DiffPDFを試してみました(4)

DiffPDFにはMac版もあるので使ってみました。$160のWindows版と違って無償で公開されていますね。古いアルゴリズのものなのかな。

で、例のテストデータをAppearanceモードで比較したらこの通り。

DiffPDF for Mac result : Appearance

ほとんどのテキストが消えてしまっています。日本語がダメなのかとも思ったけど、写真下の撮影情報は「Nikon D7000」「AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED」「ISO100 f11 1/125」といった英数字のみです。それでいて「Mandarin fish」は表示されているのだからよく解りません

CharactersモードやWordsモードも同様でした。

まあ、データとの相性なのだろうけど、私としてはちょっと安心しました。有償ではあるけどMacユーザにとってXORの方が有望といえるだろうから。

プレスリリース

XOR Version 1.1を無事リリースできたので、昨日、PR TIMESのサービスを使ってプレスリリースを関連がありそうなメディア各社宛に配信させていただきました。

press-release-of-xor-1.1

製品を公式にリリースした際に一般的な作法に則ったわけですが、どれほどの効果があるかはわかりません。各メディアが面白そうだと思って取り上げてくれたら波及効果、宣伝効果が得られると思うけど、何しろ無名の人物による無名の製品なわけだから。当然、メディアは各社ともお忙しいのだろうし、下手すると埋没してそれっきりにならないとも限りません。

とはいえ文中に書き添えた以下の文言にはそれなりの訴求力があるのではないかと。

ドキュメント制作において、 気づけたはずの単純なミスを見逃したばかりに「クライアントからクレームを受け、 制作費の値引きを強いられた」「夜間や休日の緊急対応を余儀なくされた」「刷り直しやシール貼りの追加コストが発生した」という苦い経験をお持ちの制作者は多いのではないでしょうか。

あるいはミスの後では「どこかにまだ見逃しがあるかも…」という思いから以前よりも校正の作業時間が長くなるケースも考えられます。 どれだけ入念に見比べても安心できないのもストレスです。

そこで校正の最初にXORを使って「変更された箇所」や「まったく変わっていないページ」を洗い出して確認対象を限定すれば、 作業時間が短縮されコストカットできます。

加えて「見落としがない」という確信や安心感も得られます。

この文言が印刷業、ドキュメント制作業の従事者に向けたメディアの発信者の目に止まってくれたなら、読者に向けた有益な情報と思っていただけるのではないかと。ちょうどAdobeが旧バージョンを利用不可にしたところなので、古いInDesignデータの再現性を検証する需要は増えてくでしょう。

まあ、今はまだリリースを流したばかり。どこかのメディアで紹介していただけたら、それを読んだ読者が関心を持ち…、という段階を待つ必要があります。

何らかの成果を期待しつつ、もうしばらく様子を見ることにします。

Adobeが旧バージョンを切り捨てたなら

Adobe Creative Cloudは定額使い放題というだけでなく、各アプリの過去バージョンも使えるという触れ込みだったけど、ここにきてAdobeは過去バージョンの使用をできなくしたとのこと。理由はわからないものの、まあ無理もないかな。各アプリの発売後にリリースされたOS上でも動作するようにメンテし続けるのは大変だろうから。

でも、この処置の余波としてInDesignのデータの再現性の低さが懸念されています。古いバージョンのInDesignで作ったデータを最新版で読んでも、だいたいはうまくいくと思うけど絶対とは言い切れません。不具合を一つ見つけようものなら、以後はずっと疑心暗鬼が付きまといますよね。とはいえ漠然と「どこかに紛れ込んでいるかも」という観点で不具合を探せば時間がかかってしまいます。

そこでXORの出番です。XORは二つのPDFをヴィジュアル的に比較して差異を100%検出します。よって古いInDesignで作ったデータを再利用したい場合、かつてのPDFと新しく作ったPDFをXORで比べて両者の差の有無を確認するといいでしょう。

DiffPDFを試してみました(3)

DiffPDFでFROGFISH WORLDの2ページ目を比較した結果です。

まずはAppearanceモード。

DiffPDF result : Appearance

大きく変わっているけど、全体が黄色く塗られています。やはりページの背景は白じゃないとダメなようです。

そしてCharactersモード。

DiffPDF result : Characters

こちらはうまく検出してくれています。青は挿入されたテキスト、ピンクは変更された文字です。

さらにWordsモード。

DiffPDF result : Words

P.6とP.10は「……」の箇所がピンクに着色されています。でも、仮にそこに差があったとしても、どうでもいいですよね…。

Adobe Acrobat PRO DCのPDF比較機能もそうなのだけど、複数モードを使い分けるタイプのツールは少々厄介。3つのモードで得意不得意が違うなら、複合的なコンテンツでは3通りの比較をしなければならないので。

XORもやっとキャラ立ちできました

XOR Version 1.1をMac App Storeでリリースしました。追加機能は「囲み」と「マスク」です。

そもそもXORのVersion 1.0にはいくつもの難点がありました。

  1. 知名度が低い
  2. 有償である
  3. Windows版がない
  4. 差を見つけてくれてもすべては覚えられない

1と2に関しては地道に啓蒙活動を重ねるしかありません。3にも今しばらく時間を要します。

よって喫緊の課題だったのが4。せっかく二つのPDFの差を100%検出してくれても箇所が多ければいちいち覚えられないですよね。

そこで比較結果上で見つけた変更箇所をマーキングしたり、もう確認が不要と判断した箇所を隠したりする機能を追加しました。

他にも搭載したい機能の案はたくさんあるのだけど、ひとまずこれで実用的な最低限のツールとして成立できたと思います。