XOR for Mac & Windowsに関連した虎の巻(Tips)のページを公開しました。
XORを使う上で有意義な情報をまとめてあります。
これからも随時追加していく予定です。
何となく先送りにしてきたけど、そろそろ生成AIにも馴染んでおかなとなと思って遅ればせながらChatGPTを使い始めました。
AIについては私もまだ懐疑的な部分はあるものの、上手く使えばとても便利なのも事実です。
例えばこちらは代々木公園で先日行われたラオスフェスティバル2025で見かけたパフォーマー。
これが何かを訊いた時のChatGPTの回答がこの通り。
この写真に写っているのは、ラオスの伝統的な仮面(マスク)をかぶったパフォーマーたちです。背景にあるテントの看板には「在日本ラオス協会」と書かれており、日本で開催されているラオス関連の文化イベントやフェスティバルの一場面だと思われます。
仮面の特徴:
赤く大きな顔に、誇張された目や口、眉毛。
髪の毛のように見える長い縄(たぶん麻などでできている)を垂らしている。
コミカルでインパクトのある見た目。
これは何か?
これはおそらくラオスの伝統行事で使われる「仮面舞踏(マスクダンス)」や「精霊の踊り」の衣装の一部です。ラオスには地域ごとにさまざまな民俗文化があり、お祭りや宗教行事(特に仏教系)で精霊や動物、祖先などに扮して踊る風習があります。
このような仮面は、悪霊を追い払ったり、豊穣や健康を願ったりする目的で使われることもあります。
つまり、これは ラオス文化の紹介として、日本のイベントで披露された民族衣装やパフォーマンスの一部です。
なかなか良い情報を返してくれます。
対してGoogle画像検索だとこんな感じです。
同じ被写体の写真もあるけど、似た何かも見つけてきています。そして正体が知りたければ写真のページ内の記述を手がかりにWikipediaなどを使ってユーザーが自分で頑張って探り当てる必要があると。
なるほど、生成AIを信奉する人たちが「遠からず検索エンジンを使う人はいなくなる」と言うのもわからなくはないです。
まあ、私の見方は「検索エンジンもAIを組み込んで同等の情報を返すように発展していく」だけど。
Web広告で見つけた『初心者から始めるChatGPT徹底解説WEBセミナー』を受講してみました。株式会社エキスパートが主催していて受講料は無料です。
ちなみにChatGPTや生成AIに対する私の前知識はこんな感じ。
まあ、これらも生成AIの特徴の一部だろうしAIの発達スピードは日進月歩だから、もっと関連知識を増やそうかなと。
セミナー講師の七里氏は元自衛官であるためか物事を断定的に言い放つ人物。それがどこかカルト宗教やネズミ校の勧誘に似た雰囲気を醸し出しています。例えば「ホワイトカラーの仕事はなくなる」といった口ぶりが人々の危機感を、「AIの先駆者である自分は元同僚の100倍稼いでいる」なども射倖心を煽る感じがあるのですよね。
そうして無料セミナーの受講者を自社のAIスクール『飛翔』(1年縛り月会員9,800円、恒久会員198,000円)に誘導したいようです。
もっとも、営利企業なのだから利益追求は当然だし、スクール加入は強制でもないので、それ自体は何ら問題なし。
それに、ポジショントークが過ぎる印象を差し引けば、スクールでは先人の知恵を授けてくれるわけだから、AI活用で何かをしたい人にとっては参加もいい機会、利用手段になり得るでしょう。スクール側は業績を継続的に上げるためにも相応の価値のある知識をシェアしてくれるはずです。
なお、セミナーはzoomで行われ、講師に加えて数十人の受講者がコマ割り表示されていたけど、ざっと見た感じでは50代以上が多かった印象です。無理もないか。これからの生き方を模索したい思いが切実な年代だから。そしてAI活用が一つの解答、もしくはヒントになるかもと。
私はXOR for Mac/Windowsの宣伝や説明の動画を作ることがあります。アプリの動きをキャプチャするための画面録画、MacならOS付属のQuickTime Playerでできるものの、Windowsではサードパーティ製のアプリが必要です。
いや、Windowsの標準環境でも画面録画はできるけど、アプリのメニュー操作が見た目通りに録画されず使い物にならなかったのですよね。
よってサードパーティ製を物色。OBSなんて無料アプリもあるけど使い勝手がイマイチなので、次なる候補としてEaseUS RecExpertsに目星をつけました。
この通り永久ライセンスは税込9,229円です。
とりあえず無料試用版(録画最大1分間)をPCにインストールしてお試し利用。十分に使えそうなことがわかりました。
動画作成は断続的に向こう何年もやるだろうから、永久ライセンスを買うべくアプリ内のUIに従って操作を進めたらこの画面が。
見ての通り、上図とは値段が違います。永久ライセンスは税込18,469円、2倍です。同じ製品のはずなのだけど。
よって、メーカーに「税込9,229円と税込18,469円、二つの価格の違いは?」と訊こうかとも思ったけど、「税込9,229円は当方の間違いでした。税込18,469円の方をご購入ください」なんて言われるのは嫌なので、税込9,229円の方を購入してしまおうかと、決済直前までいったものの何となく先延ばしにしていたら、翌日にこんなメールが届きました。
3割引の購入催促ですね。そこまで言ってくれるならとメールの「今すぐ購入」をクリックして決済、税込6,460円で購入。送られてきたライセンスコードを無料試用中のアプリに入力すると無事アップグレードが完了しました。
つまるところWeb上のライセンス価格表とアプリ内のライセンス価格表で二重価格になっているってことなのかな。新幹線のグリーン車席、乗車してから車内で買うと割高になるのと同じような扱いで。
ともかく、一つ判ったのは、EaseUSのアプリを買う場合、対象商品をカートに入れて決済直前で放置すれば、割引メールが送られてくるかもしれないこと。毎回通用するかは不明だけど。
先日、21テクノロジーの電動アシスト付き自転車AO260を買って乗り始めたのだけど、感想は「なるほど激安な理由がわかった」です。
気づいた点を書いていきます。
1番の難点は「ハンドル付近にコントローラーがない」です。不覚にもWebで事前に確認できませんでした。まさかそんな機種があろうとは思わなくて。
よって、電動アシストとヘッドライトのON/OFFはサドル下に装着するバッテリーのスイッチで行う必要があります。
そのためバッテリーの残量確認が難しく、遠出なんて怖くてできそうにありません。下手すると往路でバッテリーが切れ、日没後に無灯火かつ電動アシストなしで地獄のような帰路にもなりかねないので。
また、電動アシストをONにすれば昼間であろうがヘッドライトも無条件に点灯するので、道ゆく親切な人から「ライトつきっぱなしですよ」といちいちお知らせされかねません。
対応バッテリーには指を引っ掛けられる凹みはあるものの、ループ状の取っ手がありません。つまり盗難防止のチェーンをつけることはできません。
また、充電器はクレイドルではなく巨大な電源アダプタつきのケーブルを使う必要があります。
常に5速みたいな感じです。平地を走る分にはいいのだけど…。
この機種の電動アシストは、どうやらペダルの回転数に応じて自動的に発動する仕様らしいです。他の電動アシスト自転車のように漕ぎ出しの際に前方に引っ張ってくれるアシストはありません。
そのため上り坂で漕ぎ出す際には、変速がないことも相まって相当の脚力を要求されます。
文字通り。夜、前輪の前方をかくる照らしてくれるだけなので、左右の確認は難しいです。追加のライトが必要でしょう。
この自転車はお勧めしません。例えば佐賀市のように平地ばかりの土地なら電動アシストは要らないし、長崎市のように坂ばっかりの土地ではこの電動アシストとでは不十分で、変速ギアなし仕様も上り坂では大きなデメリット、ハンディキャップです。
よって、予算に余裕があれば、より高価で機能が充実した機種を選ぶべきだし、余裕がなければむしろ電動アシストつきではなくギア変速ができる機種の方がコスパと満足感は高いと思います。
21Technology 電動アシスト自転車 (26インチ) 自転車 電動アシスト オールワン 折りたたみ 折りたたみ電動アシスト 型式認定 リチウムイオンバッテリー AO260
¥65,800(税込)
米国大統領選挙、稀に見る大接戦で決着に数日かかるという予想とは裏腹にあっさりと勝敗が決まりました。ドナルド・トランプ前大統領の返り咲きです。
そうなった理由は色々あるのだろうけど、その一つは「米国はまだ女性を大統領に戴く準備ができていない」ということかと。日本と同じで。いや、高市早苗氏が自民党総裁選に勝てなかった理由はまた別か。
まあ私が期待した結果とは違うし、トランプ政策になった方が米国のインフレが進むとの分析は多いものの、それも米国の決断です。誰が選ばれても日本はうまく付き合っていくしかありません。
よって問題は今の日本には安倍晋三がいないこと、そして少数与党の石破政権が短命に終わりかねないことかと。こうなると日本側は軽視され、何かにつけて不利なディールを飲まされかねませんよね。
ネット界隈にはトランプ推しの日本人も少なくないけど、今の日本政府がトランプ次期大統領相手に堂々と渡り合える陣容ではないのが心配です。
衆議院選挙の結果は与党惨敗となりました。分析は他者に任せるとして私が気になるのはこれからの話。
本来ならこれほどの大敗なのだから石破首相は責任を取って辞任し、わずか1ヶ月の超短命内閣になるところだけど、石破首相は大相撲に例えるなら「昇進直後に負け越した一人横綱」みたいな立場。引退も休場も許されません。
よって最初の試練は首班指名。野党が結託すれば野田佳彦首相による少数政権も考えられるのだけど、国民民主党の玉木代表は「決選投票でも無効票は承知で玉木雄一郎と書く」と言っています。首相の座を差し出して自国公連立の玉木政権という線もなさそうなので、まあ石破首相が指名されるのでしょう。
ただし、それは野党としても願ったり叶ったり。できれば来年夏の参議院選挙まで続けてほしいのではないかと。どうせ裏金一つとっても解決には至らないだろうし、楽に勝てそうだから。
そうして参院でも自公を過半数割れに持ち込めれば、野党一致で虎の子の「世襲禁止法案」を通せます。政治資金の世襲を課税対象にするか禁止。そして親族と同じ選挙区からの出馬を禁止すると。世襲は当然ながら自民党長期政権あってこその習慣なので自民党の弱体化を狙えます。そうなると、例えば盤石な地盤を持つ小泉進次郎議員が神奈川11区ではないところから出ざるを得ないとか。さぞ国会の勢力図が変わることでしょう。
10月26日放送分の『教えて!NEWSライブ 正義のミカタ』で藤井聡京都大学教授が「トランプ政権になればウクライナ戦争が終わる」的なことを話しておられました。でも私にはそれが信じられません。
いや、もちろんトランプ政権が再び誕生してウクライナへの武器供与を止めれば戦争が終わるかもしれません。一時的には。でも、それでプーチンからウクライナ併合の野望を奪えるわけじゃなし。むしろ武力による他国領土の侵略を容認した上に、軍民共に人手不足で北朝鮮兵を動員するほど苦慮しているロシア軍に再編成の猶予を与えることになります。
また、戦争が終わればロシアへの経済制裁解除という話が出てくるし、そうなるとロシア経済が盛り返し、軍事予算も潤います。
それにトランプ政権は4年間しかないけどプーチンはまだ72歳で終身大統領のようなもの。プーチンとは親しいとも言われるトランプの政権の間だけウクライナ戦争が止まり、続く政権時に次なる侵略戦争がもっと苛烈に起きるなら、それはもうトランプの功績とは言えないでしょう。
加えて、何よりも重要なのは当のウクライナ国民の意思。「奪われた領土を諦めてもいいから早い停戦を」というならそれもいいけど「血を流しても領土と主権を守り抜く」という思いが変わらないなら、西側陣営としては支え続けるのが本筋です。
ちなみに番組内で高橋洋一嘉悦大学教授は「米軍の三正面展開は無理。ウクライナ戦争を終わらせるのがいい」と言うけど、三正面云々は米国の都合であって、抗戦意欲を持った他国が忖度してくれるわけはなく「トランプなら平和的」と言えるだけの説得力は感じません。
よって個人的な意見は「ロシアに侵略の成功体験、実績、そして立て直しの猶予を与えてはいけない」です。
まあ、大統領選はハリスかトランプのどちらかが勝つのだし、結果がどうであれ日本はうまく付き合っていくしかないのだけれど、安倍晋三亡き今、トランプ政権となると日本も諸外国も思いっきり振り回されてしんどい4年間になると思います。
9月14日放送分の『教えて!NEWSライブ 正義のミカタ』を見ていたら、先日の米大統領候補テレビ討論会の話題で、ほんこん氏が海野素央明大教授に対して喧嘩口調で食ってかかっていました。
バイデン&ハリス政権の時になぜロシアがウクライナを攻めたのですか?
トランプの時には何もなかったじゃないですか?
と。
なるほど、ほんこん氏がマスメディアから腫れ物扱いされるわけだ。愉快なトークの実力は高いのに政治が絡むと途端に扱いづらくなるからな。
で、ほんこん氏の問いに私が答えるなら「知らない。プーチンに訊いてみて」です。真面目な海野教授はムキになってどうにか答えようとしてたけど、結局はそういうことでしょう。
ほんこん氏やトランプ推しの連中は「トランプ=平和的」と間接的にアピールしたいのだろうけど、もしトランプ政権に第二期があったとして、ロシアのウクライナ侵攻が起こらなかったかは誰にもわからない話です。
また、藤井聡京都大学教授は「ハリス側は理想主義でトランプ側は現実主義」と言ってたけど、それもニュアンスが違う気がします。むしろ「秩序を重視する勢力と手段を選ばない勢力」と言った方が私にはしっくりきます。
だいたい米国大統領とは多くの人々の尊敬を集めるロールモデルであるべきだと思うのだけど、自分に幼い子供や孫がいたとして「トランプみたいな大人になりなさい」と言う人がどれだけいるでしょうかね?
なのに米国民の平均寿命よりも高齢な上に、テレビ討論会で「移民がペットの犬猫を食っている」なんて言い出すトランプが共和党の大統領候補に3回連続で選出されることが異常すぎます。
小泉四世こと小泉進次郎衆議院議員が自由民主党総裁選への出馬を正式に発表しました。
彼が打ち出した政策案の内、私が気になったのは「リスキリングを条件に解雇規制を緩和する」というもの。日本経済を活性化させるべく労働市場の流動性を高めたいのだろうけど、これ、悪手です。
まず、よく言われる「大企業では社員の解雇が難しいから雇用の流動性が高まらない」は幻想です。なぜならコストカット経営が根付いた日本では企業が正社員を解雇しても、次に正社員を雇うとは限らないので、解雇のしやすさでは雇用の流動性の向上は担保されません。
そればかりか解雇規制を緩和すれば、理論上、経営者が特定の社員に対して「割増退職金を受け取って辞めるか、それとも賃下げを呑むか?」と迫れるようになります。結果、転職市場で不利な中高年、あるいは住宅ローンや子供の教育費負担を抱えているなどでキャリアを途切れさせたくない社員がますます経営者の顔色を伺って働かざるを得なくなります。賃上げ交渉なんてもってのほかです。
解雇に際して企業には社員へのリスキリングを義務付けるにしても、取り組んだ社員がどういう成績や成果をいつまでに達成すれば解雇対象から外れるのかも曖昧です。というか、企業ではリスキリングに費用を割くにしても、辞めてほしい社員ではなくそれ以外の社員のスキルアップに投資したいはずだから、同一労働同一賃金の話と同様、経営者側の匙加減次第のリストラ手段として使われかねません。
中には「まともな企業ならそんなことはやらない」と言う声もあるかもしれないけど、経営難になった企業はなりふり構わないものです。企業全体が倒産危機に見舞われずとも、部門ごとの統廃合などは十分ありうるし、その都度人員調整は発生します。
そもそも解雇規制の緩和ってのは「希望退職を募れば他社でも通用する辞めてほしくない人まで辞めるから、名指しで首切りができるようにしてほしい」という経営者のエゴであり、有望な人に十分な処遇をせず、戦力外の人材にも適切な選択肢を示せなかった怠慢企業を利するものです。
それに、転職はそもそも労働者にとってのベネフィット追求の機会であるべきなのに、その決定権を企業側に与えるのは本末転倒な話。それよりも正社員の身分を失っても不利にならない社会を目指すのが正攻法。リスキリングとセットにすべきは失業保険の方でしょう。有望産業や人手不足が顕著な分野のリスキリングに取り組む人には失業保険の給付を手厚くするような。つまり、企業が社員を辞めさせやすくするのではなく、個々の社員が自発的に転職しやすくすると。
まあ、それだと会社側が辞めさせたい社員を選べず、辞めて欲しくない人材に去られる可能性もあるけど、そこは引き止められない企業側の責任です。
だいたい企業が用意するリスキリングメニューはその企業が展開する事業に関連するものに限られ、産業間の人材供給の最適化にはならないけど、失業保険とセットのリスキリングであれば、個々の労働者が自身の判断で科目を選べるし、国としても労働力を手厚くしたい産業への人材供給を強化できます。
よって、失業保険の拡充などで社員が会社を辞めても収入が極端に下がらない状況が作れたなら、解雇規制を緩和してもいいでしょう。でも順番を間違うと、労働者はますます保守的になって今の企業にしがみつくので、労働市場の流動性は一向に高まらないでしょう。