DTP – ページ 5 – XOR for Mac & Windows:リアルタイムPDF比較ビューワ

XORの最も効果的な使い方

page2020で弊社ブースに立ち寄っていただけた方の関心事は、もちろんXORの特長でした。3フロアに渡る会場のどこかで他社さんもPDF比較の製品を展示していたかと思うので、きっと違いを知りたかったことでしょう。

XORの特徴は「シンプルなPDF比較アプリを導入しやすい価格でご提供」です。月額2,000円のサブスクリプションはさすがに最安ではないかと。

そしてXORの最も効果的な使い方は以下になります。

変わっていては拙い箇所に無用な変更が生じていないかを確認する

私は長年に渡って取説の制作に携わりました。取説は改版があるものだし、個別の制作においても初校→再校→三校といった具合に段階を踏んで制作される過程で無用な変更が生じることがあります。これが修正もれならDTP原稿の修正指示と対になっているので比較的簡単に見つかるものの、無用な変更は誰も意図していないため、DTP原稿と付き合わせても見つかりません。

よって見逃して痛い目に遭った後は疑心暗鬼になるし、どれだけ入念に確認しても何も見つからず徒労に終わることもあり得ます。

そこで毎回の校正の冒頭にXORで変更されていないページ、箇所を洗い出して確認対象から取り除けば、「どこかに紛れ込んでいる無用な変更を探す」という作業を省け、時間短縮、コストカットに繋がります。

XORによって削れるコストは「無用な変更を探す」という作業

なぜXORを開発しようと思ったのか?

本日からpage2020がスタート。期待通りにPDF比較アプリ『XOR』が注目を集められているかは、これを書いている時点では解りません。

page2020

さて、これを機に初めてこのblogを訪れる人が増えると踏んで、私がPDF比較アプリ『XOR』を開発しようと思ったきっかけを改めて書きます。

私は2018年まで都内のドキュメント制作会社で取扱説明書の制作に携わっていました。その会社では有名なPDF比較アプリ(デジタル校正ツール)を導入済みだったものの、USBポートにドングルを刺したPCでしか起動できないため、時折順番待ちが発生していました。

そこで待っている時間を有効活用すべく別の案件に取り掛かったら、いざ自分に順番が回ってきたときに手が離せないなんてことも。あるいは、自分が他者を待たせる立場になるのもプレッシャーです。PDF比較アプリでの検証が終わってドングルを明け渡した後に、またチェックしたい箇所が見つかった場合も「返してくれ」とは言えないし

それに、ドングルをシェアするタイプのアプリだと立場によって使いづらい空気感が醸成されたりもします。部署内の重鎮的な編集者は遠慮なく使うけど、年数が浅い人や非正規雇用のスタッフ、DTPオペレータの面々などは使わないのが当たり前のような。もちろん誰も使用を禁止されていないのだけど、何となく遠慮してしまいがちになったりして。

よって私が得た確信は「高性能なアプリを全員でシェアするよりも、機能はシンプルでもいいからアプリを全員がいつでも使えた方が効率的なはず」でした。

ただし、その条件に合うアプリが見当たらなかったので自分で作ろうと考えました。

つまり、XORは私が印刷物(とりわけ取扱説明書)の制作に従事した経験をもとに開発したアプリです。

Adobe CCアプリを日本語化するには

只今page2020への出展準備中です。具体的にはブースに貼るポスターと配布チラシ類の紙面を試行錯誤しています。

そんな中、Adobe Creative Cloudのアップデートを見つけたので適用したら、アプリが英語版として起動しました。InDesign、Illustrator、Photoshop共々です。

まあ、長年使ってきたのでUIの表記が英語でも大抵の機能は使えてしまうのだけど、InDesignの場合、トンボの形状が変わってしまうのですよね。

US仕様のトンボ
US仕様のトンボ
日本仕様のトンボ
日本仕様のトンボ

US仕様のトンボでも内側の面積は同じはずだけど、印刷をお願いする際に印刷会社のスタッフが戸惑うかもしれないので、日本語版で改めて印刷用PDFを出力し直した方が無難です。

そこで調べて解った言語モードの直し方は以下の通り。

  1. Adobe Creative Cloudアプリを起動
  2. ウインドウ上部の歯車アイコンをクリック
  3. 「アプリ」セクション内の「初期設定のインストール言語」で「日本語」を選択
Adobe Creative Cloudアプリの設定画面
初期設定のインストール言語として「日本語」を選び直す必要があります

ただし、これだけではアプリを再起動しても日本語化されず、そのアプリをアンインストールしてから再インストールする必要があります。

ということはAdobe CCアプリはOSの言語設定によって表示言語が切り替わるのではなく、各言語版をインストールする必要があるのですね。前時代的な仕様だけど、メニュー項目以外にも上記のトンボのように各言語ごとのカスタマイズが必要だからそうなっているのだと推測します。

BitMatch Pro

XORはPDF比較アプリですが、この分野は「デジタル校正ツール」とも呼ばれます。デジタル校正がより広範囲で、その方式の一つがPDF比較ということになるでしょう。

そんなこともあり、改めて「DTP 校正」で検索してみたら、「BitMatch Pro」というアプリが見つかりました。私が過去に所属した2つの制作会社ではProof Checker PROとAdobe Acrobatしか使われておらず知らなかったけど、探せばあるものですね。

BitMatch Pro

よって、XORで一定の売り上げを上げるには解りやすい差別化が必要になります。BitMatch Proもヴィジュアル的な比較ができるので精度は100%、比較漏れは起きないし、XORより多機能です。しかもWindows版とMac版があり、この点でもXORは張り合えませんね。

ならば使い勝手か価格面での差を明確にする必要がありしょう。

XORの特徴は月額2,000円のサブスクリプションである点。BitMatch Proは¥59,000だから二年半以上使う前提ならXORよりも安価ですね。多くの人に「サブスクリプションの方がいい」と思っていただけたならXORが競争力を発揮しうるかもしれません。

その他でXORの特徴を挙げるなら「PDFの並列表示」かな。対になるページを画面上で並べて表示し、好きなタイミングで重ねて比較したり、元に戻したりできます。これは私の好み、こだわりからそうしました。気になる差分箇所が見つかったら、すぐさま並列表示に切り替えて、どう違うのかを見たいと思ったもので。

比較画面(初期状態)
ペアとなる各ページを見比べられるのもXORの特徴です

それと、ひょっとして差別化に有効かなと思うのが、BitMatch ProはUSBドングルをを採用している点。複数人でシェアするなら順番待ちが発生するし、在宅勤務の際は使えなくなるから。でも、バリバリ稼げてるフリーランスの方なら自身専用にBitMatch Proを買えるか。

あとは、会社に¥59,000の稟議を出しても承認されない状況なら月額2,000円の方が自腹で導入しやすいとも言えるかな。個人持ちのアプリを会社のPCでも使っていいなら。

まあ、あれこれ考えてみても各人の好みは把握しきれないないし、製品の特徴は概してトレードオフになりがちなので、何とか棲み分けられればいいと思っています。

それに、デジタル校正という手段の認知度や普及度はまだまだ低く、開拓余地がそれなりに残されていると思うので、競争相手はそこそこ多い方がいいかもしれません。

PDF比較アプリの必要性

XORのWindows版をリリースしたので改めて書いていきます。

XORはPDF比較アプリです。修正の前と後のPDFの差を100%の精度で見つけます。

今日、商用ドキュメントの多くがPDFとして制作されており、目ぼしい各段階で「正しく修正されたか」や「余計な変更がされていないか」を確認する必要があります。DTPではまったく意図しない変更も稀に起こるので「大した修正ではなかったから大丈夫だろう」とタカをくくっていると痛い目に遭いかねません。

とはいえ目視確認では時間がかかるし、一見同じに見えるPDFの差を探す作業には高い集中力が要求されるので何らかのツールに頼りたいところです。

PDFには四半世紀あまりの歴史があり、新旧のPDFを比較するアプリは多数存在しているので、各々が好きなものを導入すればいいのですが、私見ではXORが最も手頃かつ簡単に使えて比較精度も高いアプリになっていると自負しています。

Windows版のXORにも1ヶ月間の無料使用期間があるので、ぜひお試しください。

需要不足

XORに対する反響は、まだ見込んでいたほど得られていません。最大の理由は「Windows版が未リリースだから」でしょうね。メインターゲット層に訴求できていないと。おそらく大きめの制作会社でWindows版が普及し始めたら、そこと付き合いのある他社や下請け制作者がMac版を求めるようになるという順番、流れができてくるのではないかと。

でも、もう一つ以下の懸念があります。

そもそも需要がない

というのも「PDFの仕上がりを検証するのにアプリなんて不要」「有料アプリの導入コストが惜しい」という制作者も少なくないのかもしれないなと。

確かにPDF比較アプリがなくても校正の作業はできます。基本的には修正指示原稿の通りに修正されているかを確認すればいいのだから。特に熟練の編集者などは自分の校正能力に自信を持っていて、やり方を変えたくないかもしれません。でも、その域に達していない私などは、より良いツールが欲しかったのですよね。

ならば、XORを普及させるためには有用性を説き続ける必要がありましょう。昔からの比喩の通り、裸足の民族を前にした靴屋が「靴を履く習慣が無い」と諦めればチャンスを逃すけど「靴をまだ履いていない人たちがこんなにいる」と捉えれば需要を掘り起こせるかもしれないわけです。

靴のセールスマン

XORの導入によって得られるのは品質確保だけでなく、時短によるコストカットです。ベテラン編集者ともなると、校正において修正指示の箇所以外にも広範囲を確認しているはずです。DTPを経たPDFには時として余計な変更がなされていることがあるので。XORで新旧のPDFを比較すれば、そのような作業を省略できます。入念に見渡してどこかに紛れ込んでいるかもしれない余計な変更を探さずとも簡単に洗い出せるからです。結果、作業時間が短縮できればコストカットに繋がります。

テレビを物色して気づいたこと

近々自宅のテレビを新調しようと思っています。ちなみに条件は以下。

  • 32インチ
  • 壁掛け対応
  • オンタイマー付き

そうして見つけた中からもっとも良さげだったのはハイセンス 32E50。

ハイセンス 32E50

この機種のいいところは1.5倍速再生ができることと、再生中に[10秒戻る]や[30秒進む]が使えること。iOSのPodcastやNetflixなんかのアプリでもお馴染みの機能ですね。

ただし、この機種に絞り込むまでは結構大変でした。目覚ましにも使いたいのでオンタイマーは必須だけど、AmazonやKakaku.comの掲載情報では有無を判断できないので、各メーカーのサイトから取扱説明書をダウンロードして一つ一つ確認する必要があったのですよね。

でも、その過程でいくつか気づきました。

  • どのメーカーも50ページ超の取扱説明書を用意している
  • それらは外部の制作会社によって制作されてていると思われる
  • 各メーカーは同じ32インチでも複数モデルを展開している
  • 各メーカーは40インチや43インチ機も展開している
  • 各メーカーは4Kにも注力している

何が言いたいかというと「テレビだけでも実に多くの機種が販売されていて、ドキュメント制作会社にとって重要なお得意様になっているはず」ということ。

ただし、サイズが変わろうともテレビはテレビ。機種が違っても記載内容の大半は共通しています。従って新機種用の取説は既存機種のものを流用して制作します。

ならば、「意図した修正がされているか」や「余計な修正がなされていないか」の確認が重要になります。よってその工程を効率的に行えれば、品質を確保するとともに制作時間の短縮、ひいては制作コストを圧縮できます。

テレビは今でも花形商品で、五輪&パラリンピックを控えているので各社とも気合が入っているだろうけど、他方で製品の売価は下がっているので、制作会社が受け取る制作費もホクホクとはいかないはずです。

というわけで、制作のコストカットを実現したい制作会社の方々には、ぜひPDF比較アプリXORの導入をご検討いただきたいと思います。

また、メーカー側でも制作会社から仕上がってきたPDFをチェックする機会があるはずなので、やはりXORは有益なはずです。

現状はMac版しかないものの、来月中にはWindows版もリリースできる見込みです。

がんばれ!日本の製造業

SONYとSHARPの業績が絶好調だそうな。知りませんでした。てっきり日本のエレクトロニクスは厳しい環境にあるとばかり思っていたので。

ソニーとシャープ「驚異の復活」を遂げた二社の意外な共通点

でも、もちろん大歓迎です。というのも私がリリースしたPDF比較アプリ XORの主なターゲットは製品の取扱説明書を制作しているような方々なので。業界が盛況でメーカーが活発に製品開発を行ってくれれば必然的に取説の制作量や改版の頻度が増え、品質チェックの需要も高まります。よってXORの出番も増えると。

XORは私が知る限りもっとも簡単に使えるPDF比較アプリです。ややこしいオプション設定なしに新旧PDFの違いを100%見つけるので、校正の前段階でXORによる比較を行えば、要チェック箇所の絞り込みによって作業時間を短縮できます。

1ヶ月の無料試用期間を過ぎたら2,000円/月のサブスクリプション費がかかるものの、このアプリの活用によって毎月の残業を1〜2時間減らせれば十分ペイするはず。あるいはその時間で別の仕事を遂行すれば収益性が高まります。言い換えれば月々2,000円で品質と時間的余裕が買えるわけです。

ちなみに現状はMac版のみですがWindows版も9月のリリースを見込んでいます。そう、来月。もうすぐです。

QuarkXPress 2019

QuarkXPress 2018がサブスクリプションに対応したばかりなのに、QurakXPress 2019が登場しました。

QuarkXPress icon

料金はこんな感じ。

QuarkXPress icon

年額$232〜ということはサブスクリプションのみなのかな。

ともかくInDesign以外の選択肢を探している人には試してみる価値ありです。

Adobe税

今でこそサブスクリプション方式のAdobe Creative Cloudが定着したけど、買い切りだったAdobe Creative Suitの頃は1年半ごとにバージョンアップが発生していました。

アップグレード費は毎回10万円~。私はこれをAdobe税と呼んでいて1回飛ばしで購入していました。

Adobe Creative Suitには色々なエディションがあって、Design StandardとDesign Premiumのどちらにアップグレードするか悩んだなあ。

懐かしい思い出です。