BeforeAfterCV

印刷業界ニュースサイトPj web newsによると、(株)シーティーイーさんがpage2020でPDF比較検査ソフト「BeforeAfterCV」の実演を行うそうです

page2020へのBeforeAfterCV出展の記事

BeforeAfterCVは私は使ったことがないけど、XORと同じく新旧のPDFをビジュアル的に比較して差異を見つけるアプリのようです。早い話がXORの競合製品なわけだ。page2020では私もXORを出展するため見事にバッティングしますね。

でも、競合があるからといって怯んではいらないし、どちらの製品が向いているかは人それぞれだと思うので、何とか棲み分けのポイントを見つけられればいいかなと。

コスパは貧乏人の尺度

先日、とあるニュース系Webサイトのコメント欄に私が「WindowsよりもMacの方がビギナーに向いている」と書いたら執拗に食らいついてくる人がいました。どうやら私の「WindowsはMacよりも生産性が低い」というコメントに引っ掛かったようです。私は「自力で整備できる人ならその差を埋められるけど」と書き添えていたのですが、そこはあえて無視したようで。

Mac or Windows

ちなみに私の見解はこう。

  • Macは皆が使いそうなアプリ類をバンドルした「全部入り」として提供される
  • Windowsはカスタマイズしてなんぼの世界
  • つまり、初期状態だとWindowsでできることはMacよりも少ない
  • よってPCスキルを持たないビギナーにはMacの方が向いている

実際、日本語入力FEPの精度一つとってもWindowsのそれはMacよりも大きく劣るので他のものに入れ替えてやらないと作業効率が上がりません。その作業はビギナーには敷居が高いはずです。発想すらないかもしれません。まあ、Macの日本語入力も数年前まではお粗末だったけど今では劇的に改善されています。iPhoneで儲けたからか目一杯リソースを注ぎ込んだのでしょう。その分、Macはサードパーティの活躍の場が狭いとも言えるのですが。それにゲームのようにMacがWindowsにまったく太刀打ちできない分野もあります。

でもその人は、やれ「Macは高くてコスパが悪いからダメ」とか「とっくにマイノリティなのだから負けだ」などという理屈で攻めてきました。好き嫌いや向き不向きの話をしているところに価格の大小や勝ち負けの観念で挑んでくるのだから、こちらは笑うだけですが。

挙句、私が「そうまで言うならMac使ったことあるの?」と訊ねたら「そんなものはない。だがリサーチはした」だと。つまり、結論を決めた上でMacに対するネガティブな記事ばかりを読んでイメージを膨らませてたらしいのです。こういう人に理屈は通じません。日本を絶対悪に位置づけた文在寅政権みたいな感じです。

ただ、一連のやりとりで私が思ったのは「コスパ」という言葉。言うまでもなくCost Performanceの略でよく使われるけど、これって実は貧乏人に特有の観念なのではないかと。

「経済的に余裕のない人は物を買い、余裕のある人は時間や利便性を買う」と言いますよね。前者は使えるお金が限られるから常に費用対効果を意識せざるを得ないけど、後者は金額の大小に捉われずに実利を追求できるわけです。

もちろん時と場所によるのだけど、不用意にコスパという言葉を使えば「ああ、安物買いを好む貧乏人思考が身についた人物なんだ…」という印象を相手に与えかねないだろうと。注意しないと。

生産性と過剰品質

現代ビジネスのサイトに『日本人の生産性が低いのは、「日本人そのもの」が原因だった…!』という記事が載っています。以下、一部引用。

実は主要国の生産性が高いのは、日本と比べて各種のサービスがとても「雑」だからなのです。逆に日本の消費者が「雑なサービスでもよい」と納得できるのであれば、日本の生産性は思いのほか伸びる可能性がある。

そう、日本の生産性の低さの原因の一つが過剰に品質を追求しすぎている点ですね。とはいえ、それが対外的な強みになる時もあるから全否定はできないけど、概ね同意です。

「高品質」イラスト
高品質を追求しすぎるのもどうかと…

私が経験した例を紹介すると、前に務めていた会社でドキュメント制作に携わった際、修正ミスを見逃してクライアントに提出し、ちょと問題になったことがありました。簡単なミスだったけど許容されずに。まあそこはクライアントの判断です。

ただし、それを受けて講じられた社内ルールは「以後、どんな制作物の場合でも校正対象のPDFをプリントアウトして正誤のペン入れをし、チェックした履歴として保管する」というものでした。でもこれで得られるのは「もっと丁寧に見ていこう」という心がけぐらい。気合の入れ直しによる根性論みたいなものです。そもそも確認作業が画面上だろうが紙だろうが、該当箇所に意識がいかなければ、やはり見逃すかもしれません。よって解決、予防にはならないのにプリントアウト代と作業時間は確実に増加します。

よって、この場合の適切な改善策は「確認しなければならない箇所を確実に洗い出せる手段を導入すること」でしょう。その会社では有名なデジタル校正ツール(PDF比較アプリ)を導入していたものの、USBポートにドングルを刺したPCでしか使えない仕様だったため、立場によっては使うのを遠慮したり、各人の締め切りが重なって使いづらいタイミングがありました。

そのような経験を踏まえてXORを開発しました。各人が自身のPCにインストールして、順番待ちとは関係なしにいつでも好きなだけ使えるアプリが必要だろうということで。

役職や立場にかかわらず制作スタッフの全員がXORを使うようになれば、品質確保と時短によるコストカットが同時にできます。

XOR for Windows Version 1.1をリリース

昨日、XOR for Windows Version 1.1Microsoft Storeでリリースしました

変更点は以下です。

  • 起動直後のPDF選択ダイアログを廃止し、PDF選択機能をメインウインドウ内に移設

Version 1.0ではPDF選択ダイアログの表示中にヘルプメニューにアクセスできず、PDFを確定するまでアプリのヘルプやサブスクリプションの契約状況を確認できなかった点を改善しました。

XOR for Windows Version 1.1のPDF選択画面
新しいPDF選択画面。Version 1.0ではPDF選択時にヘルプメニューにアクセスできませんでした

Adobe CCアプリを日本語化するには

只今page2020への出展準備中です。具体的にはブースに貼るポスターと配布チラシ類の紙面を試行錯誤しています。

そんな中、Adobe Creative Cloudのアップデートを見つけたので適用したら、アプリが英語版として起動しました。InDesign、Illustrator、Photoshop共々です。

まあ、長年使ってきたのでUIの表記が英語でも大抵の機能は使えてしまうのだけど、InDesignの場合、トンボの形状が変わってしまうのですよね。

US仕様のトンボ
US仕様のトンボ
日本仕様のトンボ
日本仕様のトンボ

US仕様のトンボでも内側の面積は同じはずだけど、印刷をお願いする際に印刷会社のスタッフが戸惑うかもしれないので、日本語版で改めて印刷用PDFを出力し直した方が無難です。

そこで調べて解った言語モードの直し方は以下の通り。

  1. Adobe Creative Cloudアプリを起動
  2. ウインドウ上部の歯車アイコンをクリック
  3. 「アプリ」セクション内の「初期設定のインストール言語」で「日本語」を選択
Adobe Creative Cloudアプリの設定画面
初期設定のインストール言語として「日本語」を選び直す必要があります

ただし、これだけではアプリを再起動しても日本語化されず、そのアプリをアンインストールしてから再インストールする必要があります。

ということはAdobe CCアプリはOSの言語設定によって表示言語が切り替わるのではなく、各言語版をインストールする必要があるのですね。前時代的な仕様だけど、メニュー項目以外にも上記のトンボのように各言語ごとのカスタマイズが必要だからそうなっているのだと推測します。

企業ロゴは必要だろうか?

FROGFISH合同会社を設立したものの、企業のロゴマークがまだ決まっていません。ネットで調べると「企業ロゴは必須」などとあるし、今どきロゴを持たない会社は珍しいのかも。

仮に外部に発注するにしても私の方でデザインの方針を決めるべきだろうから、モチーフやラフ案をいくつか考えてみたものの、どうにもしっくりいきません。

オーソドックスな手法は社名のFROGFISH、つまりカエルアンコウのシルエットをモチーフにするというもの。

例えば昔描いたマスコットがこちら。こちらの写真の個体がモデルです。

FROGFISHマスコット
ロゴは多くても二色程度がいいので加工したらこう。

FROGFISHマスコット

でもまだ冗長だし、ゆるキャラ風なのも企業ロゴには相応しくなかろうと。

次にシルエットに加工。

FROGFISHマスコット

何が何だかわからなくなりますよね。

ならばと、もっと簡略化したのがこれ。

FROGFISHマスコット

悪くはない気もするけど、まだ工夫が不十分かな。例えば小さくしか表示できない場合、この手の華奢なデザインでは視認性が悪そうだから。

でも、よくよく考えたら当面はロゴマーク無しでもいい気がします。「FROGFISH」だけでもフォントを厳選すればロゴ風になるし、そもそも企業のロゴマークが効力を持ち始めるのは、ある程度事業が成功してからではないかと。それまでは名刺などでもPsychedelic Frogfishの縞柄を印象的に使うことにしようかな。

フロッピーディスクに想う

先日、CD-Rを読めずに困った際に思いました。「今、安価な読み書き可能のメディアはないんだな」と。

思い起こせば四半世紀前にはフロッピーディスクが広く使われていました。記憶容量は約1MBだから当時のファイルがいかに小さかったかが解ります。そしてすべてのPCがフロッピーディスクドライブを搭載していたという。もちろん読み書きができました。

フロッピーディスク
現在、これに相当するのはUSBメモリかな。ネット前提の時代でも、例えばコンビニのフォトプリンタのようなオフラインのデバイスにデータを渡す際に重宝します。

ただし、USBメモリは1個100円未満では売られていませんよね。CD-Rなら100均で3枚組100円とかだけど、もはやCD/DVDドライブを搭載したPCが減ってきました。

それにUSBメモリだと保存内容が外見では解りません。でも、フロッピーディスクなら貼ったラベルシートに書き込めました。

よって「USBポートに直挿しできる1枚100円以下のメモリがあればいいのに」と思います。容量は512MBとかでいいから。それなら誰かにあげてもさほど痛くないので。板ガムぐらいの大きさと厚みなら邪魔にならず、かつラベルを貼って書き込めそうですよね。

でも、無理かな。メモリの場合は少容量だからといって激安コストでは製造できなさそうだから。

CDドライブ難民

税務署に会社設立届けを出す際、会社の定款の提出を求められたものの印刷した予備がありませんでした。

そこで会社設立をサポートしてくれた業者が焼いてくれたCD-Rからプリントアウトする必要があったものの、手元のPCは3台ともCDドライブなしモデル。映画鑑賞用のDVDプレイヤーはあるけどもちろん使えません。

ならばと近所のイオンで印刷しようかと思ったら備え付けの複合機はCDには非対応。結局、少し遠いローソンで印刷。コンビニって頼もしいですよね。

CD/DVDドライブ

CD-R、メディアは安いけど、もはや不便な代物です。CD/DVDドライブは新品でも2,000円もしないけど、滅多に使わなさそうなので購入は躊躇われます。

差し当たり定款は折を見てネットカフェあたりでUSBメモリに移して持ち帰り、クラウドに保存しておこうと思います。

社会保険の手続き

会社を設立すると手続きがたくさん必要になります。その一つが社会保険。会社の所在地は麻生区だけど、同じ川崎市でも高津区の溝の口の年金事務所に出向いて手続きをする必要がありました。

面倒なのでその場で済ませたかったものの、法人口座からの引き落としが必須とのこと。法人銀行口座はまだ作っていなかったので提出書類を持ち帰ってきました。

それで解ったのだけど、会社設立後の手続きには理想の順番がありますね。自治体ごとに違うかもしれないけど、川崎市では以下のようになります。

  1. 設立登記
  2. 印鑑登録、登記謄本&印鑑証明取得
  3. 税務書類手続き
  4. 法人用銀行口座開設
  5. 社会保険手続き

私の場合、1と2は横浜、3と4は新百合ヶ丘、5は溝ノ口での手続きでした。

FROGFISH合同会社の社名ロゴ

税務書類手続き

会社を設立すると手続きがたくさん必要になります。設立をサポートしてくれた業者からは以下での手続きを促されました。

  1. 税務署
  2. 税事務所
  3. 市役所
  4. 年金事務所

従業員がいるなら、さらに別の手続きがあるらしいけど私の場合は当面一人です。

ただし、1、2、3は新百合ヶ丘駅近くの川崎西税務署に出向くと1ストップで済むようです。それを知らなかった私は2の手続きのために溝ノ口に出向いてしまいました。

どうやら税務署は市の、勢事務所は県の税務をになっているそうな。そして税務署に「法人設立届出書」を提出すると、それが自動的に税事務所と市役所にも書類が回ることになっているそうです。

ただし、川崎市はそうなっているけど他の自治体では違うかもしれないとのこと。だから設立サポート業者は事前に教えてくれなかったわけだ。全国が対象だろうから。

FROGFISH合同会社の社名ロゴ