Society – ページ 6 – XOR for Mac & Windows:リアルタイムPDF比較ビューワ

進歩的な保守政党が必要

東京都における新型コロナウイルスの新規感染者数が2ヶ月ぶりに4桁に乗りました。感染者の数はともかく重症患者向け病床の使用率が一定以上になれば五輪も危うくなりかねません。「医療リソースを五輪に割いている場合ではない」と。そして菅政権は吹っ飛ぶでしょうね。

とは言え総選挙の顔をすげ替えようにもポスト菅の有力候補が見当たらず、自民党に替われそうな野党もありません。立憲民主党なんてかつての社会党路線を目指しているように見えるし。

というわけで今必要なのは「進歩的な保守政党」だと思います。進歩的(Progressive)と保守的(Conservative)は反対語で矛盾してるけど、言わんとするところは「これまでの国家観は引き継ぐものの、時代にそぐわない部分は未来志向でどんどん変えていく」という感じです。何なら進歩的を「未来志向(Future Reflections)」と置き換えてもいいでしょう。

国会議事堂

ならば自民党が割れて「ガチの保守派」とは袂を分けた勢力に野党から思想の近い人物が合流して新党を成すのがいいのだけど、どうでしょう。あるいは小池都知事の出番かな。

そこで私が考える進歩的な保守政党のマニュフェストを挙げてみます。

憲法:

改正を目指す。

政治:

世襲を容認しない。任期定年制で党内の新陳代謝を促す。

具体的には以下。

  • 国会議員経験のある近親者と同じ選挙区での立候補は禁止
  • 衆議院・参議委員の任期通算が30年を超えたら立候補禁止

経済政策および労働法:

コストカット指向からの脱却を目指す。

具体的には最低賃金制度をフルタイムワーカーとパートタイムワーカーの二階建てとし、先ずはフルタイムワーカーの最賃を大きく引き上げる。デフレスパイラルの原因の一つは、派遣社員の使い勝手が良すぎる(低賃金で使い捨てできる)ためなので、派遣社員・契約社員の見込み年収が上がれば、働き方の選択肢が増えて雇用の流動生が高まり、労働市場での好循環が見込める。

なお、交通費込み時給表記による求人は禁止する。

感染症対策:

科学的エビデンス重視。根拠が弱い緊急事態宣言、一律の営業規制は行わない。

例えば、感染対策が十分なら飲食店にも営業を認める。

東京一極集中是正:

推進。ただし目的は地方創生ではなく以下。

  • 東京の延命。東京は、長年の一極集中によってまもなく地方以上に深刻な超高齢化社会となるため人口の分散が必要
  • 少子化対策。子育てに向かず出生率が最も低い東京への人口集中は是正しなければならない

皇位継承:

女系天皇も含めて議論を深める。ただし、制度を変える場合は悠仁様の次の代からとする。

愛子さまに「先々、天皇になっていただくかもしれないので…」という微妙なお立場を無期限に強いるのは酷な話なので。

選択的夫婦別姓:

肯定。実現を目指す。

同性婚:

肯定。実現を目指す。

外交:

人権侵害避難決議に積極的に賛成する。

外国人労働者&移民の受け入れと教育:

特定の職種に従事できる人材を積極的に受け入れる。

手始めはESL教師。ほぼすべての小中高等学校に日本語を母国語としない人材を赴任させる。それを踏まえて、更なる外国人労働者や移民の受け入れの可否を検討し、受け入れを拡大するなら体制を整える。

普天間返還・辺野古基地建設:

辺野古の新基地建設は中止。普天間の基地機能は他の在沖米軍基地内に並存してもらう方向で折衝する。

たばこ税:

一箱1,000円程度まで段階的に上げる。

大麻:

引き続き解禁しない。

選択制夫婦別性について

先日、最高裁が夫婦別姓を認めない民法の規定を合憲と判断しました。

でも、私は選択制夫婦別性に賛成です。そうしても何ら問題はなかろうと。

夫婦別姓

中には「別姓だと家族の一体感が失われる」なんてアホなことを言う人もいるけど、そんなもの妄想です。苗字が同じでも関係が崩壊した家族は多いし、国際結婚の場合をはじめ苗字が違っていても円満な家族も大勢います。

そして、むしろ夫婦同姓のためにレア苗字まで無くなりかねないのは文化的な損失です。

ちなみにフィクションの世界だと、名探偵コナンに登場する赤井秀一、羽田秀吉、世良真純の三兄弟が別姓ですね。かなり特殊な家族だけど。

差し当たり「妻の苗字を選ぶ自由もあるのだから男女差別ではない」という意見に対しては、良いアイディアがあります。だったら婚姻届を出す際に、どちらの姓を名乗るべきかをくじ引きで決めることにしようじゃないかと。

いや、チンチロの方がいいかな。二人で分担できるから。そして二つのサイコロを振って出た目が丁(偶数)なら夫の、半(奇数)なら妻の苗字を名乗らなければならいと。

サイコロ
出目が丁なら夫の姓に決定

結果、どっちを名乗ることになっても恨みっこなしの一発勝負。これなら姓を選択できなくてもフェアです。

プロセスエコノミー

ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか』の6月30日放送ではIT批評家の尾原和啓さんがゲストでした。

辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!
辛坊さん自身は太平洋ヨット航海の帰路につきました

語られたのは「プロセスエコノミー」について。何でも「モノづくりにおいて、もはや機能では差別化できない。ならば成果物よりもプロセスの方が価値を有する」とのこと。あるいは「プロセス込みの成果物に価値を高められる」のだと。なるほど、その通りだと思います。

差し当たりXORの場合、開発過程を公開して共有するのは無理だけど、そのバックグラウンドなら語れます。

1. 課題の発見

2016年秋、私は都内のドキュメント制作会社に再就職しました。その会社では主に編集者として取扱説明書の制作に携わったのだけど、現場では実にアナログな校正がなされていました。校正紙をいちいちプリントアウトして目視でDTP原稿と見比べる感じです。

そのため校正能力が問われる上、やたらと時間がかかるし、ときには無用な変更の見落としも発生します。DTP原稿の修正指示とは違う箇所が変化していても、なかなか気づけないものです。

よって「これはアプリを導入して効率化を果たさないことには」と思いました。

2. 既存の解決策

もちろんそんな非効率なやり方を誰も問題視しなかったわけではなく、その部署でも1ライセンスが100万円を超える有名なPDF比較アプリを導入していました。

ただし、アプリにはコピープロテクトがあり専用のUSBドングルを装着したPCでしか起動できず、利用者が限られていました。使用を禁止されてはいなかったものの、締め切りが重なると重要案件を手がけるベテラン編集者が優先されるため、私のような新入りやDTPオペレータ、その他のスタッフは使用を遠慮すべきと言わんばかりの空気感が醸成されていて。

よって各人は代わりにAcrobatのPDF比較を使っていたけど、ご存知の通り精度が高いとは言えなくて。

3. 転機

それでも日々業務をこなしていたものの、2018年春、会社の業績不振を受けて「賃下げか退職か」を迫られました。その会社が長年続けてきた採算度外しの受注に限界がきた形です。結局、その部署では私を含めた何人もの制作スタッフが立て続けに退職しました。

そうして退職が決まり、身の振り方を考えた末に思いついたのが「だったら理想のPDF比較アプリを作って世に送り出してみようじゃないか」でした。業界大手のその制作会社でも制作業務を改善する余地があったのだから、より小さい制作会社、そして個人の制作者ならなおさらだろうと。

4. プロセスエコノミー

その後、予想以上に時間はかかったものの一応の完成をみてリリースするに至ったのがXORです。

コンセプトは「必要十分なPDF比較をすべての制作者に」ですが、まだ完全体だとは考えていません。新機能のアイディアもたくさんあるし、リクエストがあれば検討したいので、ぜひお寄せください。

そうして、ユーザや潜在的ユーザの意向も交えながら発展させて行かれるといいと思います。本当は新機能開発費のクラウドファンディングができればいいのだけど、Mac App AtoreやMicrosoft Storeだと出資者への還元が難しくて。

詐欺メール:VJAグループ

「VPass VISAカード<重要>ご利用の Vpass VISAカード VJA 株式会社から緊急のご連絡」なる題名のメールが届きました。もちろん詐欺メールです。これが届いたら、リンクには一切アクセスせず捨てましょう。

参考までにスクリーンショットを貼っておきます。

詐欺メール(VJAグループ)

amazon風な詐欺メール

このようなメールが届きました。

amazonを騙る詐欺メール

見慣れたamazonのロゴやボタンがあると、うっかり騙されそうになるけど、もちろん詐欺メールなので全文を晒しておきます。なお、最後の行のメールアドレスは私が管理するものです。

Amazon お客様

Аmazon アカウントの情報更新をお届けします。
残念ながら、Аmazon のアカウントを更新できませんでした。
今回は、カードが期限切れになってるか、請求先住所が変更されたなど、さまざまな理由でカードの情報を更新できませんでした。

アカウント情報の一部が誤っている故に、お客様のアカウントを維持するため Аmazon アカウントの 情報を確認する必要があります。下からアカウントをログインし、情報を更新してください。
Аmazon ログイン

なお、24時間以内にご確認がない場合、誠に申し訳ございません、お客様の安全の為、アカウントの利用制限をさせていただきますので、予めご了承ください。

アカウントに登録のEメールアドレスにアクセスできない場合
お問い合わせ: Amazonカスタマーサービス。

お知らせ:

  • パスワードは誰にも教えないでください。
  • 個人情報と関係がなく、推測しにくいパスワードを作成してください。大文字と小文字、数字、および記号を必ず使用してください。
  • オンラインアカウントごとに、異なるパスワードを使用してください。

どうぞよろしくお願いいたします。
Аmazon xor-support@frogfish.jp

福岡北九州フェニックス

堀江貴文さんによるプロ野球独立リーグの新球団「福岡北九州フェニックス」の設立が発表されました

「福岡北九州フェニックス」設立のプレスリリースより拝借
「福岡北九州フェニックス」設立のプレスリリースより拝借

球団としての具体的な形はまだなく、九州アジアリーグへの参入を目指すという目標が発表されたのみだけど、面白そうですね。これからの日本のあり方を象徴することになりそうです。

と言うのも、私は近々東京一極集中に限界がくると予想しています。今年の8月20日に富士山が噴火して都市機能が壊滅するからではなく、団塊の世代の1/4が東京件在住で2025年にはその全員が後期高齢者だから。続く世代も人数が多いので東京が地方よりも深刻な超高齢化に見舞われるのは確実です。それもほんの数年後に。

よって医療・介護の需要は一気に高まるけど東京では土地の制約で大規模な施設は建てられないし、人材も容易く得られないので、介護離職者、介護待機者、そして介護放置される人たちが激増して閉塞感が漂います。もちろん東京は保育園不足などで子育てに最も向かない地でもあるし。

そこで地方に目を向ける企業や起業家は増えるでしょう。営業拠点だけ東京に残して本社は地方に移転するといった具合に。今どきたいていのものはネットで買えるので地方でも都市部なら生活面では大して不自由はしません。それでいて不動産は手事で保育園や介護にも余裕があり、自然も豊かです。

ただし、地方の生活で圧倒的に見劣りするのが娯楽面。世の中、自然の中で遊ぶのが大好きな人ばかりではないので、皆で集まってわいわいやれる場がもっと必要です。願わくば常設の。そこで球団の存在が意味を持ってきます。

もちろん独立リーグの野球レベルはNPBよりもぐっと下がるけど要点はそこではないのですよね。要は地元に根ざして娯楽を継続的に提供できれば成功なわけで。

ちなみに私も九州人で父は北九州の出身。願わくば、早い段階で山口も含めた各県に1球団以上が設立されて、可能なら韓国や台湾の球団も交えて大きく発展していってもらいたいものです。

迫る“介護崩壊” 新型コロナで揺れる老後

昨日のNHKスペシャルは『パンデミック 激動の世界 (10)「迫る“介護崩壊” 新型コロナで揺れる老後」』でした。

パンデミック 激動の世界 (10)「迫る“介護崩壊” 新型コロナで揺れる老後」

内容は実に考えさせられることばかり。

まずは人材不足。新しい介護様式が求められるコロナ禍での介護が大変なのはもちろん、そもそもエッセンシャルワーカーである個々のヘルパーの使命感に頼りながらギリギリ成り立っている状況は変わっていません。求人倍率は実に15.16倍もあり、なんと80代の現役ヘルパーも珍しくないそうで。自身よりも歳下の人を介護するケースも多いでしょうね。

そして財政問題。民間の介護施設は経営状況が厳しい上、コロナ禍に見舞われた昨年は倒産や休廃業が続出。他方で鎌倉市の認知症対応施設では150万円の小規模事業者持続化補助金の申請が不採択になった例が紹介されていました。

その上、2025年には介護人材が38万人も不足するとのこと。なるほど、この年には心当たりがあります。団塊の世代の全員が後期高齢者になる頃合いです。

ちなみに番組では語られなかったけど、介護問題がこれから最も深刻になるのは東京です。何しろ団塊の世代の1/4は東京圏在住。つまるところ一極集中とは「後期高齢者予備軍を東京にかき集めた」ということ。毎年、地方から東京に流入してくる若者の数よりも新たに75歳に達する東京都民の数の方が遥かに多いのだから、東京が地方から遅れて地方よりもはるかに大きな高齢化の波に見舞われるのは既定路線です。手をこまねいていれば介護離職者、介護機会待機者、そして介護放置される人が激増します。

とは言えこの国のこと、経済一辺倒で都心の再開発などには熱心な反面、社会保障に関しては自己責任の風潮も色濃いので、残念ながらその時にならないと政治も市民社会も重い腰を上げようとはしないのでしょう。そして手遅れになるという。

基山町のワクチン接種予約は順調

新型コロナウイルスに対するワクチン接種の予約に関して各地でトラブルが発生している中、昨日「佐賀県の基山町ではLINEによる予約受付がとても順調」とテレビの番組で伝えられていました。

それを見て「ああ、頑張っている自治体もあるんだな」と思う人も多そうだけど、実はそんなにたいそうな話でもありません。何しろ基山町の人口は17,500人くらい。そもそも母数が小さいのでパンクすることもないと。人口58万人規模の八王子市などとは比べものになりません。

基山町のLINEアカウント

いやまあ基山町は佐賀県でも最東端、博多から電車で25分の場所。久留米からも10分ちょっとなので、完全に福岡のベッドタウン。しかも企業の本社(例えばサンポー)や工場もいくつかあって(コカコーラ、伊藤ハムウエスト、東洋水産など)、地方の一つの町としては幾らか余裕がある方かも。

有名人もそこそこ輩出しています。漫画『キングダム』の作者である原泰久氏、どぶろっくのお二人、広島カープの長野久義選手など。

とはいえそんな基山町とて未だ駅前にコンビニもなく(基幹道路沿いにはある)、人口も微妙に減り続けているようなのだけど。

まあ、この先、東京が超高齢化に見舞われて(※)閉塞感が漂い始め、相対的に福岡が人を集めるようになれば、基山町も人口面で盛り返すかもしれません。

※ 団塊の世代の1/4が東京県在住なので、今後は後期高齢者の急増が確実。当然、行政は高齢化シフトで財政も厳しくなり、都市の活気は次第に薄れていく。医療や保育の機会は行き渡らず、介護は絶望的ともなれば、地方の都市に目を向ける企業や個人は増えるはず。

ちなみに私も基山町には馴染みがあって、花粉症の季節には佐賀製薬(やはり基山町にある)の目薬を愛用しています。

ユーザビリティの威力

私が以前とある申請審査業務に関わった際のエピソードを。

その業務は、企業や個人から申請された内容を審査マニュアルに沿って審査し、不備がなければ承認(より上位の審査に回す)、不備があれば申請者に不備内容をお知らせするというものでした。

運営体制は以下。

  • OP(オペレーター):審査担当
  • SV(スーパーバイザー):進行管理兼審査サポート
  • FW(フロアウォーカー):審査要件やシステム設計に関する相談役

大勢いるOPが並行して審査、不明点があればOPはSVに相談し、SVでも迷う場合はFWに判断を仰ぎ、FWでも判断がつかない法解釈などの懸案は外部の専門家に伺いを立てるという運用がなされていました。推測するに、どの申請審査業務も似た感じかと思います。

オペレータたち
同じ条件で集まったオペレータ達であっても個人差があるのだから…

ただし、いざ業務が始まってみるとOPがSVをひっきりなしに呼ぶことになりました。引き当てた申請の内容と審査マニュアルを突き合わせても可否の判断がつかないケースが多発したからです。SVは数人で何十人ものOPを担当するため、個々のSVにはかなりの負荷がかかっていました。

その様子を客観的に見て私が思ったのは「どうにも初動に失敗しているな」です。具体的にはプロジェクトの初期に以下のメンバーも加入させるべきだったと。

  • UXデザイナ
  • テクニカルライター

まず、企業や個人から内容が微妙な申請がなされることが多いのは、申請手引き書の記載や申請受付けWebサイトに起因するところが多かったはずです。申請者はITに慣れた人ばかりではないし、文章読解力もまちまちなのだから、できるだけ迷う要因を減らしてやらないと。

同様に、OPが参照する審査マニュアルも、できるだけ別解釈の余地がなく容易に把握できる内容にすべきです。例えば主語を明確にするだけでも読み手の印象はずいぶん変わります。そして、マニュアルは順次アップデートすると。口頭での周知ではなかなか定着しないし、オペレータ間の個人差も出てしまうので。

そうして、申請システムがユーザフレンドリーではなかったがために申請者を余計に迷わせ、審査マニュアルが平易ではなかったためにOPとSV、そしてFWの負荷が膨れ上がってしまっていました。

逆に言うと、有能なUXデザイナがシステム設計から参加し、同じく有能なテクニカルライターがすべての説明文を監修していれば、エンドユーザー(申請者)もOPも迷うことが少ないため、全体の工数やミスが無駄に膨らむことを防げたはずです。

折しも今は新型コロナ禍の正念場。関連の各種補助金・給付金制度は続いていたり、また新規に始まるかもしれないし、ワクチン接種の受付けや、その他の目的で公的なシステムがこれから作られるかもしれないので、できるだけうまくやってほしいものです。ITコンサル企業がUXデザイナやテクニカルライターを抱えるのもいいだろうし、フリーランスの人材を活用する手もあります。

竹中平蔵氏が行った労働規制緩和は正しかった?

2021年3月21日(日)放送の『そこまで言って委員会NP』は竹中平蔵氏の特集。最初のコーナーのテーマは「竹中平蔵氏が行った労働規制緩和は正しかった?」でした。

竹中平蔵氏が行った労働規制緩和は正しかった?

2004年から製造業への派遣労働が解禁され、非正規雇用が増加し、時には派遣切りがなされ、法人・富裕層への減税により貧富の格差が拡大したという前提です。

これらに対するパネリストの意見は賛成反対両方に割れていたけど、まあどちらの言い分にも理があります。でも、一つ絶対的に正しいと思ったのが八代弁護士のこちらの見解。

「非正規」とは、まるで正しいものに辿り着けなかった人の呼称。そして、正規社員の存在が労働市場の流動化を妨げ、国際市場での競争力の低下を招いた

まったくもってその通り。こんなことを続けていたら日本はひたすら没落していくばかりです。何しろ非正規労働者がワーキングプアになりがちなだけでなく、正規社員も賃金が上がらないので、デフレはエンドレス化し、少子化もいっそう進んでしまいます。

ならばどうあるべきかまでは番組では語られていなかったけど、私は単順に非正規の待遇を上げる法改正をするべきだと思います。

具体的な案は以下。

  • 派遣・契約社員の最低賃金はパート・アルバイトの2倍以上
  • 賃金に交通費を含んではならない

まず、フルタイムで働く派遣・契約社員の処遇は時間限定労働のパート・アルバイトとは位置付けを変えます。そしてパート・アルバイトの最賃が1,000円の都市だと派遣・契約の時給は2,000円以上。年収384万円(8時間x20日x12ヶ月x2,000円)ならまあまあの水準だと思います。派遣の立場になってもその額が得られるなら、嫌な会社にしがみつく必要もなくなり、労働市場の流動化も生まれます。

竹中氏はかつて「もはや首を切れない人は雇えない」と言って炎上したけど、「首を切れる代わりに労働対価は相応に高額」であれば妥当です。

派遣社員に依存した企業は大変かもしれないけど、コスト増は商品やサービスに正しく転嫁するのが当然だし、派遣、契約、そして正規社員の所得や消費余力が上がってデフレの巻き戻しが始まるのだから、それで淘汰されるなら仕方ありません。