Society – ページ 5 – XOR for Mac & Windows:リアルタイムPDF比較ビューワ

東京五輪2020が無事終了

TOKYO五輪2020

東京五輪2020の全日程が終了。最後、台風に見舞われそうになったけど運に恵まれました。もし悪天候だったらマラソンや閉会式はどうなっていたことか。

私は東京五輪の招致に反対だったし、来年に再延期して世界的にワクチン接種が進んでから有観客のフルサイズで開催すべきだったという思いは今でも変わりません。今年やったばかりに入場料収入やインバウンド特需を失っただけでなく、ホストタウンにおける選手と子供たちの交流がなされなかったのはプライスレスの大きな損失だから。

とはいえ競技は競技。こちらはけっこう楽しめました。終わって寂しいと思うぐらいです。どうせなら1ヶ月ぐらいのスパンでやってくれればいいのに。私は時間に自由が効く方だけど、スケジュールが重なっててオンタイムで見られなかった競技も多かったから。開催日数についてはオリンピック憲章を改定した方がいいのではなかろうか。

それにしても東京五輪は歴史的にもなぜか受難がついて回ります。1940年は返上、2020年は延期を余儀なくされました。とはいえ今大会のコロナ禍の開催に加えて、開会直前までバタバタしてた割には大きな問題もなく終えられたかと。それはまるで日本の社会そのもの。政治のリーダーシップには期待できず、あれこれ社会問題もたっぷりあるのだけど、なんだかんだ言って平和で暴動の類は一切怒らず、かつ市民生活を割とハイスペックな状態で回り続けるという。これで貧困や低所得労働の問題さえ改善されれば世界的に誇れるレベルでしょう。

よって有事の大会としては成功と言っていいかと。このままパラリンピックも無事開催され、成功裡に終えてくれることを願います。

たばこ税増税2021秋

JT発表によると10月1日のたばこ税増税等に伴い173銘柄のたばこを値上げするとのこと。メビウスなら40円上がって1箱580円になるそうで。仮に1日1箱消費すると年間211,700円の出費。遂に20万円突破です。

とはいえ増税しても税収は増えないので、これって「国が喫煙率を下げにかかっている」と捉えるのが妥当。つまり、この先もも増税、値上げは続きます。当然ですね。高齢化が進む中、国としては医療費を抑制したいのだから。

禁煙マーク

また、いまだに歩きタバコやら規定の喫煙所から外れたところで喫煙しているクズが少なからずいるので中毒の始末の悪さが出ています。連中とて、それが自分たちへの風当たりを厳しくする行為だってことくらいは解っているだろうに。

そして行政なり立法は、それらの行為に対して何らかの対策を打ち出さざるをえないけど、パトロールで取り締まるわけにもいかない以上、やはり増税ってことになってしまいます。クズ喫煙者のせいで良識的な愛煙家も被害を被る構図です。

もっとも誰にも迷惑がかからない範囲で喫煙を楽しむ分には結構。とはいえ今後もたばこは値上がりしていくし、喫煙率は下がってひたすら肩身の狭い思いをするだけなので、公的な補助なども活用してさっさと止めるのが、健康、お財布、時間の使い方、そして社会的な信用の上でも賢明だと思います。社内や職場の近郊に喫煙環境がない職場も増えているし。

そういや五輪開催に先駆けて昨年春から東京都では飲食店の禁煙化が進んだけど、コロナ禍のせいでほとんど話題になりませんでした。飲食店にしてみれば昨春以降は喫煙の可否どころの話ではなかったものな。

リアルタイムPCR検査?

Yahoo!ニュースを眺めていたら「リアルタイムPCR試薬無料サンプル配布中(タカラバイオ株式会社)」なる広告が表示されました。

リアルタイムPCR試薬無料サンプル配布中

どこかで聞いたような文言です。そう、XORの「リアルタイムPDF比較ビューワ」に似ていますよね。なるほど、PCR検査の場合は待ち時間が短いほどありがたいもんな。

でも、PDFの新旧比較もリアルタイムの方がいいと思うのですよね。XOR以外のPDF比較アプリは軒並みバッチ処理で比較結果レポートを生成する方式なので、結果が出るまでに時間がかかります。もし設定を間違って比較してしまえばやり直しです。待ってる間に別件の作業に取り掛かったら、いざ結果が出ても手放せなかったりするし。

でも、XORなら比較したいページのペアを表示してスペースキーを押すと即座に比較結果が表示されます。リアルタイムPDF比較です。しかも、比較結果リポートを読み解くような面倒さはなく、差分は誰でもわかります(色覚に障害がなければ)。比較のための設定もありません。

進歩的な保守政党が必要

東京都における新型コロナウイルスの新規感染者数が2ヶ月ぶりに4桁に乗りました。感染者の数はともかく重症患者向け病床の使用率が一定以上になれば五輪も危うくなりかねません。「医療リソースを五輪に割いている場合ではない」と。そして菅政権は吹っ飛ぶでしょうね。

とは言え総選挙の顔をすげ替えようにもポスト菅の有力候補が見当たらず、自民党に替われそうな野党もありません。立憲民主党なんてかつての社会党路線を目指しているように見えるし。

というわけで今必要なのは「進歩的な保守政党」だと思います。進歩的(Progressive)と保守的(Conservative)は反対語で矛盾してるけど、言わんとするところは「これまでの国家観は引き継ぐものの、時代にそぐわない部分は未来志向でどんどん変えていく」という感じです。何なら進歩的を「未来志向(Future Reflections)」と置き換えてもいいでしょう。

国会議事堂

ならば自民党が割れて「ガチの保守派」とは袂を分けた勢力に野党から思想の近い人物が合流して新党を成すのがいいのだけど、どうでしょう。あるいは小池都知事の出番かな。

そこで私が考える進歩的な保守政党のマニュフェストを挙げてみます。

憲法:

改正を目指す。

政治:

世襲を容認しない。任期定年制で党内の新陳代謝を促す。

具体的には以下。

  • 国会議員経験のある近親者と同じ選挙区での立候補は禁止
  • 衆議院・参議委員の任期通算が30年を超えたら立候補禁止

経済政策および労働法:

コストカット指向からの脱却を目指す。

具体的には最低賃金制度をフルタイムワーカーとパートタイムワーカーの二階建てとし、先ずはフルタイムワーカーの最賃を大きく引き上げる。デフレスパイラルの原因の一つは、派遣社員の使い勝手が良すぎる(低賃金で使い捨てできる)ためなので、派遣社員・契約社員の見込み年収が上がれば、働き方の選択肢が増えて雇用の流動生が高まり、労働市場での好循環が見込める。

なお、交通費込み時給表記による求人は禁止する。

感染症対策:

科学的エビデンス重視。根拠が弱い緊急事態宣言、一律の営業規制は行わない。

例えば、感染対策が十分なら飲食店にも営業を認める。

東京一極集中是正:

推進。ただし目的は地方創生ではなく以下。

  • 東京の延命。東京は、長年の一極集中によってまもなく地方以上に深刻な超高齢化社会となるため人口の分散が必要
  • 少子化対策。子育てに向かず出生率が最も低い東京への人口集中は是正しなければならない

皇位継承:

女系天皇も含めて議論を深める。ただし、制度を変える場合は悠仁様の次の代からとする。

愛子さまに「先々、天皇になっていただくかもしれないので…」という微妙なお立場を無期限に強いるのは酷な話なので。

選択的夫婦別姓:

肯定。実現を目指す。

同性婚:

肯定。実現を目指す。

外交:

人権侵害避難決議に積極的に賛成する。

外国人労働者&移民の受け入れと教育:

特定の職種に従事できる人材を積極的に受け入れる。

手始めはESL教師。ほぼすべての小中高等学校に日本語を母国語としない人材を赴任させる。それを踏まえて、更なる外国人労働者や移民の受け入れの可否を検討し、受け入れを拡大するなら体制を整える。

普天間返還・辺野古基地建設:

辺野古の新基地建設は中止。普天間の基地機能は他の在沖米軍基地内に並存してもらう方向で折衝する。

たばこ税:

一箱1,000円程度まで段階的に上げる。

大麻:

引き続き解禁しない。

選択制夫婦別性について

先日、最高裁が夫婦別姓を認めない民法の規定を合憲と判断しました。

でも、私は選択制夫婦別性に賛成です。そうしても何ら問題はなかろうと。

夫婦別姓

中には「別姓だと家族の一体感が失われる」なんてアホなことを言う人もいるけど、そんなもの妄想です。苗字が同じでも関係が崩壊した家族は多いし、国際結婚の場合をはじめ苗字が違っていても円満な家族も大勢います。

そして、むしろ夫婦同姓のためにレア苗字まで無くなりかねないのは文化的な損失です。

ちなみにフィクションの世界だと、名探偵コナンに登場する赤井秀一、羽田秀吉、世良真純の三兄弟が別姓ですね。かなり特殊な家族だけど。

差し当たり「妻の苗字を選ぶ自由もあるのだから男女差別ではない」という意見に対しては、良いアイディアがあります。だったら婚姻届を出す際に、どちらの姓を名乗るべきかをくじ引きで決めることにしようじゃないかと。

いや、チンチロの方がいいかな。二人で分担できるから。そして二つのサイコロを振って出た目が丁(偶数)なら夫の、半(奇数)なら妻の苗字を名乗らなければならいと。

サイコロ
出目が丁なら夫の姓に決定

結果、どっちを名乗ることになっても恨みっこなしの一発勝負。これなら姓を選択できなくてもフェアです。

プロセスエコノミー

ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか』の6月30日放送ではIT批評家の尾原和啓さんがゲストでした。

辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!
辛坊さん自身は太平洋ヨット航海の帰路につきました

語られたのは「プロセスエコノミー」について。何でも「モノづくりにおいて、もはや機能では差別化できない。ならば成果物よりもプロセスの方が価値を有する」とのこと。あるいは「プロセス込みの成果物に価値を高められる」のだと。なるほど、その通りだと思います。

差し当たりXORの場合、開発過程を公開して共有するのは無理だけど、そのバックグラウンドなら語れます。

1. 課題の発見

2016年秋、私は都内のドキュメント制作会社に再就職しました。その会社では主に編集者として取扱説明書の制作に携わったのだけど、現場では実にアナログな校正がなされていました。校正紙をいちいちプリントアウトして目視でDTP原稿と見比べる感じです。

そのため校正能力が問われる上、やたらと時間がかかるし、ときには無用な変更の見落としも発生します。DTP原稿の修正指示とは違う箇所が変化していても、なかなか気づけないものです。

よって「これはアプリを導入して効率化を果たさないことには」と思いました。

2. 既存の解決策

もちろんそんな非効率なやり方を誰も問題視しなかったわけではなく、その部署でも1ライセンスが100万円を超える有名なPDF比較アプリを導入していました。

ただし、アプリにはコピープロテクトがあり専用のUSBドングルを装着したPCでしか起動できず、利用者が限られていました。使用を禁止されてはいなかったものの、締め切りが重なると重要案件を手がけるベテラン編集者が優先されるため、私のような新入りやDTPオペレータ、その他のスタッフは使用を遠慮すべきと言わんばかりの空気感が醸成されていて。

よって各人は代わりにAcrobatのPDF比較を使っていたけど、ご存知の通り精度が高いとは言えなくて。

3. 転機

それでも日々業務をこなしていたものの、2018年春、会社の業績不振を受けて「賃下げか退職か」を迫られました。その会社が長年続けてきた採算度外しの受注に限界がきた形です。結局、その部署では私を含めた何人もの制作スタッフが立て続けに退職しました。

そうして退職が決まり、身の振り方を考えた末に思いついたのが「だったら理想のPDF比較アプリを作って世に送り出してみようじゃないか」でした。業界大手のその制作会社でも制作業務を改善する余地があったのだから、より小さい制作会社、そして個人の制作者ならなおさらだろうと。

4. プロセスエコノミー

その後、予想以上に時間はかかったものの一応の完成をみてリリースするに至ったのがXORです。

コンセプトは「必要十分なPDF比較をすべての制作者に」ですが、まだ完全体だとは考えていません。新機能のアイディアもたくさんあるし、リクエストがあれば検討したいので、ぜひお寄せください。

そうして、ユーザや潜在的ユーザの意向も交えながら発展させて行かれるといいと思います。本当は新機能開発費のクラウドファンディングができればいいのだけど、Mac App AtoreやMicrosoft Storeだと出資者への還元が難しくて。

詐欺メール:VJAグループ

「VPass VISAカード<重要>ご利用の Vpass VISAカード VJA 株式会社から緊急のご連絡」なる題名のメールが届きました。もちろん詐欺メールです。これが届いたら、リンクには一切アクセスせず捨てましょう。

参考までにスクリーンショットを貼っておきます。

詐欺メール(VJAグループ)

amazon風な詐欺メール

このようなメールが届きました。

amazonを騙る詐欺メール

見慣れたamazonのロゴやボタンがあると、うっかり騙されそうになるけど、もちろん詐欺メールなので全文を晒しておきます。なお、最後の行のメールアドレスは私が管理するものです。

Amazon お客様

Аmazon アカウントの情報更新をお届けします。
残念ながら、Аmazon のアカウントを更新できませんでした。
今回は、カードが期限切れになってるか、請求先住所が変更されたなど、さまざまな理由でカードの情報を更新できませんでした。

アカウント情報の一部が誤っている故に、お客様のアカウントを維持するため Аmazon アカウントの 情報を確認する必要があります。下からアカウントをログインし、情報を更新してください。
Аmazon ログイン

なお、24時間以内にご確認がない場合、誠に申し訳ございません、お客様の安全の為、アカウントの利用制限をさせていただきますので、予めご了承ください。

アカウントに登録のEメールアドレスにアクセスできない場合
お問い合わせ: Amazonカスタマーサービス。

お知らせ:

  • パスワードは誰にも教えないでください。
  • 個人情報と関係がなく、推測しにくいパスワードを作成してください。大文字と小文字、数字、および記号を必ず使用してください。
  • オンラインアカウントごとに、異なるパスワードを使用してください。

どうぞよろしくお願いいたします。
Аmazon xor-support@frogfish.jp

福岡北九州フェニックス

堀江貴文さんによるプロ野球独立リーグの新球団「福岡北九州フェニックス」の設立が発表されました

「福岡北九州フェニックス」設立のプレスリリースより拝借
「福岡北九州フェニックス」設立のプレスリリースより拝借

球団としての具体的な形はまだなく、九州アジアリーグへの参入を目指すという目標が発表されたのみだけど、面白そうですね。これからの日本のあり方を象徴することになりそうです。

と言うのも、私は近々東京一極集中に限界がくると予想しています。今年の8月20日に富士山が噴火して都市機能が壊滅するからではなく、団塊の世代の1/4が東京件在住で2025年にはその全員が後期高齢者だから。続く世代も人数が多いので東京が地方よりも深刻な超高齢化に見舞われるのは確実です。それもほんの数年後に。

よって医療・介護の需要は一気に高まるけど東京では土地の制約で大規模な施設は建てられないし、人材も容易く得られないので、介護離職者、介護待機者、そして介護放置される人たちが激増して閉塞感が漂います。もちろん東京は保育園不足などで子育てに最も向かない地でもあるし。

そこで地方に目を向ける企業や起業家は増えるでしょう。営業拠点だけ東京に残して本社は地方に移転するといった具合に。今どきたいていのものはネットで買えるので地方でも都市部なら生活面では大して不自由はしません。それでいて不動産は手事で保育園や介護にも余裕があり、自然も豊かです。

ただし、地方の生活で圧倒的に見劣りするのが娯楽面。世の中、自然の中で遊ぶのが大好きな人ばかりではないので、皆で集まってわいわいやれる場がもっと必要です。願わくば常設の。そこで球団の存在が意味を持ってきます。

もちろん独立リーグの野球レベルはNPBよりもぐっと下がるけど要点はそこではないのですよね。要は地元に根ざして娯楽を継続的に提供できれば成功なわけで。

ちなみに私も九州人で父は北九州の出身。願わくば、早い段階で山口も含めた各県に1球団以上が設立されて、可能なら韓国や台湾の球団も交えて大きく発展していってもらいたいものです。

迫る“介護崩壊” 新型コロナで揺れる老後

昨日のNHKスペシャルは『パンデミック 激動の世界 (10)「迫る“介護崩壊” 新型コロナで揺れる老後」』でした。

パンデミック 激動の世界 (10)「迫る“介護崩壊” 新型コロナで揺れる老後」

内容は実に考えさせられることばかり。

まずは人材不足。新しい介護様式が求められるコロナ禍での介護が大変なのはもちろん、そもそもエッセンシャルワーカーである個々のヘルパーの使命感に頼りながらギリギリ成り立っている状況は変わっていません。求人倍率は実に15.16倍もあり、なんと80代の現役ヘルパーも珍しくないそうで。自身よりも歳下の人を介護するケースも多いでしょうね。

そして財政問題。民間の介護施設は経営状況が厳しい上、コロナ禍に見舞われた昨年は倒産や休廃業が続出。他方で鎌倉市の認知症対応施設では150万円の小規模事業者持続化補助金の申請が不採択になった例が紹介されていました。

その上、2025年には介護人材が38万人も不足するとのこと。なるほど、この年には心当たりがあります。団塊の世代の全員が後期高齢者になる頃合いです。

ちなみに番組では語られなかったけど、介護問題がこれから最も深刻になるのは東京です。何しろ団塊の世代の1/4は東京圏在住。つまるところ一極集中とは「後期高齢者予備軍を東京にかき集めた」ということ。毎年、地方から東京に流入してくる若者の数よりも新たに75歳に達する東京都民の数の方が遥かに多いのだから、東京が地方から遅れて地方よりもはるかに大きな高齢化の波に見舞われるのは既定路線です。手をこまねいていれば介護離職者、介護機会待機者、そして介護放置される人が激増します。

とは言えこの国のこと、経済一辺倒で都心の再開発などには熱心な反面、社会保障に関しては自己責任の風潮も色濃いので、残念ながらその時にならないと政治も市民社会も重い腰を上げようとはしないのでしょう。そして手遅れになるという。