michiaki_yogata – ページ 43 – XOR for Mac & Windows:リアルタイムPDF比較ビューワ

比較結果の再利用性

PDF比較アプリの比較には二つの方式があります。「解析比較」と「ヴィジュアル比較」です。前者はPDFのデータ構造を解析し、要素を突き合わせて比較します。後者はPDFを画像として認識して差異を探します。XORはヴィジュアル比較のPDF比較アプリです。

ヴィジュアル比較方式のPDF比較ツールの中にはバッチ処理で各ページの比較結果の画像ファイルを書き出してくれるアプリが存在しています。

ただし、このタイプのアプリには難点もあります。例えば以下。

  • 比較結果が画像ファイル

つまり、目視で確認する以外だとプリントアウトして赤ペンなどを入れるぐらいしか使い道がないかと。よって別の場所で作業しているDTP担当者に再修正指示を出す場合にはスキャンする必要があります。

でもXORでは比較結果をPDFに書き出すので、Adobe Acrobat Readerなどで修正指示を書いて再修正の原稿にでき、そのままメールに添付して送れます。

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XORで書き出した比較結果はPDFそのものなので、拡大しても文字やイラストの解像度が下がることはありません

スケーラブル

ヴィジュアル比較方式のPDF比較ツールの中にはバッチ処理で各ページの比較結果の画像ファイルを書き出してくれるアプリが存在しています。

ただし、このタイプのアプリには難点もあります。例えば以下。

  • 比較結果の画像の解像度が粗い
  • 解像度を上げると処理時間が長くなる

つまり解像度と処理速度はトレードオフの関係にあります。加えて比較結果も画像ファイルなので画面で拡大表示しても粗くなるだけです。

他方、XORで書き出される検証結果はPDFそのものです。対になる両PDFのページが並んだ状態で、拡大表示すれば細部まで確認できます。

xor-exported-or-printed-image
XORで書き出した比較結果はPDFそのものなので、拡大しても文字やイラストの解像度が下がることはありません

スムーズビズ

先日、東京都が提唱するスムーズビズ推進大賞の受賞企業への表彰式が行われました。スムーズビズはかつてクールビズを主導した小池都知事らしいネーミングですが、要するにテレワーク、リモートワーク。来年の五輪期間中の交通混雑緩和も見据えての。

そう、おそらく在宅勤務への要望は様々な分野で増えていきます。理由は出産・育児、親の介護、あるいは本人の健康問題など。働き続けたいけど通勤がネックになるという。会社側としても人手不足の中でベテラン社員を手放すのは大きな痛手なので認めることになるでしょう。

ただし、ドキュメント制作の会社でテレワークを実施するには課題があります。制作現場で最も信頼の厚いPDF比較アプリのProof Checker Proは「これさえあれば他は不要」と思えるほどの素晴らしいツールですが、1ライセンスが100万円超で、個人では手が届きません。しかもUSBドングルによるコピープロテクトがかかっているため、誰かがドングルを持ち帰ると他の人は使えなくなってしまいます。つまりProof Checker Proを使いたければ出社する必要があるわけです。

ならば、Proof Checker Proに代わるPDF比較アプリが欲しいところ。私はXORをお勧めします。XORは月額2,000円のサブスクリプション(1ヶ月の無料試用期間あり)なので気軽に導入でき、不要になれば解約できます。

リアルタイム比較

ヴィジュアル比較方式のPDF比較ツールの中にはバッチ処理で各ページの比較結果の画像ファイルを書き出してくれるアプリが存在しています。

ただし、このタイプのアプリには難点もあります。例えば以下。

  • ページ数が多い場合には処理が終わるまで長く待たされる

つまり、比較作業を開始してから結果を検証するまでに待ち時間が発生します。よって忙しい時などはその待ち時間がもったいなく感じることもあるでしょう。

そこでXORはバッチ処理ではなくリアルタイム比較を採用しています。昔流行った表現で言えば「WYSIWYG(What You See Is What You Get)」、アプリの画面上で各ページを瞬時に比較可能です。対になる両ページを並べて見比べることも、重ねて差異を表示させることもできます。

xor concept animation

100%の比較精度

XORはPDF比較アプリです。修正の前と後のPDFの差を100%の精度で見つけます。

新旧のPDFを比較する方式は以下の二種類。

  • 解析比較方式
  • ヴィジュアル比較方式

前者はPDFのデータ内容を解析して対になる要素を比較する方式。「どこが変わったか」だけでなく「どのように変わったか」をリポートしてくれて便利な反面、変更内容によっては差異の誤検出や検出漏れが起こります。修正の過程で追加・削除・移動が発生すると、両方のPDF間での要素のペアリングが不正確になるためです。

他方、ヴィジュアル比較方式はPDFの各ページを画像として認識して各ピクセルを比べます。こちらは「どのように」はレポートしてくれないものの、「どこが」だけは100%の精度で見つけ出します。

XORもヴィジュアル比較方式を採用しているので比較精度は100%を誇ります。

XORのメインターゲット

XOR for WindowsをMicrosoft Storeでリリースしました。

XORのメインターゲット、想定するユーザー層は例えば以下の通りです。

  • 取扱説明書の制作会社及び協力会社のスタッフ
  • 制作会社に発注するメーカーの取説担当者

というのも私の前職がその関連だったから。

ドキュメント制作では高い品質が求められます。にも関わらず、制作業務はマンパワーへの依存度が高く、業務の効率化が進んでいませんでした。繁忙期は人員を増やし、閑散期には減らすといった具合です。「正社員は切れない」なんてのは中小企業には当てはまりません。でも、業務をもっと効率的にすれば、そいういう力づくの罪作りな経営状況を幾分改善できるはずです。

よってXORは私が取説製作者だった頃に欲しいと思ったツールを具現化したものです。

とはいえ、もちろん他の現場で使っていただくのも大歓迎。印刷会社でも手頃な新旧PDF比較ツールはきっと有益なはずです。CADの図面を見比べる用途にも使えるかもしれません。

XORが目指すところ

日本では製造物に何かと高い品質が求められます。もちろんドキュメントも例外ではなく、例えば取扱説明書の類ではちょっとした誤字脱字にも神経質な傾向があります。よって制作においてはPDF比較アプリを活用して完成度を高めたいところです。

日本のドキュメント制作業界で最高の信頼を勝ち得ているアプリはおそらくProof Checker Proでしょう。多彩な比較方式を有し、高い比較精度を実現しています。ただし、1ライセンスが100万円を超えるハイエンドアプリなので小規模の制作会社や個人では導入できません。

他の有力手段としてはAdobe Acrobat ProのPDF比較機能があるものの、PDFを解析して付き合わせる方式のため、データの状態によってはどうしても差異の誤検出や検出漏れが起こります。

他にもPDF比較アプリは多数存在しているようですが、これといって定番化したものはなさそうです。少なくとも私がかつて勤めていた横浜と都内の大手制作会社では上記2製品以外を使っているという話は聞かれませんでした。

とはいえPDF比較アプリの需要はあるはずです。日本では製造業が盛んなのだから取説の制作需要一つをとっても今後も脈々と続けられていくのだから。

よってXORの目指すところは「Proof Checker ProやAdobe Acrobat Proに続く第三の定番アプリの座を狙う」または「Proof Checker ProやAdobe Acrobat Proと併用してもらう」です。

Surface Hubって何?

先日、XOR for WindowsMicrosoft Storeにてリリースしました。

でも、Microsoft Storeのページには気になる点が。対応プラットフォームの欄には「PC」に加えて「Surface Hub」とあるのですよね。アプリ申請時に選んでいないのに。

Microsoft Store上のXOR
Surface Hubなんて知らないから調べてみたけど、ホワイトボードのように使える50インチ液晶スクリーンなのかな。そしてWindows 10が搭載されているのでしょうかね。もしそうならXORも動作するかもしれないけど、テストはしていないので保証はできかねます。まあ、100万円もするこのデバイスでXORを使う人はいないでしょうが。

XORは大画面で使った方が有利だけど、せいぜい32インチの4Kモニタが実用的な最大サイズではないかと。

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PDF比較アプリの必要性

XORのWindows版をリリースしたので改めて書いていきます。

XORはPDF比較アプリです。修正の前と後のPDFの差を100%の精度で見つけます。

今日、商用ドキュメントの多くがPDFとして制作されており、目ぼしい各段階で「正しく修正されたか」や「余計な変更がされていないか」を確認する必要があります。DTPではまったく意図しない変更も稀に起こるので「大した修正ではなかったから大丈夫だろう」とタカをくくっていると痛い目に遭いかねません。

とはいえ目視確認では時間がかかるし、一見同じに見えるPDFの差を探す作業には高い集中力が要求されるので何らかのツールに頼りたいところです。

PDFには四半世紀あまりの歴史があり、新旧のPDFを比較するアプリは多数存在しているので、各々が好きなものを導入すればいいのですが、私見ではXORが最も手頃かつ簡単に使えて比較精度も高いアプリになっていると自負しています。

Windows版のXORにも1ヶ月間の無料使用期間があるので、ぜひお試しください。