XOR for Mac Version 2.0では透かし表示の際のコントラストを切り替えられるようになりました。切り替えは左上のトグルボタンで行います。
コントラストHigh(上図)はLow(下図)よりもクッキリ表示されるので、赤や青(差分箇所)を見つけやすくなったかと。
ちなみにこのコントラストは品質証明PDF(「左右のPDFを重ねて書き出す」で書き出したPDF)にも引き継がれます。
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今週からニッポン放送の『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』や『飯田浩司のOK! Cozy up! Podcast』の新エピソードがiPhoneのPodcastアプリに表示されなくなりました。
正確には、水曜日になって月曜日〜水曜日の分がまとめて登録されたのだけど、それじゃだめですよね。時事ニュース系の番組はタイムリーに聴かないと。特に今は辛坊さんが太平洋単独横断ヨットの旅に出ていて、ズームには生存確認のコーナーもあるし。まあ、大ごとになっていればニュースサイトで速攻報じられるとは思うけど。
ただし、ニッポン放送のWebサイトには両番組の最新エピソードが上がっているし、Google Podcastアプリでもダウンロードできます。
私はPodcastの仕組みをよく知らないのだけど、Podcastの番組はニッポン放送のサーバだけでなく、AppleやGoogleのサーバにも上がっていないとダメなのかな。そして、何らかの理由で、Apple向けの処理が遅れていると?あるいはApple側の処理が必要?
まあ、しばらくはGoogle Podcastで聴いてもいいのだけれど、二つのアプリを使い分けるのは面倒だし、早く元通りになって欲しいものです。
私が制作者だった3年前、クライアントへの校正提出の際は、「今回の修正で変更した箇所」を示す注釈をつけたPDFを添付していました。
でも現役の制作者によると、今クライアントが求めるのはそれではなく、「修正を依頼した箇所以外どこも余計に変えてない」という資料とのこと。なるほど。
「どこを変えたか」と「どこも余計に変えてない」は裏表の関係なので、前者でも同じ目的を果たせそうなものですが、そうではありません。というのも「どこを変えたか」が指し示すのは制作者が把握している変更箇所なので、無意識に変えてしまってたり、レイアウトの都合上、要素を一時的に移動させて修正した後に戻し忘れた場合などは漏れているかもしれないから。
例えばこちらのPDFのペアがあったとします(クリックで拡大表示)。左が修正前、右が修正後のページです。
変更箇所は二つ。
でも、もし制作者が「エスカ(Esca)」の部分を見落としたら、「どこを変えたか」のPDFはこうなります。
四角形がついてないため、クライアントに提出した際に「エスカ(Esca)」の変更は存在しなかったことになってしまいます。その変更が不適切なものであれば重大な申請漏れです。
対して、XORで修正前と後のPDFを読み込んで「透かし表示の書き出し」で書き出せばこの通り。
赤い囲みは同じでも、ページ右上に「エスカ(Esca)」という青い文字が見て取れます。制作者が気づけば提出前に直せるし、万が一そのまま提出してしまってもクライアント側で気づいてもらえるでしょう。
そう、「透かし表示の書き出し」なら制作者の先入観や見落としに影響されることがなく、「どこも余計に変えてない」という資料になるわけです。
先日リリースしたXOR for Mac Version 1.5は、わずかな操作だけで「どこも余計に変えてない」というPDFを書き出せます。
XOR Version 1.5(Mac版)では透かし表示状態のPDFを書き出せるようになりました。
実はこの「透かし表示の書き出し」はこれまでで最もリクエストが多かった機能です。どうやら某大手印刷会社系列の制作では、校正提出の際に「修正を依頼した箇所以外はどこも変えていない」を証明する資料の添付が求められるらしいので。
もちろん制作では無用な変更は行わないのが鉄則だけど、DTPではちょっとした修正であっても周りの要素を移動したり並べ直すことも多く、意図しない不具合が紛れ込みがちです。そして意図していないために発見もされにくく、それが時には刷り直しなどの大ごとにも発展しかねません。
よって「どこも変わっていない」の証明は非常に重要です。これまで各制作者がどのような手段で応えていたのかは伺っていないものの、なるほどXORの透かし表示をPDF出力できれば簡単だし、それで事足りてしまうわけですね。XORの新機能としてリクエストしてくださったのもごもっともです。
本当はもっと早く実現したかったのだけど、懇意の開発者のスケジュールが開かず、この時期のリリースとなってしまいました。何事も理想通りとはいかないものです。