Product – ページ 17 – XOR for Mac & Windows:リアルタイムPDF比較ビューワ

ひやっしー&そらりん計画

昨日のTBS『サンデージャポン』に村木風海さんという若い男性研究者が登場して面白いことを話していたので備忘録的に書いておきます。

彼の発明品の一つ目は「ひやっしー」。キャリーケース大の装置で空気中の二酸化炭素を吸い込んで回収する装置なのだそうな。しかも既にいくつかの機関で使われているとのこと。

ひやっしー ひやっしー。https://kuma-foundation.org/exhibition2021/technology/kazumi-muraki/ より

地球温暖化、あるいは気象の先鋭化に対して二酸化炭素の排出がどれぐらい影響しているのか私には解らないのだけど、多くの科学者が賛同しているわけだし、無関係と言い切れないなら、この手の装置を活用するのは良い手に思えます。企業秘密の技術が使われているらしいけど、もっと小型化と量産が進み、世界中に普及すると良いですよね。ソーラーパネルや風力発電機などとセットで設置されて電源も要らなくると最高です。

さらに、村木氏が手がける「そらりん計画」というのも紹介されていました。ひやっしーで回収した二酸化炭素からガソリンの代替燃料を合成可能とのこと。どうやらミドリムシを媒介させるようです。これも良いですね。電気自動車の普及や既存の車の置き換えには長い年月がかかりそうだけど、代替燃料ならガソリン車のまま使えます。

とはいえ、実用化はまだまだ先だろうけど、十分な性能と供給体制が整う日が早く来ることを切に願います。加えて利権に邪魔されることがなければ良いなと。

なお、村木氏は火星への移住を真剣に考えているのだそうな。なんでも火星には二酸化炭素がたっぷりあるので、いわゆる石油製品の類は作り放題だし、復路の燃料にも使えるのだと。先日酸素も二酸化炭素から作れるし、将来は水も作り出せるようになるかもしれません。

なるほど、漫画『宇宙兄弟』にはレゴリス(月面の土壌)から酸素を作り出す様が描かれていて、その装置は作中でとても重要な役割を果たすけど、それに似た話か。

村木氏が世界を変えるほどの影響力を持つのはもっと先のことになるだろうけど、楽しみです。

 

 

たばこ税増税2021秋

JT発表によると10月1日のたばこ税増税等に伴い173銘柄のたばこを値上げするとのこと。メビウスなら40円上がって1箱580円になるそうで。仮に1日1箱消費すると年間211,700円の出費。遂に20万円突破です。

とはいえ増税しても税収は増えないので、これって「国が喫煙率を下げにかかっている」と捉えるのが妥当。つまり、この先もも増税、値上げは続きます。当然ですね。高齢化が進む中、国としては医療費を抑制したいのだから。

禁煙マーク

また、いまだに歩きタバコやら規定の喫煙所から外れたところで喫煙しているクズが少なからずいるので中毒の始末の悪さが出ています。連中とて、それが自分たちへの風当たりを厳しくする行為だってことくらいは解っているだろうに。

そして行政なり立法は、それらの行為に対して何らかの対策を打ち出さざるをえないけど、パトロールで取り締まるわけにもいかない以上、やはり増税ってことになってしまいます。クズ喫煙者のせいで良識的な愛煙家も被害を被る構図です。

もっとも誰にも迷惑がかからない範囲で喫煙を楽しむ分には結構。とはいえ今後もたばこは値上がりしていくし、喫煙率は下がってひたすら肩身の狭い思いをするだけなので、公的な補助なども活用してさっさと止めるのが、健康、お財布、時間の使い方、そして社会的な信用の上でも賢明だと思います。社内や職場の近郊に喫煙環境がない職場も増えているし。

そういや五輪開催に先駆けて昨年春から東京都では飲食店の禁煙化が進んだけど、コロナ禍のせいでほとんど話題になりませんでした。飲食店にしてみれば昨春以降は喫煙の可否どころの話ではなかったものな。

リアルタイムPCR検査?

Yahoo!ニュースを眺めていたら「リアルタイムPCR試薬無料サンプル配布中(タカラバイオ株式会社)」なる広告が表示されました。

リアルタイムPCR試薬無料サンプル配布中

どこかで聞いたような文言です。そう、XORの「リアルタイムPDF比較ビューワ」に似ていますよね。なるほど、PCR検査の場合は待ち時間が短いほどありがたいもんな。

でも、PDFの新旧比較もリアルタイムの方がいいと思うのですよね。XOR以外のPDF比較アプリは軒並みバッチ処理で比較結果レポートを生成する方式なので、結果が出るまでに時間がかかります。もし設定を間違って比較してしまえばやり直しです。待ってる間に別件の作業に取り掛かったら、いざ結果が出ても手放せなかったりするし。

でも、XORなら比較したいページのペアを表示してスペースキーを押すと即座に比較結果が表示されます。リアルタイムPDF比較です。しかも、比較結果リポートを読み解くような面倒さはなく、差分は誰でもわかります(色覚に障害がなければ)。比較のための設定もありません。

クラウドファンディング

クラウドファンディングで資金集めをしたいと考えています。

クラウドファンディング

目的はXORの追加開発費確保。ワンストップ校正の機能を搭載したXOR for Windows Version 2.0、そしてVersion 3.0や4.0とも言うべき追加開発を行ってデジタル校正支援アプリとしての利便性を高めたいのだけど、手持ちの資金では心許なくて。

でも、これが難しいのですよね。

課題1:開発名目

開発目的名目で資金集めするには、何を作るかを明確にして公表する必要があるはずだけど、アプリの全容はリリース時まで明かしたくないのですよね。途中で仕様変更したくなるかもしれないし。

物理的な実体があるハードウエア製品の場合、試作品を完成させて「これを量産したいので、応援の出資をお願いします」と言えるけど、仕様が固まりきっていないソフトウエアの場合はそうもいきません。

課題2:還元

仮にどうにかして課題1を突破できたとしても、出資者に対してどう返礼していいものか悩みます。

XORのサブスク費が月2,000円だから「出資2万円で15ヶ月間のサブスク無料」とかができればいいけど、Mac App StoreやMicrosoft Storeは対応していません。

展望

さて、どうしたものか。サブスクリプション数がぐっと伸びてくれると自己資金に余裕ができて状況も変わりそうなのだけど。やっぱり借り入れするしかないかな。

Windows、大丈夫か?

Windows 11

XOR for Windowsに対して多い問い合わせが、

Microsoft 365アカウントでXORのサブスクリプション契約ができない

です。そう、Windowsストアの有料アプリ購入・サブスク契約にはMicrosoftアカウントが必要なのだけど、それとは別に「Microsoft 365」なるアカウントもあるようで。

Microsoft 365はOfficeアプリや追加のクラウドストレージ、そしてセキュリティ関連のサービスを提供するものらしいけど、解りにくいですよね。有料(一般法人向けなら¥540/月〜)なのでMicrosoft 365はMicrosoftアカウントを包括していると誤解されがちだけど別物です。

ちなみにこのMicrosoft 365は4月半ばまで「Office 365」という名前だったけど、改称されたことで余計に紛らわしくなってしまいました。

でも、この手の話は何も今に始まったことではなく、WindowsにはMacユーザには理解に苦しむ冗長さが昔から散見されます。

例えばダイアログの「適用」ボタン。あれ要らんでしょうに。

他にもディスプレイ設定の「拡大縮小とレイアウト」。解像度だけでよかろうと。「テキスト、アプリ、その他の項目のサイズを変更する」なんて、概念を理解したり適正値を見つけるのが面倒です。

Windowsのディスプレイ設定

そして極め付きは謎のダイアログ。操作を何も受け付けないと思ったら裏でダイアログが出ていてたというあれ。ダイアログは必ず最前面に表示してくれないと、何が起こっているのか解らずPCが誤動作したと思ってしまいます。

Windowsの致命的なダイアログ

ユーザを迷わせる要素は排除するのがUI設計、UX設計の鉄則だというのに。

それでもライバルがMacだった頃はよかったかもしれないけど、今やWindowsのカウンターパートはChromebook。しかもこれからのユーザはiOSやAndroidに慣れ親しんだ人たちです。Windowsみたいに冗長で習得を要するOSは次第に敬遠されていくのではないかと。設定やメンテも大変だから。

Windows 10のサポートが終了する2025年頃には新規販売されるPCのシェアでWindowsとChromebookが拮抗するようになっていてもおかしくないと思います。

ちなみにMacはいつの時代も10%前後のシェアにとどまるでしょう。それでも大きなボリュームかつ存在感です。一般ビジネスでは使われないのだから。

プロセスエコノミー

ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか』の6月30日放送ではIT批評家の尾原和啓さんがゲストでした。

辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!
辛坊さん自身は太平洋ヨット航海の帰路につきました

語られたのは「プロセスエコノミー」について。何でも「モノづくりにおいて、もはや機能では差別化できない。ならば成果物よりもプロセスの方が価値を有する」とのこと。あるいは「プロセス込みの成果物に価値を高められる」のだと。なるほど、その通りだと思います。

差し当たりXORの場合、開発過程を公開して共有するのは無理だけど、そのバックグラウンドなら語れます。

1. 課題の発見

2016年秋、私は都内のドキュメント制作会社に再就職しました。その会社では主に編集者として取扱説明書の制作に携わったのだけど、現場では実にアナログな校正がなされていました。校正紙をいちいちプリントアウトして目視でDTP原稿と見比べる感じです。

そのため校正能力が問われる上、やたらと時間がかかるし、ときには無用な変更の見落としも発生します。DTP原稿の修正指示とは違う箇所が変化していても、なかなか気づけないものです。

よって「これはアプリを導入して効率化を果たさないことには」と思いました。

2. 既存の解決策

もちろんそんな非効率なやり方を誰も問題視しなかったわけではなく、その部署でも1ライセンスが100万円を超える有名なPDF比較アプリを導入していました。

ただし、アプリにはコピープロテクトがあり専用のUSBドングルを装着したPCでしか起動できず、利用者が限られていました。使用を禁止されてはいなかったものの、締め切りが重なると重要案件を手がけるベテラン編集者が優先されるため、私のような新入りやDTPオペレータ、その他のスタッフは使用を遠慮すべきと言わんばかりの空気感が醸成されていて。

よって各人は代わりにAcrobatのPDF比較を使っていたけど、ご存知の通り精度が高いとは言えなくて。

3. 転機

それでも日々業務をこなしていたものの、2018年春、会社の業績不振を受けて「賃下げか退職か」を迫られました。その会社が長年続けてきた採算度外しの受注に限界がきた形です。結局、その部署では私を含めた何人もの制作スタッフが立て続けに退職しました。

そうして退職が決まり、身の振り方を考えた末に思いついたのが「だったら理想のPDF比較アプリを作って世に送り出してみようじゃないか」でした。業界大手のその制作会社でも制作業務を改善する余地があったのだから、より小さい制作会社、そして個人の制作者ならなおさらだろうと。

4. プロセスエコノミー

その後、予想以上に時間はかかったものの一応の完成をみてリリースするに至ったのがXORです。

コンセプトは「必要十分なPDF比較をすべての制作者に」ですが、まだ完全体だとは考えていません。新機能のアイディアもたくさんあるし、リクエストがあれば検討したいので、ぜひお寄せください。

そうして、ユーザや潜在的ユーザの意向も交えながら発展させて行かれるといいと思います。本当は新機能開発費のクラウドファンディングができればいいのだけど、Mac App AtoreやMicrosoft Storeだと出資者への還元が難しくて。

Windows 11考

Windows 11

先週、Windows 11のリリース予告がアナウンスされました。確かWindows 10が最後のWindowsだったはずだけど

とはいえWindows 11へのアップグレードも無料だし、互換性に関してはMicrosoftは全力で取り組むはずです。超巨大シェアこそがWindowsの強みだから。

よって一番の懸案は「ユーザの移行タイミング」でしょう。

差し当たり個人であればさほど問題なく移行できるかと。せいぜいデバイスドライバの対応具合程度です。

でも、企業や団体のの場合は難しいですよね。業務用なら用途が限られているので11に急いで上げる理由がありません。

実際、私がXOR for Windowsをリリースした際に古巣のドキュメント制作会社に試用を頼んだところ「まだ社内がWindows 7だから無理」と断られました。Windows 7にはMicrosoft StoreがないのでXORをお使いいただけません。

Windows 10のサポートは2025年とされています。でも、きっと延長されますよね。一方で、来年以降に発売されるPCはWindows 11搭載機種が増えていくでしょう。そうして向こう5年以上、Windows 10と11のどちらがメインのOSなのか判らない状況が続きそうです。

まあ、アプリメーカーはWindows 10と11の両方をサポートすればいいってだけかもしれないけど、単純にテストの作業量が増えてしまいます。

拡大してください

前日、XORのユーザ様から「XORでは平方メートルと立方メートルが見分けづらい」というお問い合わせをいただきました。XORは二つのPDFをヴィジュアル的に比較するため文字コードによる違いを判別できません。

そこでこのようなデータを用意して検証することに。左が㎡(平方メートル)と㎥(立方メートル)、右がその反対の並びです。

文字検証サンプル

この二つのPDFをXORで比較すると確かに見分けづらいですね。私の環境で等倍で判読できるのは13pt以上でした。しかも、そこに違いがあると判った上での検証なので通常の校正では見逃したかもしれません。

そもそも㎡や㎥の右肩の「2」や「3」は「m」の1/3弱のサイズ。文字サイズが10ptならは2.9pt相当です(ヒラギノ角ゴシックW3の場合)。3ptかそこらの文字は画面上ではなかなか見分けられないですよね。2と3は上半分の形状も似ているし。

とはいえ一般的な印刷物では11pt前後の文字を使うことが多いので、どうにかしたいところです。

差し当たり、細部まで確認したいときは拡大表示をお使いいただきたいと思います。XORのウインドウの左上にボタン類が並んでいます。左から3番目、+マークの虫眼鏡が拡大ボタンです。押すたびにページの表示倍率が上がります。

XORのボタン類

ただし、小さな文字を拡大しても細部はビットマップが潰れるので、先のバージョンアップでは解像度を上げるなど何らかの対応をしたいと思います。

デュアルディスプレイ制作のすゝめ

XOR for Mac Version 2.0を最大限に有効活用するためにはデュアルディスプレイ構成をお勧めします。

例えばこのように使いましょう。

XORを使うためのデュアルディスプレイ構成

片方のディスプレイでXORを使い、もう片方でDTP原稿を表示します。左右は使いやすいように並べ替えても構いません。

こうすると校正紙を介することもなくXOR上での校正作業、注釈付けが楽になります。

再修正用のDTP原稿も書き出せます

XORでは二つのPDFを指定すると比較結果が即座に表示され、差分箇所に自力で囲みを付けて、DTP原稿を突き合わせた校正結果を注釈として書けます。

その上で、ファイルメニューの「右側のPDFを書き出す」を実行すると、右側のPDF(修正後のPDF)が注釈つきで書き出され、そのままDTP原稿として使えます。XOR上でPDF比較だけでなく校正作業も完結するわけです。

XOR 2.0 書き出されたファイル(再修正用DTP原稿PDF)
XORで書き出したDTP原稿の例。XORで付けた注釈がPDFの注釈として引き継がれています。

私が知る限り、他社製のPDF比較アプリはどれもバッチ処理で比較結果のリポートを生成する方式を採用していて校正の作業はできなかったのではないかと。