App – ページ 13 – XOR for Mac & Windows:リアルタイムPDF比較ビューワ

リアルタイム比較

ヴィジュアル比較方式のPDF比較ツールの中にはバッチ処理で各ページの比較結果の画像ファイルを書き出してくれるアプリが存在しています。

ただし、このタイプのアプリには難点もあります。例えば以下。

  • ページ数が多い場合には処理が終わるまで長く待たされる

つまり、比較作業を開始してから結果を検証するまでに待ち時間が発生します。よって忙しい時などはその待ち時間がもったいなく感じることもあるでしょう。

そこでXORはバッチ処理ではなくリアルタイム比較を採用しています。昔流行った表現で言えば「WYSIWYG(What You See Is What You Get)」、アプリの画面上で各ページを瞬時に比較可能です。対になる両ページを並べて見比べることも、重ねて差異を表示させることもできます。

xor concept animation

100%の比較精度

XORはPDF比較アプリです。修正の前と後のPDFの差を100%の精度で見つけます。

新旧のPDFを比較する方式は以下の二種類。

  • 解析比較方式
  • ヴィジュアル比較方式

前者はPDFのデータ内容を解析して対になる要素を比較する方式。「どこが変わったか」だけでなく「どのように変わったか」をリポートしてくれて便利な反面、変更内容によっては差異の誤検出や検出漏れが起こります。修正の過程で追加・削除・移動が発生すると、両方のPDF間での要素のペアリングが不正確になるためです。

他方、ヴィジュアル比較方式はPDFの各ページを画像として認識して各ピクセルを比べます。こちらは「どのように」はレポートしてくれないものの、「どこが」だけは100%の精度で見つけ出します。

XORもヴィジュアル比較方式を採用しているので比較精度は100%を誇ります。

XORが目指すところ

日本では製造物に何かと高い品質が求められます。もちろんドキュメントも例外ではなく、例えば取扱説明書の類ではちょっとした誤字脱字にも神経質な傾向があります。よって制作においてはPDF比較アプリを活用して完成度を高めたいところです。

日本のドキュメント制作業界で最高の信頼を勝ち得ているアプリはおそらくProof Checker Proでしょう。多彩な比較方式を有し、高い比較精度を実現しています。ただし、1ライセンスが100万円を超えるハイエンドアプリなので小規模の制作会社や個人では導入できません。

他の有力手段としてはAdobe Acrobat ProのPDF比較機能があるものの、PDFを解析して付き合わせる方式のため、データの状態によってはどうしても差異の誤検出や検出漏れが起こります。

他にもPDF比較アプリは多数存在しているようですが、これといって定番化したものはなさそうです。少なくとも私がかつて勤めていた横浜と都内の大手制作会社では上記2製品以外を使っているという話は聞かれませんでした。

とはいえPDF比較アプリの需要はあるはずです。日本では製造業が盛んなのだから取説の制作需要一つをとっても今後も脈々と続けられていくのだから。

よってXORの目指すところは「Proof Checker ProやAdobe Acrobat Proに続く第三の定番アプリの座を狙う」または「Proof Checker ProやAdobe Acrobat Proと併用してもらう」です。

PDF比較アプリの必要性

XORのWindows版をリリースしたので改めて書いていきます。

XORはPDF比較アプリです。修正の前と後のPDFの差を100%の精度で見つけます。

今日、商用ドキュメントの多くがPDFとして制作されており、目ぼしい各段階で「正しく修正されたか」や「余計な変更がされていないか」を確認する必要があります。DTPではまったく意図しない変更も稀に起こるので「大した修正ではなかったから大丈夫だろう」とタカをくくっていると痛い目に遭いかねません。

とはいえ目視確認では時間がかかるし、一見同じに見えるPDFの差を探す作業には高い集中力が要求されるので何らかのツールに頼りたいところです。

PDFには四半世紀あまりの歴史があり、新旧のPDFを比較するアプリは多数存在しているので、各々が好きなものを導入すればいいのですが、私見ではXORが最も手頃かつ簡単に使えて比較精度も高いアプリになっていると自負しています。

Windows版のXORにも1ヶ月間の無料使用期間があるので、ぜひお試しください。

macOS Catalinaに対応

XORの動作環境にmacOS Catalinaを追加しました。

macOS Catalina

Appleの場合、古くなったAPIを容赦なく切り捨てることがあるので新OSでもアプリの互換性が保たれるとは限らないのですが、今回は影響が出なくて安心しています。

何しろWindows版XORの開発が最終段階にあるので、Mac版の互換性確保に時間を割きたくなかったのですよね。

XOR for Windowsのリリース時期

Windows版XORは今月中のリリースを見込んでいたものの、 どうやら来月にずれ込みそうです。解ってはいたけど、アプリを含むソフトウェアの新規開発はなかなかスケジュール通りとはいかないものですね。

新たなPDF比較アプリの登場を待ち望んでいる方々には申し訳ないのですが、もうしばらくお待ちいただければ幸いです。

比較画面(初期状態)
XOR for Windowsの動作イメージ

アプリって何だ?

XORの副題を「PDF比較ツール」から「PDF比較アプリ」に変えました。「ツール」というと物理的な大工道具なども含まれるし、スマホやタブレットが十分普及した今では「アプリ」の方が通りが良さそうなので。

ただしProof Checker PROなどは「デジタル校正ソフトウエア」と名乗っています。ツールでもアプリでもなくソフトウェア。そこでアプリとは何なのか改めて考えてみました。

語源の「Application」という英単語はいくつもの意味を合わせ持っているけど、カタカナによる「アプリ」の定義は「デジタル機器上でユーザが起動、操作できるソフトウェアの実行ファイル」ではないかと。モバイルに限らずPCにおいても。補足や訂正があれば教えてください。

「Application」の意味

ということでProof Checker PROもアプリには違いないですよね。よって今後このサイトではなるべくアプリに統一することにします。

ただしWebブラウザ上で動くものは「Webアプリ」、サーバや別の要素の何かと連携して動作するなら「システム」と表記すべきでしょう。

XORのアイコン

先日、NBAのドラフト会議で八村塁選手が一巡目指名されました。

さて、XORのアプリアイコンはどことなくバスケットボールに似ています。

XOR appicon_128

これは、アプリやWebサイトのメインのカラーを赤みの強い朱色に、アイコンを円形にしようと決め、「XOR」の三文字をあしらった結果、バスケットボールに似てしまいました。