしょう。これに対しては、政府なりメディアなりが以下のようなアンケートを取ればはっきりします。

対象:都内で幼い子供を育てているか、これから持とうとしている人達

Q1)経済面などで制約がなければ子供を何人持ちたいか?

Q2)仕事内容と収入が変わらなければ、東京と地方のどちらで子育てをしたいか?

もし、Q1が複数人でQ2が地方と答える人が多ければ、企業の地方移転(あるいはリモートワークの促進も)に少子化対策としての効果が見込めます。

そしてそれは首都直下地震や富士山噴火といった大災害へのリスクヘッジとしても有効です。

2024年、物流危機が到来間近

2024年4月より運送業者への残業規制が強化され、物流危機が訪れるのではないかと言われています。

大型トラック
写真はイメージです。記事の内容とは関係ありません

ネット記事をざっと横断して読んでいると「特に東北や四国といった地方部の物流が逼迫するだろう」とのこと。

でも、私は他にも東京の生鮮食品輸送も深刻になると見ています。なぜなら、時間外労働規制に最も引っかかりやすいのは走行距離=労働時間が長い長距離トラックドライバーだし、東京は食糧のほぼ100%を外部供給に依存していて、それには九州や北海道の生鮮食品も含まれます。この遠方からの輸送が滞りかねず、個々の商品の値上げは避けられなかろうと。

九州から東京への生鮮食品を運んでいる現役長距離ドライバーによると、今は翌日着だけど4月からは翌々日着にせざるを得ないそうな。復路もプラス1日なら輸送頻度が半減するわけです。トラック一台あたりの積載率などに工夫の余地はあるにせよ、これまでのような量を運ぶのは難しくなります。

よって関連業界では「航空・鉄道輸送への切り替え」「フェリー輸送との併用」「中距離リレー方式」「大型トラックや冷蔵トラックの導入」などを検討しているらしいけど、どれをとっても輸送コストは上がってしまいます。

もっとも長距離輸送の影響を大きいのは遠方からの生鮮食料品だけ。賞味期限がない品物は輸送に日数がかかっても問題ないし、生鮮食糧にしてもある程度なら近隣圏から調達できるかもしれません。中有近距離輸送なら残業規制には引っかからずに運べるでしょう。でも、おそらく東京の巨大人口を食わせる生産量は近隣圏にはなく、旬の観点もあるからこそ遠方から買い付け、取り寄せているわけだから、やはり長距離輸送が途絶えるのは拙いですよね。

ならば、ここは基本に立ち返るべきでしょう。荷主が輸送費を買い叩かずに商品価格に転嫁すると。そうしても野菜や魚介の小売価格が何倍にもなるわけじゃなし。おそらく1〜2割の値上げを消費者が受け入れさえすれば、荷主は正当な輸送費を支払って長距離輸送力の減少を最小に抑えられるでしょう。

というわけで東京に出回る食品のうち、遠方から届く生鮮食品は4月以降値上がりすると思います。北海道や九州からの新鮮な魚介類を売りにした飲食店なども一部のメニューは値上がりするでしょうね。

東京の物価については「不動産以外は高くない」とも言われてきたけど「不動産と遠方からの生鮮食品は高い」に変わっていくわけです。でもそれは本来あるべき姿への正常化のプロセスだと思います。

冷蔵庫を新調

新年一発目のお買い物として自宅兼事務所の冷蔵庫を新調しました。20年ほど使った古い冷蔵個もまだまだ使えそうだったけど、気分を一新したくて。

新たに購入したのはこちら。AQUA AQR-17Pです。

AQUA AQR-17Pの冷蔵室
AQUA AQR-17P。色はダークシルバーのみです

決め手は冷凍室の仕様でした。容量が大きめで引き出し式の機種が欲しくて。この機種の冷凍室は67Lあります。

近年、冷凍食品の進化や充実ぶりが目覚ましく、来月にはAEON新百合ヶ丘店にも冷凍食品専門店『@フローズン』がオープン予定です。そんなわけで冷凍室が充実した機種がよかろうと。

また、引き出し式であれば重ね順を気にする必要もなく、扉を開けた際にこぼれ出てくることもありません。

AQUA AQR-17Pの冷凍室
AQUA AQR-17Pの冷蔵室の仕様

でも、商品が届き、設置してみて早々に後悔しています。「もう1サイズ上の機種の方が良かったかも」と。上位機種のAQR-20Pは冷凍室は同じだけど、冷蔵室がAQR-17Pよりも31L大きくて。まあ、AQR-20Pを買っていたなら、もう「もう1サイズ下の機種で十分だったかも」と悔やんでたかもしれないけど。

大東京苦難時代の予感

2024年が始まりました。今年こそ日本経済が力強さを取り戻すきっかけを掴んで欲しいけど、相変わらず難しい局面にあるのも確かです。

差し迫った懸案事項の一つは物流危機。来る4月から運送業などへの残業規制が強化されます。その影響を受ける筆頭は長距離トラックドライバー職です。何しろ走行距離=勤務時間が長いから。これまでよりも稼げなくなれば離職者は相次ぎ、参入者もなかなか現れないでしょうね。

そうなると最も影響を受けそうなのが東京の食糧事情かと。何しろ東京は食料の全量を外部調達に頼っているので。物流危機がどれぐらいのスピードで進むかはまだ読めないけど、場合によっては北海道や九州からの生鮮食品が東京まで届きにくくなり、小売価格が上がることでしょう。もちろんそれらを使った飲食店のメニューも値上がりします。

東京アラートのイラスト(都庁)

これが物資の不足なら東京の買い付け力がモノを言うものの、産地には十分な売り物があり東京に旺盛な巨大商圏があっても、その間を繋ぐ物流が細ればどうにもなりません。どんなに強い軍隊でも補給を断たれれば負けるのと同じです。

いやまあ消費期限が問われない食料品なら日数をかけて運べるので誰もがそれで満足できるなら問題にならないけど、せっかくなら新鮮な野菜や果物、魚介類を食べたいですよね。

もちろん物流は行って来いなので同様に北海道に九州からの、九州に北海道からの生鮮食料品が届きにくくはなるけど、食糧生産地に近い地域は中短距離輸送で事足りるわけだから、食のバリエーションが減りはしても、東京ほどの影響はないかと。必要な分量も圧倒的に少ないし。

もっとも、関係各者もただ手をこまねいているわけではなく、あれこれ対策を練っていると聞きます。例えばこんな感じで。

  • トラックの大型化
  • 積載率の増加かつ輸送頻度の削減
  • 冷蔵車の導入
  • 中距離リレー方式の採用
  • 鉄道輸送や空輸の拡充

でも、どれをとっても輸送コストは上がります。よって公的な監視が機能するなら、モノは運べたとしても商品価格に転嫁されることになるでしょう。

まあ、輸送距離が長ければ輸送費が嵩むのは当然の話。これまで荷主が輸送費を買い叩けていたパワーバランスの方が不健全だったわけで。「東京の物価は不動産以外は高くない」と言われてきたけど、この先は「東京は不動産と食べ物が高い」と言われて人々の生活は厳しくなるかもしれません。

最後に個人的なことを言うと、私は代々木公園で毎年開催されている北海道や九州の物産イベントが大好きなのだけど、今後は開催が難しくなるか規模が縮小されてしまうかも。そうなると残念です。

ゲーミングチェアの座り心地

在宅ワークのためのゲーミングチェアを購入したものの、座り心地は悪いですね。

具体的には座面の両サイドにある出っ張りが邪魔で。島忠で類似品を試したときは短時間だったから気にならなかったけど、股を閉じて座らないとこの出っ張りが太ももの側面に食い込みます。

Dowinx 4Dアームレスト オフィスチェア/ゲーミングチェア/デスクチェア/リクライニングチェア オットマン付き
座面の横の出っ張りが太ももに食い込んできます

なんでこんな出っ張りをつけたんだか理解に苦しむけど、返品は難しいし、この出っ張りは取り外せない構造なので、厚手のクッションを敷いて調整するしかないでしょう。

ゲーミングチェアの組み立てに苦戦

在宅ワークのためのゲーミングチェアを購入しました。

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さっそく組み立てに取り掛かったものの、これがなかなかの難しさで。

最大の難関はマニュアルを読解すること。海外製品によくある英語版、ドイツ語版、日本語版が一冊にまとまったタイプの取説なのですが、手順が割愛されていたり、パーツの向きが不明確だったり。私もかつてはその職に携わっていた日本制の丁寧な取説とは大違いです。

ゲーミングチェアの取扱説明書
ゲーミングチェアの取扱説明書

横目でテレビを見ながら、組み立て完了まで2時間ぐらいかかってしまったかな。

そうして梱包の段ボール類を片付けようとした際、いくつかの部品が入っていた白い箱の底に組み立て動画へのQRコードが描かれたカードを発見。こういうのは外箱を開封したらすぐに目につくところに入れといてくれないと…。

そうそう、組み立ての最中には中腰になる機会が多く、バランスボールが活躍してくれました。

新しいデスクチェアを物色

在宅ワークのための新しいデスクチェアを購入しました。こちらのゲーミングチェアです。

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最寄りの島忠に各社製品を座り比べに行き、総メッシュ仕立ての10万円を超える椅子に魅かれはしたものの、高価な製品でも経年劣化するはずだと思ってパス。

一方で、展示されていたゲーミングチェアの使い勝手が良さそうな感触を得ました。しかも2、3万円で買えます。私はゲーマーではないので少々侮ってたけど、さすがは流行りのタイプ。年々進歩しているのでしょう。

ただし島忠ではデザインが選べないので帰宅してAmazonであれこれ比較して購入製品を決めました。島忠さんありがとう。

なお、当初はもっとオフィスチェアっぽいものの探していて、こちらの製品を購入候補にしていました。

アイリスプラザ オフィスチェア ハイバック 無段階リクライニング 170度 レザー フットレスト 肉厚クッション 腰サポートバー 無段階昇降 H-8800L ブラウン

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でもアイリスプラザの製品だからショールームで試せるかと思って問い合わせたものの、どうにもつれない返答だったので、ならばこの製品に限らず島忠に展示されているものを参考にして決めることに。そうして上の製品に落ち着いた次第です。

バランスボールで在宅ワーク

在宅ワークの必需品であるデスクチェアが壊れたので、代替品が届くまでをどうやって凌ぐか悩みました。

ホームセンターでパイプ椅子を物色するも2,000円ぐらいします。最大でも二日しか使わず、その後は邪魔になるであろう代物に2,000円は出したくないかなと。嵩張るのでメルカリとかで売るのも面倒だし。

そこで思いついたのがバランスボール。TBSラジオの『たまむすび』『えんがわ』で外山惠理アナが椅子がわりに使っているらしいので。

デスクチェアの座面の高さが50cmぐらいだし、300均のお店で直径65cm、耐過重250kgのものが1,000円ぐらいで売ってたので購入しました。

ストレッチヨガボール(バランスボール)帰宅してパンパンに膨らませて座ってみたけど、高さが半分ぐらいまで潰れます。まあ無理もないか。筋トレが趣味な私の体重が約100kgあるもんな。

よってデスクチェア代わりにするには直径100cm級のボールじゃなきゃダメなようです。そうなると1,000円じゃ買えないよな。というか近所には売ってなさそう。

まあでも潰れたバランスボールに座れば腕が机の板と平行ぐらいにはなるので、キーボードで文字は打てます。これだけでも特定の作業は捗りますね。背筋も自然に伸びるし。