XORの動作環境にmacOS Catalinaを追加しました。
Appleの場合、古くなったAPIを容赦なく切り捨てることがあるので新OSでもアプリの互換性が保たれるとは限らないのですが、今回は影響が出なくて安心しています。
何しろWindows版XORの開発が最終段階にあるので、Mac版の互換性確保に時間を割きたくなかったのですよね。
for Mac & Windows
先週金曜日、私のMacBook Air 2018が起動しなくなりました。macOS X 10.15 Catalinaのコールデンマスターが開発者向けに公開されたのでクリアインストールしようと思っていた矢先だったのに。
仕方なくAppleストア表参道に翌日の予約を入れ、本体を持参して見てもらうことに。すると「ロジックボードの故障」とのこと。まあ、昨年の発売直後に購入した初期ロット機なので、そういうこともありましょう。クラムシェル利用時にスリープから復帰しなかったり、稀に勝手に再起動がかかることもあったので。
ただし、困ったのが「修理に3〜4日必要」と言われたこと。しかもAppleでは代替機の貸し出しは行なっていないそうな。この点は残念ですね。ならば一週間ぐらい不自由するなぁ。でも、メモリもSSDも購入時に増設してあったので、仮に同等品に交換となったとしても日数が必要だったでしょう。
それに1年の保証期間が来月には切れるところだったので、このタイミングで故障して無償修理に出せたのはラッキーだったと言えるかもしれません。バグが取れた新しいロジックボードに交換されれば御の字です。
昨日、以下の問い合わせをいただきました。
mac OS 10.9.5には対応するXORはありますでしょうか。
macOS 10.9(Maverics)は6年前にリリースされたバージョンですね。せっかくのお問い合わせだったものの、残念ながら対応のXORはありません。サポートOSを限定することで開発コストを下げるためです。
XORの開発企画がスタートしたのが昨年の前半。当時の最新OSがmacOS 10.13(High Sierra)だったのでこれを下限とし、秋に登場したmacOS 10.14(Mojave)も対象に加えました。
仮にmacOS 10.9に対応するとなると、中古のMacを買い求め、環境を作り、実行ファイルをビルドし直して、下記すべてのOSでテスト項目を一通り検証する必要があります。
つまり単純計算で3倍のテストが必要になる上、もしどこかのタイミングでAPIの変更が発生していればソースコードを修正して、改めてすべての対応OSにおけるテストが必要になります。
Windowsユーザの中にはアプリの互換性の都合などから、いまだに7(場合によってはXP)を使っている人が少なくないものの、Macの場合はOSが無償なこともあり、大半のユーザが最新のOSにアップグレードするので古いOSをサポートする意味は薄いと判断しました。
ちなみに来月リリース予定のmacOS 10.15(Catalina)のβ版でもXORは問題なく動作しています。
モバイル機器全盛の時代とはいえ手の込んだ作業にはパソコンが必要です。
そしてパソコンを買う場合、WindowsとMacのどちらがいいかで迷う人も多いかと。
もちろん各々の主用途に合わせて選べばいいわけです。例えばゲームが主目的ならMacという選択肢はありえません。
それに、Windows PCはMacよりも安いですよね。Windows 10搭載のラップトップなんて4万円ぐらいからあるし。
ただし学生さんには断然Macをオススメします。また、外国語を勉強中の社会人の方々にも。例えばMacではWebブラウザのSafariで表示したテキスト内の単語を選択して右クリックすると「”xxxxxxxx”を調べる」という項目がメニューに表示されます。
実行すると各種辞書の検索結果が表示されます。
これって例えば英語の勉強には素晴らしく便利なはず。中でも同義語を表示してくれるシソーラス辞書は重宝します。ちなみにOS標準機能なのですべてのMacで使えます。もちろん英語だけでなく他の言語の辞書も利用可能です。
でも、Windowsで同じことをやろうとするとサードパーティ製のソフトウェア類を導入する必要があります。ただし、Appleほどの交渉力はないかもしれないので辞書の充実度や販売価格が魅力的かは判りません。
そう、単純に価格を比べるとWindows PCにはMacよりも安い機種が多いのだけど、MacにはWindowsには搭載されていない便利な機能や実用的なアプリがたっぷりついてくるので、初期投資額こそ大きいけど総合的に考えればMacの方がかえって割安というケースも十分あり得ます。
SONYとSHARPの業績が絶好調だそうな。知りませんでした。てっきり日本のエレクトロニクスは厳しい環境にあるとばかり思っていたので。
でも、もちろん大歓迎です。というのも私がリリースしたPDF比較アプリ XORの主なターゲットは製品の取扱説明書を制作しているような方々なので。業界が盛況でメーカーが活発に製品開発を行ってくれれば必然的に取説の制作量や改版の頻度が増え、品質チェックの需要も高まります。よってXORの出番も増えると。
XORは私が知る限りもっとも簡単に使えるPDF比較アプリです。ややこしいオプション設定なしに新旧PDFの違いを100%見つけるので、校正の前段階でXORによる比較を行えば、要チェック箇所の絞り込みによって作業時間を短縮できます。
1ヶ月の無料試用期間を過ぎたら2,000円/月のサブスクリプション費がかかるものの、このアプリの活用によって毎月の残業を1〜2時間減らせれば十分ペイするはず。あるいはその時間で別の仕事を遂行すれば収益性が高まります。言い換えれば月々2,000円で品質と時間的余裕が買えるわけです。
ちなみに現状はMac版のみですがWindows版も9月のリリースを見込んでいます。そう、来月。もうすぐです。