校正はもっと楽してコストも削減!『XOR』は格安サブスクPDF比較アプリ

XORの新しいYoutube動画を作成して公開しました。

というのもFacebookに広告を出してもリンク先のWebサイトにはなかなか進んでもらえないものの、動画なら見てもらえそうな感触を得たので。無理もないですよね。読書よりもテレビを流し見する方がずっと手軽だし。

相変わらず自身の声の通らなさ、読み上げの下手さには愕然とするものの、まあしかたがありません。先々、経済的に余裕が出たらちゃんとしたナレーターに発注したいと思います。

さて、動画の前半はXORの機能と使い方の紹介で、後半がXORの有用性、有効な使い方の解説です。以前の動画はそれぞれを分けていたけど、それだとどちらかしか見てもらえない可能性があるので一つに繋げました。

動画のタイトルも印刷物の制作者各位に響くよう「校正はもっと楽してコストも削減!『XOR』は格安サブスクPDF比較アプリ」としました。

いまだにプリントアウトした校正紙ベースで校正作業を行っている制作者は多いと聞いています。でも、それには高いスキルと集中力が必要で、時間もかかります。そこでPDF比較アプリを利用すれば経験の浅い人でも変更箇所を簡単に洗い出せるので、スキル不足を補い、負担を軽減してくれます。

「PDF比較アプリ」「デジタル校正ツール」と呼ばれる既存製品はなかなかお値段が張るものの、XORは月額2,000円のサブスクリプションなので個人でも導入できるかと思います。

テレワーク制作向けお勧めPC

日本全国で緊急事態制限が解除され、通勤を再開した会社もあれば、テレワーク体制を維持する会社もあるのでしょう。

ただし、新型コロナウイルスが再拡大すればまた外出自粛が求められるし、秋冬には第二波の到来が確実視されているので、テレワークの可否や生産性の良し悪しが同業他社との競争力に関わってくるかもしれません。

そこで印刷物の製作者向けPCを紹介します。

なお、この機種は実はベアボーンモデルで、メモリーとSSDを別途用意して装着する必要があります。言い換えれば、それぞれ好きな容量のものを自分で追加できるわけです。

Mini PC PN60-BB5087MH

Windows機なら私のお勧めはASUS Mini PC PN6D(税別54,364円)です。

サイズはこの通りとてもコンパクト。

ASUS PN60-BB5087MH

そして背面にはHDMIポートが二つあるのでデュアルディスプレイ構成が簡単に構築できます。

ASUS PN60-BB5087MHの背面

テレワーク制作のネックの一つが校正紙の扱い。会社にいるときのようにプリントアウトして赤入れした原稿を他者に渡すことが簡単ではないので、校正紙はPDFに置き換える必要があります。

そのため制作業務においてはデュアルディスプレイが理想です。片方に原稿類を表示して、もう片方でDTPや校正作業を行えば効率が良くなります。

品質とコストカットを両取り

さあ、待ちに待った緊急事態宣言明けです。もちろん新型コロナ禍はまだ終結ではないものの、保健医療分野にも余力ができてきたようなのでそろそろ経済を回さないことには。

ならばリベンジ消費が始まるのでしょうか。ぜひそうであって欲しいものです。イベントなど緊急事態宣言で止まっていた商業活動がこぞって動き出せば必然的に印刷物の制作需要も増えるはずだから。

例えば、飲食店や小売業なら駅前や店頭でチラシを配るのも有効ですよね。SNS全盛とはいえそれでリーチできる層やお店への誘導効果は限られるけど、チラシなら手渡ししながら呼び込めます。他にも、ウイルス対策等の店内ポスター類を新調したいところかもしれません。

イオンの新型コロナウイルス対策
近所のAEONに貼ってあったポスター。この手の緊急制作案件は殺到するのではないかと。AEONは社内制作かもしれないけど

さて、頼む側があれば頼まれる側もあるもの。街の印刷会社や制作会社はこれから忙しくなるかもしれません。だとしたら気になるのが品質面。繁忙期は平時のように確認作業に時間や人手をかけられないけど、品質をお座なりにすれば痛い目に遭いかねません。

そこでお勧めするのがXORの活用です。制作、特に第二校以降では修正している時間よりもその結果を確認する時間の方が長かったりするものです。DTPでは時折無用な変更も紛れ混みがちなので。

よって制作の各段階で修正前と後のPDFの変更点を洗い出してから確認すれば校正の品質と効率が上がります。

XORのアオリ表示
XORを使えば修正前と後のPDFの違いを簡単に洗い出せ、見つけた差分箇所には赤い囲みをつけられます。

いや、すでに他社製のPDF比較アプリを導入済みかもしれないけど、ドングルによるコピープロテクトが掛っていれば一度に一人ずつしか使えないはずです。

XORはサブスクリプションなので期間限定でも導入できます。しかも最初の1ヶ月は無料使用期間です。サブスク費は2,000円/月なので制作スタッフ全員分を導入してもさほど負担にはならないかと。個人でも導入できる額のはずです。

そうしてアプリ利用の順番待ちがなく、誰もが好きな時に存分に使えれば品質確保が容易になり、全員が並行して作業することで効率が上がってコストカットが実現します。

なお、XORはMac App StoreとMicrosoft Storeからダウンロードして、すぐにご利用いただけます。

App icon of the XOR

XOR

リアルタイムPDF比較ビューワ

2,000円(税込)/月
(サブスクリプション)

  • Download_on_the_Mac_App_Store_Badge_ja
  • Microsoft Store Badge

重ねた状態で書き出せる?

XORに対してよくある問い合わせが「比較する二つのPDFを重ねた状態をプリントアウトできるか?」というもの。残念ながら「No」です。XORでプリントアウトを実行すると比較する二つのPDFが並んだ状態で出力されます。

私には重ねた状態のプリントアウトが必要な状況が想像できなかったのですが、訊くとどうやら「比較結果をプリントアウトし、PCがない環境で検証」という使い方を想定しておられるようです。会社でプリントアウトしたら自宅に持ち帰って確認する感じでしょうか。なるほど、そういう事情もあるのですね。

ただし、私としてはもっとXORならではの使い方をお勧めさせていただきたく思います。こちらの動画をご覧ください。

つまりプリントアウトしてから検証するのではなく、「透かし表示」と「アオリ表示」ですべての差異を洗い出してから、プリントアウトもしくはPDFに書き出して、DTP原稿と照らし合わせて検証するという使い方です。

実際、写真の微妙な色味の違いなどはプリントアウトの検証では見つけづらいはずですが、アオリ表示なら簡単に見つけられます。

例えばこちらは二つのPDFの写真部分を重ねて「透かし表示」させたものです。

XORの透かし表示の結果

カラーのプリントアウトなら右上に「エスカ(Esca)」と引き出し線が追加されたことが判別できるでしょう。でも、「アオリ表示」に切り替えるとこの通り。

XORのアオリ表示

「エスカ(Esca)」以外にも写真の明るさが全体的に変わっていることが見て取れます。この変化は「透かし表示」のプリントアウトでは判らないでしょう。

それに校正紙をいちいちプリントアウトするのもどうかと。緊急事態宣言解除後の新しい生活様式でも引き続きテレワークが推奨されるものの、テレワークでは校正紙のプリントアウトもままならないので、校正にも新しい様式が必要です。

よってXORを使ってペーパーレス校正に臨むのがいいと思います。