アオリ表示の操作手順

現在ダウンロード可能なXOR for Windows(Version 1.2)には「アオリ表示」の機能が搭載されています。

アオリ表示のための操作手順は以下の通りです。

手順:

アプリを起動して比較したい二つのPDFを選んでください。両PDFが左右に並んで表示されます。

XORの「並列表示」
初期状態は並列表示。両PDFが左右に並んで表示されます。

スペースキーを押すと両ページが重なって表示されます。

XORの「透かし表示」
「透かし表示」です。色処理され、差異があれば赤または青で表示されます。

更にスペースキーを押すとアオリ表示になります。

XORの「アオリ表示」
アオリ表示。差異があれば瞬くように表示されます。

そこから更にスペースキーを押すと並列表示に戻ります。つまり以下のトグルです。

並列表示 → 透かし表示 → アオリ表示 → 並列表示…

ちなみに並列表示の状態でスペースキーを素早く2回押せば、いきなりアオリ表示に切り替わります。

アオリ表示を追加!

ついに緊急事態宣言が発令されました。改めて在宅勤務が推奨され外出自粛が強く求められます。ならば印刷業界でもテレワークが普及するのでしょうか。スーパーのチラシの類は自粛が求められているらしいけど。「食品などの買い占めを促さないように」と。

さて、このたびXOR for Windows Version 1.2をリリースしました。新機能は「アオリ表示」です。

使い方は例によってシンプル。アプリを起動して比較したい二つのPDFを指定し、両ページが並んで表示されたらスペースキーを二回押下です。するとこの通り、違いの箇所が瞬くように表示されます。

XORのアオリ表示

まあ、他社製のPDF比較アプリをお使いの方にはお馴染みの機能かもしれません。そう、アオリは特に革新的ではないものの、それはXOR自体がそうだから。XORの基本コンセプトは「最小限の機能だけを少コストで提供する」というもの。今回はその最小限の基準を少しだけ上げた感じですね。

なお、Mac版に関しては近日中に同じ機能を搭載予定です。今しばらくお待ちください。

電動自転車的なアプリです

先日、とあるドキュメント制作会社の方からお問い合わせをいただきました。「説明動画を見てXORのことが気になっているけど、大量ページで写真を目一杯扱うような制作案件にも対応できるか?」と。具体的には商品カタログとかなのかな。

私も否定的な発言はしたくなかったけど事実は誤魔化せないので「残念ながらそのような用途には不向きです」と答えざるを得ませんでした。大規模な制作物の場合、PDF比較であってもある程度は自動化できないと追いつかないですよね。

そう、XORは「機能を最小限に抑える代わりに誰でも導入できるように」をテーマとしたアプリ。いわば電動アシスト付き自転車的な方向性です。

移動や運搬の手段としての総合力だと自転車は自動車には到底敵いません。大人は同時に一人しか乗れず、圧倒的に遅いし高速道路の利用は不可。エアコンもなければ雨風にも弱く、動力は人力です。前カゴや荷台の積載容量もたかが知れています。

その反面、自転車は歩道の走行も事実上容認されていて保育園への子供の送迎や日々の買い物用途に限れば有利とも言えましょう。運転にも難しい技量は必要ありません。

そして何よりも自転車は圧倒的に安価。ガソリン代や税金などの維持費もかからず、駐輪スペースは賃貸住宅でも無料です。

何が言いたいかというと、PDF比較アプリ(デジタル校正、検版ツール)にも向き不向きがあるということ。ページが膨大でPDFの比較作業を自動化できなければ追いつかない制作案件ではProof Checker Proのような高機能・高性能アプリのご利用が最適だと思います。

他方で、XORは「手作業でも事足りる制作案件向き」です。せいぜい数十ページ規模の。例えば名刺、帳票フォーマット、チラシやリーフレット、家電や建材の取扱説明書などかな。

使い方も「差分を見つける」というよりは「無用な変更が発生していないことを確認する」という目的に有益です。私も何度も痛い目にあっているけど、DTPではときどき予想外の変更が紛れ込むので

制作者だってテレワークを

新型コロナウイルスはいよいよ拡大期に入ったようですね。ダイヤモンド・プリンセス号を除けば国内の感染者数はまだまだ少ないものの日に日に増えています。天皇誕生日の一般参賀や東京マラソンの一般参加の中止も発表されました。

健康な人なら仮に感染して肺炎を発症しても重症化しないかもしれないけど、高齢者はもちろん糖尿病などをお持ちの方は相当数いるわけです。折しも杉花粉症の時期だし、なるべくなら混雑している場所は避けたいですよね。満員電車による通勤なんて最悪です。

そんなこともあってテレワークという働き方が注目されています。本格的に開始している企業はまだ限られるようだけど、基本的に終日デスクワークの労働者なら実施できるはずです。印刷業界なら編集者、DTPオペレーター、ライター、イラストレーターなどですね。

その際に必須なのがPCとインターネット環境。モバイルのみという人はスマホの通信量コースを上げる必要があるかもしれません。

それから大型モニタ。もしインクジェットプリンタを持っていても校正紙をプリントアウトするのは不効率なので作業はなるべく画面上で完結させるべきでしょう。

加えてアプリ類。DTPオペレーターやイラストレーターならAdobe CCが要るものの、編集者やライターなら無料のAcrobat Readerでも事足りるかもしれません。

そして編集者やDTPオペレーターにはぜひXORの導入も考慮していただきたいと思っています。校正の品質と効率を上げるためには何らかのPDF比較アプリ(デジタル校正ツール)が必要で、テレワーク目的ではXORが最適解ではないかと。機能面では他社のアプリには大きく劣るXORですが、月2,000円のサブスクリプション提供なので個人でも導入できるはずだし、必要な期間だけ契約して使えます。

App icon of the XOR

XOR

リアルタイムPDF比較ビューワ

2,000円(税込)/月
(サブスクリプション)

  • Download_on_the_Mac_App_Store_Badge_ja
  • Microsoft Store Badge

月額2,000円は安すぎ?

Page2020の会場でお話しさせていだだいたお一人から「月額2,000円は安すぎないか?」と言われました。

ちなみにその方は私が20年ほど前に在籍したソフトウェアハウスの元上司。その節は大変お世話になりました。久々にお会いでき、紆余曲折ありながらもまだ会社が存続できていることを嬉しく思います。ただし事業継承は急いだ方がいいですね。10人弱のIT企業で経営陣が70代、60代だと信用されないでしょう。「計画性がなく後継者育成で失敗した」と言っているようなものから。

さて、月額2,000円というお値段ですが、「安い」と思っていただけたら成功だと考えています。長年ソフトウェアビジネスをやって来られた立場からすると月額2,000円は過剰な安売りに感じられるのかもしれないけど、試用期間後に1年間使えばユーザの支払いは24,000円。2年なら当然48,000円だから、業務用アプリとは言え個人向けともなるとなかなかのお値段ではないかと。

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