Mac App Storeって素敵

Mac App Storeって偉大です。Mac App StoreがなければXORをリリースしようとは思わなかったでしょう。

Mac App Store Icon

昔はパソコン用ソフトウェアビジネスといえば、実行ファイルをCD-ROMに焼いて取扱説明書と一緒に箱詰めしてラッピングし、流通網に乗せる必要がありました。当然、箱のデザインや印刷のコストも必要になります。

あるいはVectorのようなオンラインストアで売る手もあるけど、かつてほどの注目度はないのかなと。

それに昔は違法コピー対策も必要でした。1パッケージごとに異なるアクティベーションキーを発行するか、オンライン認証のサーバーを構えて常時稼働させるか。どっちにしてもコストがかかります。

でも、アプリをMac App Storeで売れば、パッケージ化も違法コピー対策も不要です。それでいて世界中に展開できます。

Google広告

XORを広く周知させたいけど私も職人タイプの人間なので営業は不得手です。そこでGoogleに広告を出すことにしました。

XORのGoogle広告
作成したXORのGoogle広告

というのも最近こちらのキャンペーンコードのメールを受け取っていたのを思い出したので。

Googel広告のクーポン
Googel広告のキャンペーン

7,500円だと1日あたりの最低設定額の193円とするなら1ヶ月ちょっと。でも、日額が設定できるということは、多く払わないと露出度が上がらないってことか。

それにGoogle広告の仕組みからして、自身が設定した関連キーワードを誰かが検索してくれないことには表示されないのではないかと。まあ、あまり期待できないかな。

それでもせっかくのキャンペーンだから使うべきだろうし、ささやかでも何か反応があってくれると嬉しいなぁ。

それと、反応がなければサービスの自動更新は忘れずにオフにしないと。

テクニカルコミュニケーションシンポジウム2019

正直なところXORの販促活動には苦労しています。何しろ私の得意分野ではないので。よくある話ですよね。職人タイプの人は営業が苦手という。でも、私が制作者だったからこそ、XORのアイディアを思いついたのだけど。

で、一応、関連がありそうなWebサイトに手当たり次第にコンタクトを取って試用をお願いしているものの、反応は

よって一発でニュースリリースできるドキュメンテーションの業界団体みたいなものがあればいいのだけど、毎年2月にPAGE展を開催しているJAGAT(公益社団法人日本印刷技術協会)は、私のような個人は相手にしてくれないようで。

もう一つ、取扱説明書などの分野でお馴染みのTC協会(一般財団法人テクニカルコミュニケーター協会)は個別の製品の宣伝活動には与しない方針とのこと。

JAGAT(一般財団法人テクニカルコミュニケータ協会)のロゴ

それでも8月27日(火)と28日(水)にはテクニカルコミュニケーションシンポジウム2019というイベントがあるので、そこでは何らかの活動ができるかな。8月末ならWindows版もリリース済みなはず。これ、申し込んでみようかと思います。受け付けてもらえるかは解らないけど。

でも、4ヶ月も先だし、もう少し早く満足に売り上がる体制を作りたいところです。

XORのメインターゲット

私が想定するXORのメインターゲットは以下。

  • 中小零細の企業やフリーランスの個人としてドキュメント制作に携わっている人

そしてそのような人は今後増えていくと見ています。

PDF比較の重要性は説明するまでもないでしょう。日本ではちょっとした誤字脱字すら許されない風潮があるし、些細なミスでも大ダメージになりかねないので、完璧を目指したいところです。

そこで最も頼りになるアプリがProof Checker PROだけど、1ライセンス100万円超、または月々4.2万円〜なので、導入できるのは大きな組織だけです。

実は、私は約一年前まで都内の某大手ドキュメント制作会社に勤めていたものの、業績不振を受けて退職を余儀なくされました。「賃下げを飲むか辞めるか」の選択を迫られ、辞める方を選んだわけです。なにしろ、あのまま残っても会社の売り上げが急回復して私への報酬が元の水準に戻るとはとうてい思えなかったのですよね。

昨今、紙などの原材料費なども上がっているのだから、本来なら制作会社はクライアントに制作費の値上げ交渉をすべきだけど、下手に切り出そうものなら逆に単価の引き下げを求められ兼ねないので、固定費を切り詰めて乗り切るしかないと考えていたようです。正社員を最小人数に抑え、派遣やアルバイト、外注で補うのだけど、それでも持ちこたえられそうになければ、常駐の非正規雇用スタッフはもちろん、いよいよ正社員も減らさざるを得なくなります。私の退職もその過程で煽りを受けた形です。

とはいえ薄利多売のドキュメント制作業。スタッフが減ったからと仕事を断るわけにはいかないので、今後は「大手が受けた仕事を小規模な制作会社やフリーランスの個人が下請けで制作するケースが増えていく」というのが私の業界の見立て、近未来予測です。

結果、そのような制作者たちはProof Checker PROには手が出ないので、比較的安価な代替アプリを求めるはず。そこでXORも何とか一定数以上のユーザを得られれるのではないかと。

幸いなことにアプリを販売する上で、昔のようにメディアを焼いて一つずつ箱詰めし、流通網に乗せて売り上げを回収するといった経費はかからなくなったし、Mac App Storeでリリースすれば違法コピーの心配もいりません。

また、サブスクリプションが広く受け入れられてきたのも追い風です。XORを48,000円一括払いとかで売り出しても、どれほども売れないと思うから。