アオリってしんどくないですか?

ドキュメント制作の現場では昔から「アオリ」というテクニックが使われています。新旧のPDFをプリントアウトし、机上で同じページどうしをぴったり重ねて片方の手で上端を押さえ、もう片方で上の1枚をめくったり戻したりを繰り返して残像の違和感で差異のある箇所を見つける方法です。

以下の画像はアオリをイメージとして再現してみました。タップして拡大表示させてみてください。

アオリの再現イメージ.gif
アオリの再現イメージ.gif

確かに効果的だけど、いわば動画的に確認する方法なので、いくつか難点もありますよね。

  • 差異ががありそうな箇所に見当がついていないと見逃しがち
  • 差異が複数あってもすべての箇所を覚えられない
  • ページが複数あると作業が煩雑になる

そこでXORでは静止画的に確認できる方法を採用しています。

XORの比較イメージ
XORの比較イメージ

この画像では分かりにくいかもしれないので、ぜひアプリをダウンロードして30日間試用してみてください。拡大表示もできるので差異をもれなく発見できるはずです。

 

日本以外では厳しいかも

XORはMac App Storeでリリースしたので、対応言語は日本語と英語のみだけど世界中で展開しています。

とはいえ日本以外の市場で受け入れてもらうのは難しいかと。日本では制作物の些細なミスにも神経質な傾向があるけど、外国ではもっと鷹揚だろうから。

日本では多くの分野で過剰な品質が求められるし、それが各関係者の不利益につながることも少なくないと思うものの、だからこそXORが存在価値を発揮できる余地があるとも言えるのですよね。

XORでコストカットしませんか?

30日の無料試用期間後もXORをお使いいただく場合、月額2,000円のサブスクリプション契約が必要なので、導入するならそれに見合った納得感が要りますよね。

そこでこんな使い方はどうでしょう?

修正されていないページを洗い出して確認対象から除外する

XORは二つのPDFを画像化して差異をあぶり出すため、対になるページの変更点を100%検出します。人間が違いを見逃さない限り、すべての変更箇所を把握できるわけです。

どこが変更されたかを把握できるならその逆も然り。まったく変わっていないページも容易に見つけられます。

例えば、取扱説明書は製品のマイナーチェンジに伴い何度も改版される傾向があります。ページ数の多い案件ともなると修正前後のPDFを自力で比較するのは大変な作業です。DTP原稿の赤字箇所の確認だけならともかく、「予期せぬ差異がどこかに潜り込んでいるかもしれない」という観点で数十ページ、数百ページ規模の取説を1ページずつ見ていこうものなら、かなりの時間を要します。ものによっては何時間もかかったり、複数人で手分けする必要が出てくるでしょう。しかも徒労感が募れば次第に集中力も落ち兼ねません。

でも、XORを使って最初に「まったく変更がないページ」を洗い出せば、確認対象をそれ以外のページだけに絞り込めます。

日本の平均的なサラリーマンの給与を時給換算で約2,500円と仮定すると、1ヶ月に1時間分の時短ができればXORの2,000円というサブスクリプション費用は軽く相殺されるでしょう。もちろんXORに利用回数の制限はないので他の案件でさらに1時間削減できれば計5,000円相当の時間的余裕が生まれます。残業せずに帰るもよし、空いた時間で他の案件を担当して業績を上げるもよし。時短が10時間に登ろうものならXOR1年分のサブスクリプション費用相当のコストカットが実現できてしまいます。だとしたら月額2,000円も実は安いとは考えれれないでしょうか?

なお、ドキュメンテーション業界のほとんどの人がすでに使っているAdobe Acrobat PRO DCの比較機能でも同じことができそうに思うかもしれないけど、PDFの内容を解析して比較する方式のため、データ構造次第では差異の検出もれが発生します

XORは意外に便利じゃない?

XORはPDF差異検出ツール、あるいはPDF比較ツールと呼ばれる類のアプリです。対になるPDFを重ねて差異をあぶり出します。

でも、他にも意外に便利な使い方もあります。「二つのPDFを並べて表示する」です。スペースバーを押せば重ねて表示されるけど、あえて押さず各ページを左右に並べて見比べると。

キーボードやマウスでページめくり操作を行うと対になるページが並んだまま一緒にめくれていきます。

XORでPDFを並べて表示した状態

これ、既存の他のアプリではできないか、できても使い勝手がよくないのではないでしょうか?

タダより高いものはない

「タダより高いものはない」とはよく言ったもので、わずかな手間や出費を惜しんだばかりにかえって痛い目にあうことってありますよね。

私も制作の現場で何度も経験しました。不思議なことにちょっと手の込んだ修正箇所の不具合には気づくのに、単純なミスに限って見逃しがちだったりします。簡単だからこそ注意力が薄れるのでしょう。誤字脱字などは脳内で正しく変換されがちだし。

そうして制作側で気づくべき不具合を残したままクライアントに提出してしまい、先方から指摘されようものなら恥ずかしい思いをするし、校了が出て印刷が進んだ後で不具合が発覚すれば責任問題になったり、刷り直しの追加コスト負担を求められることも。

いや、そもそもクライアント側が校了を宣言したならそれでOKのお墨付きが出た意味合いのはずだけど、実際には仕事を依頼する側と受ける側の力関係によって、こちらが泣くことになりがちです。

そうして痛い目に遭ったときに思います。「あのときもう少し丁寧に修正内容を確認していれば、こんなことにならなかったはずだよな…」と。

とはいえ反省や気合いではスキルは上がらないし、むしろ疑心暗鬼になって確認作業に余計な時間をかけるようにもなりかねません。「あつものに懲りてなますを吹く」という状態ですね。

よって確認クオリティの向上に最も有効な手段は「新たなアプリを導入すること」です。すでに何かを使っているなら違う特徴を備えたアプリを併用すると良いでしょう。

例えばAdobe Acrobat PRO DCは解析比較なのでデータとの相性次第では検出もれが起こります。

Proof Checker PROには解析比較だけでなくビットマップ比較があるものの、締め切りが重なればドングルの順番待ちが発生します。アプリ自体は素晴らしいのに、「大丈夫だろうとタカを括って検証を省いたら拙い不具合が混入していた」なんてことが起きかねないわけです。

そこでXORの導入をご検討いただけると幸いです。月額2,000円は安くはないかもしれないけど、1日100円(x20日)で致命的なミスを防げるかもしれないし、事が起こってしまえばもっと厳しい出費を強いられかねないので。

XOR Subscription dialog