Documentation – ページ 15 – XOR for Mac & Windows:リアルタイムPDF比較ビューワ

スムーズビズ

先日、東京都が提唱するスムーズビズ推進大賞の受賞企業への表彰式が行われました。スムーズビズはかつてクールビズを主導した小池都知事らしいネーミングですが、要するにテレワーク、リモートワーク。来年の五輪期間中の交通混雑緩和も見据えての。

そう、おそらく在宅勤務への要望は様々な分野で増えていきます。理由は出産・育児、親の介護、あるいは本人の健康問題など。働き続けたいけど通勤がネックになるという。会社側としても人手不足の中でベテラン社員を手放すのは大きな痛手なので認めることになるでしょう。

ただし、ドキュメント制作の会社でテレワークを実施するには課題があります。制作現場で最も信頼の厚いPDF比較アプリのProof Checker Proは「これさえあれば他は不要」と思えるほどの素晴らしいツールですが、1ライセンスが100万円超で、個人では手が届きません。しかもUSBドングルによるコピープロテクトがかかっているため、誰かがドングルを持ち帰ると他の人は使えなくなってしまいます。つまりProof Checker Proを使いたければ出社する必要があるわけです。

ならば、Proof Checker Proに代わるPDF比較アプリが欲しいところ。私はXORをお勧めします。XORは月額2,000円のサブスクリプション(1ヶ月の無料試用期間あり)なので気軽に導入でき、不要になれば解約できます。

100%の比較精度

XORはPDF比較アプリです。修正の前と後のPDFの差を100%の精度で見つけます。

新旧のPDFを比較する方式は以下の二種類。

  • 解析比較方式
  • ヴィジュアル比較方式

前者はPDFのデータ内容を解析して対になる要素を比較する方式。「どこが変わったか」だけでなく「どのように変わったか」をリポートしてくれて便利な反面、変更内容によっては差異の誤検出や検出漏れが起こります。修正の過程で追加・削除・移動が発生すると、両方のPDF間での要素のペアリングが不正確になるためです。

他方、ヴィジュアル比較方式はPDFの各ページを画像として認識して各ピクセルを比べます。こちらは「どのように」はレポートしてくれないものの、「どこが」だけは100%の精度で見つけ出します。

XORもヴィジュアル比較方式を採用しているので比較精度は100%を誇ります。

XORのメインターゲット

XOR for WindowsをMicrosoft Storeでリリースしました。

XORのメインターゲット、想定するユーザー層は例えば以下の通りです。

  • 取扱説明書の制作会社及び協力会社のスタッフ
  • 制作会社に発注するメーカーの取説担当者

というのも私の前職がその関連だったから。

ドキュメント制作では高い品質が求められます。にも関わらず、制作業務はマンパワーへの依存度が高く、業務の効率化が進んでいませんでした。繁忙期は人員を増やし、閑散期には減らすといった具合です。「正社員は切れない」なんてのは中小企業には当てはまりません。でも、業務をもっと効率的にすれば、そいういう力づくの罪作りな経営状況を幾分改善できるはずです。

よってXORは私が取説製作者だった頃に欲しいと思ったツールを具現化したものです。

とはいえ、もちろん他の現場で使っていただくのも大歓迎。印刷会社でも手頃な新旧PDF比較ツールはきっと有益なはずです。CADの図面を見比べる用途にも使えるかもしれません。

XORが目指すところ

日本では製造物に何かと高い品質が求められます。もちろんドキュメントも例外ではなく、例えば取扱説明書の類ではちょっとした誤字脱字にも神経質な傾向があります。よって制作においてはPDF比較アプリを活用して完成度を高めたいところです。

日本のドキュメント制作業界で最高の信頼を勝ち得ているアプリはおそらくProof Checker Proでしょう。多彩な比較方式を有し、高い比較精度を実現しています。ただし、1ライセンスが100万円を超えるハイエンドアプリなので小規模の制作会社や個人では導入できません。

他の有力手段としてはAdobe Acrobat ProのPDF比較機能があるものの、PDFを解析して付き合わせる方式のため、データの状態によってはどうしても差異の誤検出や検出漏れが起こります。

他にもPDF比較アプリは多数存在しているようですが、これといって定番化したものはなさそうです。少なくとも私がかつて勤めていた横浜と都内の大手制作会社では上記2製品以外を使っているという話は聞かれませんでした。

とはいえPDF比較アプリの需要はあるはずです。日本では製造業が盛んなのだから取説の制作需要一つをとっても今後も脈々と続けられていくのだから。

よってXORの目指すところは「Proof Checker ProやAdobe Acrobat Proに続く第三の定番アプリの座を狙う」または「Proof Checker ProやAdobe Acrobat Proと併用してもらう」です。

PDF比較アプリの必要性

XORのWindows版をリリースしたので改めて書いていきます。

XORはPDF比較アプリです。修正の前と後のPDFの差を100%の精度で見つけます。

今日、商用ドキュメントの多くがPDFとして制作されており、目ぼしい各段階で「正しく修正されたか」や「余計な変更がされていないか」を確認する必要があります。DTPではまったく意図しない変更も稀に起こるので「大した修正ではなかったから大丈夫だろう」とタカをくくっていると痛い目に遭いかねません。

とはいえ目視確認では時間がかかるし、一見同じに見えるPDFの差を探す作業には高い集中力が要求されるので何らかのツールに頼りたいところです。

PDFには四半世紀あまりの歴史があり、新旧のPDFを比較するアプリは多数存在しているので、各々が好きなものを導入すればいいのですが、私見ではXORが最も手頃かつ簡単に使えて比較精度も高いアプリになっていると自負しています。

Windows版のXORにも1ヶ月間の無料使用期間があるので、ぜひお試しください。

需要不足

XORに対する反響は、まだ見込んでいたほど得られていません。最大の理由は「Windows版が未リリースだから」でしょうね。メインターゲット層に訴求できていないと。おそらく大きめの制作会社でWindows版が普及し始めたら、そこと付き合いのある他社や下請け制作者がMac版を求めるようになるという順番、流れができてくるのではないかと。

でも、もう一つ以下の懸念があります。

そもそも需要がない

というのも「PDFの仕上がりを検証するのにアプリなんて不要」「有料アプリの導入コストが惜しい」という制作者も少なくないのかもしれないなと。

確かにPDF比較アプリがなくても校正の作業はできます。基本的には修正指示原稿の通りに修正されているかを確認すればいいのだから。特に熟練の編集者などは自分の校正能力に自信を持っていて、やり方を変えたくないかもしれません。でも、その域に達していない私などは、より良いツールが欲しかったのですよね。

ならば、XORを普及させるためには有用性を説き続ける必要がありましょう。昔からの比喩の通り、裸足の民族を前にした靴屋が「靴を履く習慣が無い」と諦めればチャンスを逃すけど「靴をまだ履いていない人たちがこんなにいる」と捉えれば需要を掘り起こせるかもしれないわけです。

靴のセールスマン

XORの導入によって得られるのは品質確保だけでなく、時短によるコストカットです。ベテラン編集者ともなると、校正において修正指示の箇所以外にも広範囲を確認しているはずです。DTPを経たPDFには時として余計な変更がなされていることがあるので。XORで新旧のPDFを比較すれば、そのような作業を省略できます。入念に見渡してどこかに紛れ込んでいるかもしれない余計な変更を探さずとも簡単に洗い出せるからです。結果、作業時間が短縮できればコストカットに繋がります。

パパ・ママのお手伝いにもXORを

「家庭内でお手伝いに積極的な子供は社会に出ても成功しやすい」という話を聞いたことがあります。そういう心がけが身についた人は他者からの信頼を得やすいからだと。同意。

食器を洗うお母さんと、お手伝いをしている女の子のイラスト

さて、DTPのようなドキュメンテーション業務を生業とするフリーランスの個人も多いかと。その際、新旧PDFを比較し、修正原稿と見比べて品質を高める工程は欠かせないものの、その分野の最高峰ツールProof Checker PROは1ライセンスが100万円を超えるため手が届きません。

そこでXORを導入してはいかがでしょうか?

機能面ではProof Checker PROには大きく見劣りするものの、二つのPDF間で差異を探す用途には十分に使えます。しかもXORは月々2,000円のサブスクリプションで不要になれば解約でき、30日の無料試用期間もあります。

XORの特徴の一つは複雑な設定いらずなところ。二つのPDFを読み込んだらスペースバーを押すだけです。見つけた差異には長方形の囲みを付与できます。つまり小学生のお子さんでも可能な作業です。

よってご家庭をお持ちであれば、例えばパパ・ママがDTPでPDFを制作したら、お子さんにXORで新旧のPDFを比較させて差異の箇所に囲みをつけてもらいましょう。そうして一通り囲みを付け終えたらPDFに書き出し、それを本職のパパ・ママがDTP原稿と照らし合わせて、各箇所の変更が正しいかどうかを判断するわけです。

お子さんの性格にもよるだろうけど、家業を助けることに意義を見出しつつ、ゲーム感覚で熱心にやってくれるかもしれません。お子さんを戦力にし、かつ労働の意義や意欲を根付かせるとともに、家族の団結をも得られるのではないでしょうか。

話題!校正を効率化する「デジタル校正」の無料ウェビナー 第一弾!

昨日、株式会社Tooからメールマガジンが届きました。今回は「話題!校正を効率化する「デジタル校正」の無料ウェビナー 第一弾!」の紹介です。

話題!校正を効率化する「デジタル校正」の無料ウェビナー 第一弾!

マニュアル(ページ物)の校正ツールとして紹介されているのがCollate ProとProof Checker PRO。校正を効率よく正確に行いたいというニーズは大きいですからね。

さっそくリンクを辿ってウェビナー(ウェブを介したセミナー)を拝見しました。

Collate Proは私には馴染みがなかったのですが、テキストやExcelの原稿から紙面を組み、初校を作成した段階で正確に原稿が反映されているかを確認するためのアプリらしいです。なるほど便利そうだけど、私が制作会社で取扱説明書の制作にあたっていた時はまったくの新規案件はごく稀で既存の取説の改版か流用新規がほとんどだったので、ちょっと利用イメージが湧きません。

対してProof Checker PROは第2校以降で活躍してくれる新旧比較機能を持った最強アプリ(デジタル校正ソフトウェア)。以前から定評がある解析比較の精度はAdobe Acrobat DC Proのよりも上なので、私が過去に勤めていた二つの制作会社でも重用していました。加えてVersion 5からはPDFの各ページを画像として比較する機能も追加されています。これがあると「何も変わっていないページ」を簡単に洗い出せるので、ユーザからの要望が多かったようです。よって改版や流用新規の制作がメインならProof Checker PRO以外は要らない気がします。

ただし、Proof Checker PROは1ライセンスが100万円を超えていて機能も価格も最高峰(安価な3ヶ月限定版と12ヶ月限定版もあります)。小規模の制作会社やフリーランスの個人ではとても手が出ません。

そこで私が開発したのがXORです。もちろん搭載機能はProof Checker PROに遠く及ばないものの、「PDF間の差異箇所を洗い出す」という目的は果たせるし、個人でも導入できるよう月額2,000円のサブスクリプションとしました。

Windows版も近々リリース予定です。30日間の無料使用期間があるので、ぜひ使い勝手をお試しください。

誰に何を提供する?

先日、川崎で行われたとあるセミナーに参加しました。ペライチの山下翔一さんによる「ゼロから立ち上げ、4年で広告に頼らず 15万ユーザーを達成したペライチに学ぶ起業術」です。

ゼロから立ち上げ、4年で広告に頼らず 15万ユーザーを達成したペライチに学ぶ起業術

彼はペライチの創業者であり、かつ政府や地方自治体の首長などと産業界の要人をつなげて、地方創生などにも幅広い活動を行なっておられます。ここで内容の多くを話すのは憚られるけど、とても有意義で充実した時間を過ごせました。

しかも山下さんは佐賀県の出身。実は私も実家が今は佐賀県にあります。そして山下さんと県内外の賛同者による尽力のおかげで、これまで存在感で埋没しがちだった佐賀にスポットライトが当たる機会は増えることでしょう。例えば有田焼、牡蠣、美味しいレストラン、新しい大学などの新展開で。「地方の人自身は気づいていないものに実は大きな価値があったりする」を具現化することによって。

さて、山下さんが言われていたことの一つ、「事業を起こすなら誰に何を提供するのかを明確にせよ」も至極まっとうなアドバイスなので、頭の整理がてら改めて書こうと思います。

私の場合、以下になります。

PDF比較アプリ XORによってドキュメント制作業者の作業時間を短縮し、コストカットに寄与する

自身が取説製作者として働いていた頃に「もっと相応しいアプリがあれば…」と常々思っていたものの誰も作ってくれそうにないので、自分自身で作ろうと考えたのが出発点でした。PDFの歴史は四半世紀を超えていて新旧PDFの比較を行うアプリはいくつも存在しているのだけど、価格・精度・使い勝手などでどれもしっくりこなかったからです。

他方、ドキュメント制作の単価は値下がり傾向にあるため、この先、大きな制作会社でもレギュラー社員を大勢抱えるのが難しくなり、受注した案件を下請けやフリーランスが制作するケースは増えるでしょう。あるいは制作会社に属しながらも出産・育児や親の介護などで在宅勤務を余儀なくされる人も。よって小規模な制作会社や個人でも無理なく導入できて、かつ必要十分な性能を持ったアプリの需要はあるだろうと踏んでいます。

具体的なターゲットは取説を始めとする商用のドキュメント制作者、時には印刷会社の制作スタッフなども含まれそうですが、日本以外での需要は怪しく(外国では日本ほど品質に神経質ではないため)、ビッグビジネスに発展する可能性はありません。でも、特定のグループに属する人々だけが使うアプリ、スモールビジネスであっても有意義だと信じています。

今はまだMac版しかないけど遠からずWindows版もリリースできそうなので、それがXORによるビジネスの実質的なスタートです。