月額2,000円は高いですか?

XORの月額2,000円というサブスクリプション費用はAdobe Creative Cloudの5,680円/月〜やAdobe Acrobat PRO DCの1,580円/月〜などと比べると割高と思われる方も多いでしょう。

では、ここで製作者の方々に問いかけます。

2,000円は皆さんの時給に換算すると何時間分ですか?

きっと1〜2時間分かそれ未満ですよね。

そしてもう一つ。

ミスをした際、心の回復にどれぐらいかかりますか?

中には「過ぎたことだから」とすぐに立ち直れる人もいるかもしれないけど、1〜2時間以上引きずってしまう人もおられるかと。あるいは疑心暗鬼になって、他の案件の修正確認作業が1〜2時間伸びてしまうとか。

それにもし制作物の刷り直しみたいな追加コストが伴えば、個人に負担を強いられることはなくともクライアントへの心象や会社の経営には影響が出るかもしれません。場合によっては自身への評価や査定にも関わってくるでしょう。

よって「できることなら過去に戻ってやり直したい」と思うこともあるのではないかと。

もちろんXORにそれを叶える魔法の力はありません。でも、次のミスを防ぐ手助けはできます。修正確認作業の時短にも寄与します。だったらそのための2,000円は飲めるコストではないでしょうか?

XOR Subscription dialog

ちなみに2,000円という額は「コンビニコーヒー1杯分ぐらいの費用で」という着想から決定しました。1日あたり100円なら多くの人にとって許容範囲内だろうと。

1,000円程度にした方がユーザ獲得に有利かとも思ったけど、そもそも無名な作り手が出した真新しいアプリだから2,000円が1,000円でも初動はあまり変わらないでしょう。

他方、先々実現したい追加機能がたくさんあるので、その開発費用を確保するためにも、目先の値下げ戦略よりアプリの価値を訴えていく方が中長期的には正解だと判断しました。

PDF比較アプリ一覧

XORはPDF差異検出、PDF比較、デジタル校正支援と呼ばれる類いのアプリです。この分野はそこそこ歴史も長く、既存製品がいくつも存在しています。

XOR's App icon

そこで一覧にまとめてみました。他にもあるかもしれないので見つけたら随時追加していきます。価格は税抜きです。

Adobe Acrobat Pro DC

  • 比較方式:解析比較
  • プラットホーム:Windows/Mac
  • 価格:1,580円/月

ドキュメンテーション業界人御用達、普及率は圧倒的なので、これで事足りる方なら他のアプリは不要ですね。

Proof Checker PRO

  • 比較方式:解析比較・ヴィジュアル比較
  • プラットホーム:Windows/Mac
  • 価格:100万円超・4.2万円〜/月

ドキュメンテーション業界で圧倒的な信頼を得ている最強PDF校正ソフトウェア。Acrobatよりも高い精度の比較結果を返してくれます。ただしお値段が…。

Before After CV

  • 比較方式:ヴィジュアル比較
  • プラットホーム:Windows/Mac
  • 価格:86,400 88,000円

印刷会社における製版の現場で使われていると伺っています。

DiffPdf

  • 比較方式:解析比較
  • プラットホーム:Windows/Mac
  • 価格:$160(オープンソース版は無料?)

一説ではAcrobatよりも高精度とも言われるものの、私が試した限りでは違いは見受けられませんでした。逆に言えば「Acrobatは無料のReaderで事足りる。PROの各種機能は要らない」という方にはいいかもしれません。

WinMerge

  • 比較方式:テキスト抽出比較
  • プラットホーム:Windows
  • 価格:Free

いわゆるDiffですね。無料なのでテキストオンリーのPDF比較には最適でしょう。

PDF24 Tools

  • 比較方式:テキスト抽出比較
  • プラットホーム:Web
  • 価格:Free

無料のWebサービスという点が素晴らしいです。モード選択に「ビジュアル」があるものの私の環境では選べませんでした。また、比較結果を読み解くのはコツが要りそうです。

diff-pdf

  • 比較方式:ヴィジュアル比較
  • プラットホーム:-
  • 価格:Free(オープンソース・ソフトウェア)

XORと同じ目的のアプリです。GPLのオープンソースなのでソフトウエア開発やコマンドラインの利用に精通している人にはいいかもしれませんが、私はセットアップの途中でギブアップしました。

Brava Desktop

  • 比較方式:ヴィジュアル比較・テキスト比較
  • プラットホーム:Windows
  • 価格:37,500円〜(画像対応版/マークアッププラス)

PDF比較アプリというより、PDFの比較もできる多機能ビューワーアプリのようです。機能構成ごとにたくさんのエディションに分かれていて価格も違います。

Antenna House リグレッションテストシステム

  • 比較方式:ヴィジュアル比較
  • プラットホーム:Windows/Linux
  • 価格:要問い合わせ

PDF(出版物、画像、ビジネス文書など)を高速かつ自動で比較するシステムです。

PDF比較Finder

  • 比較方式:ヴィジュアル比較
  • プラットホーム:Windows
  • 価格:198,000円〜

おそらくCADなどの図面や帳票を比較することが目的のアプリです。

BitMatch Pro

  • 比較方式:ヴィジュアル比較・テキスト比較
  • プラットホーム:Windows/Mac
  • 価格:59,000円

解りやすい機能紹介動画がWebサイトに掲載させれているので、気になる方はご覧ください。

dproofs

  • 比較方式:ヴィジュアル比較
  • プラットホーム:Web
  • 価格:1,980円(スタンダードプラン)

オンラインで差分ファイルを作ってくれるサービス。変換エンジンは共有らしく、順番待ちが発生するようです。

XOR

  • 比較方式:ヴィジュアル比較
  • プラットホーム:Mac(Windows版は近日リリース) Windows/Mac
  • 価格:2,000円/月

当アプリです。現状、Mac版しかないけど 最も簡単に使えると自負しています。

この内、どれが最適かは個々の業務内容によって違うことでしょう。

競争は多いものの「絶妙感さえ醸し出せたなら」と見込んでいます。例えば「ちょっと費用はかさむけど、一番好きなアプリ」の座を射止められればと。

さしあたりXORが想定しているターゲット層は以下のニーズを持った方々です。

  • 二つのPDFの違いを100%見つけて欲しい
  • 違っている場所さえ指し示してくれれば十分。差異が正しい修正かどうかは自力で確かめるから
  • なるべく簡単な操作で使えるものが欲しい。コマンドラインはマニアックで馴染めない
  • オプション要らずで使えるものがいい。PDFの特性によって比較モードを変えるようなことはしたくない
  • ドングル要らず。待ち時間なしに自分のPCで使いたい
  • 納得感があれば有料でもいいが、大きな額は出せない
  • 職場でも自宅でも1ライセンスで使いたい
  • サブスクリプションがいい。休職やリタイヤすれば不要になるので

私もかつて取説の受託制作に従事していた際にそのように考えていました。中でも簡単操作は重要です。自身も含めて制作の現場にいるのはITに精通した人ばかりとは限らないし。

現状のXORは機能的にはオープンソースのdiff-pdfと大差ないし「ざわざ有料アプリを使う必要はない」と思われるかもしれませんが、以下の点を評価してご利用いただければ幸いです。

  • 馴染みやすいGUIが付いている
  • 将来的に便利な機能をもっと追加する予定

30日間無料で試用できるのでぜひお試しください。

Microsoft Storeもありがたい

今はまだMac版しかないXORですが、追ってWindows版もリリース予定です。その際、Mac版同様、Microsoft Storeでのサブスクリプションとなるでしょう。

Microsoft Storeのアイコン

零細アプリメーカーにとって、Mac App StoreおよびMicrosoft Storeでサブスクリプションをサポートしてくれたことは、とてもありがたいと思っています。

そうじゃなければ、とてもじゃないけどビジネスモデルを確立できず、XORをアプリ化してリリースしようと思わなかったでしょう。

サブスクリプションがなかったら

Mac App Storeでサブスクリプションが導入されていなければXORの値付けに苦労していたことでしょう。

Mac App Store Icon

一応、業務用アプリだとはいえ、XORを48,000円で売り出しても誰も買ってくれないと思うのですよね。

でも、それを24ヶ月に割って月額2,000円のサブスクリプションなら、ぐっとお手頃感が出るはずです。

しかも繁忙期に増員したらその人数分を契約して、それが終われば解約することもできます。

Mac App Storeって素敵

Mac App Storeって偉大です。Mac App StoreがなければXORをリリースしようとは思わなかったでしょう。

Mac App Store Icon

昔はパソコン用ソフトウェアビジネスといえば、実行ファイルをCD-ROMに焼いて取扱説明書と一緒に箱詰めしてラッピングし、流通網に乗せる必要がありました。当然、箱のデザインや印刷のコストも必要になります。

あるいはVectorのようなオンラインストアで売る手もあるけど、かつてほどの注目度はないのかなと。

それに昔は違法コピー対策も必要でした。1パッケージごとに異なるアクティベーションキーを発行するか、オンライン認証のサーバーを構えて常時稼働させるか。どっちにしてもコストがかかります。

でも、アプリをMac App Storeで売れば、パッケージ化も違法コピー対策も不要です。それでいて世界中に展開できます。