Windows版に続きMac版にもアオリ機能を搭載してリリースしました。既にダウンロード可能になっています。
使い方はもちろんWindows版と同じ。アプリを起動して比較するPDFのペアを表示させたらスペースキー2回押下です。見つけた際には赤い四角形の囲みをつけられます。
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Windows版に続きMac版にもアオリ機能を搭載してリリースしました。既にダウンロード可能になっています。
使い方はもちろんWindows版と同じ。アプリを起動して比較するPDFのペアを表示させたらスペースキー2回押下です。見つけた際には赤い四角形の囲みをつけられます。
XOR for Windows Version 1.2には「アオリ機能」を追加しました。
実は最近までアオリ機能をXORに搭載する予定はなかったのだけど、とあるきっかけで心変わりしました。
というのも先日、某制作会社の方にXORを紹介した際に私が「比較的小規模なドキュメント向き」と表現するつもりで「想定ターゲットは例えばカードや帳票、ハガキ」と言い間違ってしまって。
それを聞いた先方が「それくらいのもので無用な変更がないかの確認なら、比較するPDFのペアをAcrobatでタブ表示して、タブをポチポチ切り替えればいいのでは?」と。確かにそうですよね。
実際、私も単一ページものは、Macのファインダー上のプレビュー表示で確認していたから。該当PDFのアイコンを左右に並べて片方を選択状態にしたらスペースキーでPDFのプレビューを表示。そこから左右矢印キーで選択のPDFを素早く切り替えればアオリ表示を再現できます。
ただし、Acrobatによる疑似的なアオリは操作が意外と面倒だったりするのですよね。タブ切り替えは素早くやらないとアオリにならないけど、タブ上のクリック箇所を間違うとPDFが閉じられたりして。
ファインダーのアオリにしても、比較できるのは単一ページのみ。2ページ目以降を比べたければ各ページを個別のPDFとして書き出しておく必要があります。
よって、無償もしくは安価な別の代替手段が既にあったとしても、その面倒さを省き、もっと効率的な手段を提供できるなら有償アプリの意義があるだろうと。
よって、この会話をもってアオリの有効性を再認識したのでアオリ機能の搭載を決めました。
なお、アオリ機能を搭載したMac版は近日中にリリース予定です。
XOR for Windows Version 1.2には「アオリ表示」が追加されました。
アオリ表示の有り難い点の一つは「人間の補正能力を活用できる」です。例えば以下の二つのPDFページがあったとします(画像クリックで拡大表示)。
これをXORの従来の「透かし表示」で比較するとこの通り。
細字のテキスト全体が青か赤、つまり差分として表示されています。でも、単に前の行との距離が変わっただけかもしれないけど、読み合わせたり別途diffにかけるのは面倒です。
そんな場合にアオリ表示をさせるとこの通り。
人間の視覚処理には手ぶれ補正の機能があるので、少々の移動なら無かったかのように認識できます。よってこの例では細字テキストのほぼ全体は変わっておらず、4行目だけが変更されていると解ります。
XORではPDFを画像として比較し、変化がない箇所はグレー、変化した箇所は赤や青で表示されます。この色処理はアルゴリズムによって行われるため微細な違いはデータ上では差異が発生していても、人の目には認識しづらいという難点がありました。
それを補う手段として採用したのがアオリです。これまでの比較よりも微細な違いを探しやすいかと。
そしてアオリは差異の自動検出アルゴリズムを盛り込むよりもはるかに安価に実現できる方法でもありました。