リアルタイムPDF比較ビューワ

これまでXORを以下のように名乗ってきました。

  • PDF比較アプリ
  • PDF差分検出アプリ
  • デジタル校正ツール

それをこれからは『リアルタイムPDF比較ビューワ』に変更します。

と言うのも先日、IT系のマーケティングに強いカウンセラーにXORのこのWebサイトを診断してもらった際、最初に指摘されたのが以下。

XORという商品が何なのかを端的に示すべき。潜在的ユーザ候補は検索エンジンで「PDF比較」と入力してたどり着く可能性が高いので、そのキーワードを含み、かつアプリの特性を表す短いサブタイトルが必要。

確かに、その時点ではWebサイトの左上には「XOR」と書いていただけなので、知らない人はページを読み進めないとXORが何なのかが解らない状況でした。

そこで思いついたサブタイトルが「リアルタイムPDF比較ビューワ」です。

https://xor.frogfish.jp

そう、XORの大きな特徴は比較に待たされない点。二つのPDFを読み込んでしまえば、スペースキーを押すだけで即座に比較結果を表示します。リアルタイム比較です。

対して、他の同類のアプリの多くは比較を実行するとPDFの解析と突き合わせを行うので、結果表示まで数十秒〜数分(PDFのデータ量やページ数によって違ってくる)の待ち時間が生じます。

とあるアプリではページ数が多ければ比較の際に無限ループに嵌ったり、アプリが落ちることもありました。
他にも、順調に差分を検出してくれていたのに最終ページの拙い不具合だけは見逃したケースも。何かの拍子に途中ページまでで比較処理を切り上げたのでしょう。
PDFを解析して比較するアプリは比較のアルゴリズムとPDFのデータ状態の相性次第では、どうしても比較結果が怪しくなります。これはAIが腕利き編集者並に発達するまで解消されないはずです。

でも、XORは画像処理だけでPDFの差分を表示するので、待ち時間や解析・比較の不具合は起こりません。

ちなみに「リアルタイムPDF比較」か「PDFリアルタイム比較」かで迷ったけど、強調したい言葉が先に来た方がいいと考え「リアルタイム〜」に。

さらに、もう一工夫できないかと考えた結果、「リアルタイムPDF比較アプリ」ではなく「リアルタイムPDF比較ビューワ」としました。ビューアの方が使い方が簡単に思ってもらえるだろうと。

なお、説明動画も更新しました。

page2021オンラインが開催に

先日、JAGATから『page2021オンライン』の案内メールが届きました。リアル展示会の方は2021年2月3日(水)~2月5日(金)だけど、それに続いてオンライン展示会が2021年2月8日(月)~26日(金)に開催されるとのことです。

page2021オンラインのバナー

さて、私も今年のpage2020にブースを構えてXORを出展してみたものの成果は惨憺たるものでした。残念ながら。

来場者は3日間で6万7千人ほどあったようだけど、隣近所のブースも含めてほとんどの人に素通りされてしまって。大抵は目当てのブース以外には関心がないのでしょうかね。私が話したかった制作者(入場者のバッジの色で解る)の割合もかなり少なかった印象だし。

そう、すでに顧客を大勢獲得していて名前で来場者を呼べる会社が下の広い2フロアに出展するなら意義はあるだろうけど、これから新規顧客を獲得したい会社が、一番上の、しかもドン詰まりのような場所に小さなテーブルブースを出しても、ほとんど効果はなさそうな気がします。まあ、個人的な見解ですが。

でも、「オンラインならそこはフラットだから良いかも」と思ったものの参加費は最安のスタンダードプランでも税別50万円(JAGAT会員)もしくは税別70万円(JAGAT非会員)です。しかも上位2プランと比べてサービス内容も減るようです。

2021 オンライン展示会出店料金

70万円はリアル展示会のテーブルブースの4倍強。余計に手が出ません。

どうやらpage2021への出展は、リアル・オンラインの両方とも見送らざるを得ないようです。まあ、無名の零細スタートアップの立場なら、他の広告なり周知手段に割り振るのが賢明かもしれません。

使い勝手 > 機能

XORは修正の前と後の二つのPDFを比較するアプリ(Mac/Windows)で、以下の確認に効果的です。

  • どこが変わったか?
  • その変更は正しい修正か?
  • 修正漏れがないか?
  • 無用な変更が紛れていないか?

これらをプリントアウトした校正紙を使って目視でやれば、やたらと時間がかかってしまいます。

PDFの差分を比較するアプリは世の中にいくつも存在しているけど、XORのセールスポイントは

「他のどの同類アプリよりも簡単に使えて、軽快に動作する」

です。

使い勝手>機能

そう、アプリも目的を遂げるための道具に他ならず、道具には使い勝手がとても重要です。

例えばゴルフのクラブはブランドやお値段、カタログのスペック、他者による評判などよりも、自身とのフィーリングの方がスコアに影響するのではないでしょうか。私はゴルフをやらないので想像ですが。

あるいはマラソンの高速シューズも利用者を選ぶと言われ、好成績を達成するには相応の筋力なり技量が必要とされるようです。よって、水準に達していない人が使えば、かえって成績が落ちたり、体を痛めかねません。

これらはアプリに関しても言えます。どんなに多機能でも使いこなすのが難しかったり動作が重ければ満足な成果は上げにくいものです。

また、PDFの差分を的確に見つけてくれても、比較結果のレポートが難解だったり紛らわしければ、やはり作業効率が落ちてしまいます。アプリ側が万全でも、技量が伴わないユーザーはミスしかねません。

そのためXORは、誰でも簡単に使いこなせるよう機能を最小限に抑え、比較結果も単純明快で、かつ軽快に動作するように開発しました。

使い方の勉強も要らず、誰もが迷わず使えて、サクサク動き、待ち時間もないアプリなら、高度で多機能なアプリを背伸びして使う、あるいは動作が重たいアプリを忍耐強く使うよりも成果を達成しやすいはずです。

なお、「お値段も最安」と言いたいところだけど、Adobe Acrobat Proのサブスクリプションが月額1,738円(税込)なのでXORの方が262円だけ高価。それでもかなりお安い水準ですが。

XORには1ヶ月の無料試用期間があるので、ぜひお試しください。

App icon of the XOR

XOR

リアルタイムPDF比較ビューワ

2,000円(税込)/月
(サブスクリプション)

  • Download_on_the_Mac_App_Store_Badge_ja
  • Microsoft Store Badge

コロナ憎し

新型コロナウイルス、高齢者や既往症持ちでなければ深刻ではないと解っているのに社会はなかなか元に戻りません。

そんな折、某大手人材派遣会社の人と話す機会がありました。せっかくなので私の古巣でもある印刷業界の状況を尋ねてみると、例えばDTPオペレーターの求人数は去年の同時期に比べて1/4〜1/5まで落ち込んでいるとのこと。

その結果、求人への競争率は高まり、去年ならDTPの経験、技量を持っていれば選考に残れたところが、今では雑誌、書籍、カタログ、販促物など各求人にドンピシャの経歴が求められるのだそうな。何でもそつなく作れる人よりも、チラシならチラシと専門的に作ってきた人が有利になるのかな。コロナ不況のために職を失ったオペレータは次の職場を見つけるのに苦戦しそうですね

苦戦する就活
就活にはとても辛い状況です。いや、正社員とかでも厳しさが増しているかも…。

もっとも印刷業界はコロナ流行の前から有望とは言い難かったのだけど。

印刷業は全業種を相手にしたビジネスができる反面、クライアント各社の景況に大きく左右されてしまいます。出版社なら自前の商品を作れるものの出版不況と言われて久しいし

また、私が知る二つの制作会社は「忙しくなると人を増やし、繁忙期を過ぎたら退職させる」を繰り返していました。当然、派遣社員、契約社員も多用しています。でも、それでは経験値が蓄積されず、現場の士気が下がり(戦力になる人でもすぐに離脱していくので)、デフレを長引かせる原因にもなります。よって本来なら技術革新や生産性の向上で乗りきるのが理想です。

差し当たりXORを使えば制作のコストカットが実現しやすいでしょう。

1ヶ月の無料試用期間があるので、ぜひお試しください。

App icon of the XOR

XOR

リアルタイムPDF比較ビューワ

2,000円(税込)/月
(サブスクリプション)

  • Download_on_the_Mac_App_Store_Badge_ja
  • Microsoft Store Badge

Acrobat Proが進化していた!

先日、関西方面の印刷会社の経営者の方とお話しする機会があり、その流れで制作スタッフの方にXORを試用していただきました。

結果、先方のレスポンスは「導入ずみのAdobe Acrobat Pro DCにもほぼほぼ同じ機能がある。付箋(注釈)がつけられる分だけAcrobat Proの方がいいかも」とのことでした。そうなのか

そこで改めてこちらのテストデータを最新のAcrobat ProのPDFにかけてみました。

サンプルPDFのサムネイル
クリックでzipファイルをダウンロード

設定が「自動検出」のままの比較では相変わらずフォントの違いを見逃すものの、設定を「スキャンした文書、画像、イラスト」に変更してから実行してやれば、そちらも見つけてくれました。以前のバージョンではそうではなかった気がするのでAcrobat ProのPDF比較も着実に進歩しているようです。素晴らしい。

Acrobat ProはAdobe Creative Cloudに含まれるし、単体でも月1,580円(税抜)のサブスクリプションで利用できるので、これで事足りるなら、わざわざXOR(サブスク費が262円高い)を導入すべき理由はなさそうに思えます。そう、事足りるなら。

気になったので手元の他のPDFをあれこれAcrobat ProのPDF比較にかけてみたところ、全130ページ4色のPDFどうしだと比較開始後に途中まで解析してアプリが落ちました。何度やっても同じです。理由はわかりません。メモリ16GBのMacBook Air(2018)では非力なのかも。とはいえもっと高性能なMacやWin PCを私はは持っていません。しかたなく比較するページ範囲を10ページに絞って再度試してみたものの、やはり落ちます。比較ページを限定しても一旦PDF全体を解析にいくのかもしれません。

また、QRコードの比較では差異を大量に発見してくれます。全体で一つの画像とは認識しないようです。

AcrobataによるQRコードの比較結果
AcrobataによるQRコードの比較結果の切り出し

そう、Illustratorで作成された画像の類いに関しては、違いがないのに違っていると報告しがちなのもAcrobat Proの厄介なところです。「いつものように過剰報告だろうとタカを括ったら、実は無用な変更が生じていた」なんてことが起きてしまうので。

それに、PDF比較がうまくいった場合でも、Acrobat Proの比較結果レポートの画面は動作が重いのですよね。特にスクロールはちびちびとしか動きません。

他にも不具合を見つけたけど、ここでは言及しないでおきます。総合的にはAcrobat Proはとても素晴らしいアプリです。

というわけで、XORにも「Acrobat Proと比べて、どちらがいいかは好き好き」と言えるぐらいには存在意義があることを再確認できました。

XORのアピールポイントは以下です。

1. 簡単操作

XORの比較はスペースキーを押すだけ。PDFの特徴に合わせて設定を調整する必要はありません。

比較結果も単純明快です。そもそもXORは校正紙を用いた「めくり合わせ(ペラペラ、アオリなどとも呼ばれる)」のシミュレートなので、差異も見た目で直感的に把握できます。表示された差異を人が見逃せばそれまでですが

2. リアルタイム比較

XORではスペースキーを押すと比較結果がすぐに表示されます。比較開始の操作の後、結果の表示までに長々と待たされることはありません。

3. 軽快動作

XORでは比較結果を表示した後の拡大表示やスクロールも軽快に動きます。

XORがどんな感じで動作するか、まだご存知ない方はこちらの動画をご覧ください。

また、XORには1ヶ月の無料試用期間があるので、ぜひお試しください。

App icon of the XOR

XOR

リアルタイムPDF比較ビューワ

2,000円(税込)/月
(サブスクリプション)

  • Download_on_the_Mac_App_Store_Badge_ja
  • Microsoft Store Badge