旧統一教会の報道は容疑者の思う壺?

CULT

連日、テレビの情報番組などで旧統一教会関連の批判報道が続いていることに「教会への恨みから安倍元総理を暗殺した山上容疑者の思う壺だ」という意見がありますよね。先日もパトリック・ハーラン氏が日曜日のお昼の番組でそう述べていました。

でも、私はそれは違うと思います。山上容疑者の意図した通りであろうがなかろうが重要な社会問題なら継続的に報じるべきです。

例えば、近年「死刑になりたかった」と殺人を犯す人がポツポツ現れます。でも犯人の願いを叶えないために死刑を回避するのは筋違いです。それだと凶悪殺人事件を起こしても「死刑になりたかった」と供述しさえすれば死刑を免れ、国民の税金で生きながらえることになってしまうので。現状の日本に死刑制度があり、刑法に乗っ取って死刑相当という最終的な判決が出たなら、犯人の言動がどうであれ執行されなければなりません。

別の例だと、かつてセキュリティの観点から羽田空港の導線の不備を訴えたものの、当局から相手にされなかったためにハイジャックを実行した犯人がいました。でも、犯人の思う壺だからと空港のセキュリティ強化を行わないなんて話はないはずです。

本件、第二の山上容疑者を出さないためにも旧統一教会に限らず「反社会的な活動で裁判となり敗訴が3件以上重なれば宗教法人格を失う」といったルールが確立されるまで報じ続ける価値はあると思います。

Mac mini 2020のメモリは交換できない

愛用のMac mini 2020のメモリを8GB→32GBに増設交換しようと試みたのだけど、断念しました。

いや、作業自体は簡単です。こちらのような解説動画を見ながら丁寧にやれば特に問題もないでしょう。

ただし、作業を進めて裏蓋の黒いカバーと円盤状のアンテナプレートを外した時に嫌な予感が。内部構造が解説動画と違うのですよね。

具体的には、入力ポート類を手前にして筐体を置いた際にロジックボードの左側にあるはずのアルミのカバーっぽいパーツが見当たらないし、LEDのケーブルや電源ケーブルの接続部分も違っています。

Mac mini 2020の内部

それでもどうにかロジックボードを引き出すところまで辿り着いたものの、悪い予感が的中しました。というのもメモリーカードがどこにも見当たりません。SSDも。どうやらどちらもロジックボード直付けのようです。本来なら先のアルミカバーの下にメモリーソケットがあり、2枚のカードが刺さっているはずなのに。

このMac miniが整備済み製品だからなのか、中にはそういうモデルも流通しているのかは判らないけど、ともかくこの個体に限れば自力で増設交換できないことは確定です。残念。32GBで快適になったマシンを体験できないわけだ。

そこでググってみると「Mac mini(M1, 2020) のメモリは Apple M1 チップに統合されていて、アップグレードすることはできません。」と書いてあるサイトもありますね。ロジックボード直付けではなくM1チップ統合だったのか。確かにその設計の方が速そうだもんな。

で、さらにWikipediaで調べてみると、Mac mini 2020にはインテル Core i3/i5/i7を搭載したものもあると書かれています。私はM1モデルにしか興味がなかったのでその存在を認識してませんでした。だとすると「Mac mini 2020もメモリ交換可能」ってのはインテルチップ搭載機限定の話なのか。

さて、せっかく買ったメモリだけど使い道がないので返品かオークションで売るしかないですね。不要になったメモリの有効活用のためにMacやPCを買い足すのも本末転倒だし。

竹中平蔵氏とダンジョン飯

ダンジョン飯という漫画があります。とても人気でTVアニメ化も発表されました。

物語の舞台はダンジョンズ&ドラゴンズロード・オブ・ザ・リングのような西洋系のファンタジー世界。とある理由からライオス・トーデン率いる冒険者パーティがダンジョンの攻略を目指します。この作品の見どころの一つは魔物を倒したら丁寧に調理して食べた感想を述べるまでの描写。架空の食材を使っておきながらグルメ漫画としても成立しているところが見事です。

以下、ネタバレを含むのでご注意を。

ダンジョン飯12巻

ダンジョン飯のキーファクター

物語には悪魔が登場し、ダンジョンの主のあらゆる望みを叶える替わりにその人の欲を食らいます。人の生涯はさまざまな欲求に基づいており、食欲のように本能まで食われれば自力では生きられません。悪魔も本質的に邪悪な存在ではないものの、人の欲を好むため、たとえダンジョン主が善良な思いで力を振るっても結局は破滅をもたらします。

そこで思い出しました。竹中平蔵氏もそんな感じなのかなと。もちろん彼が悪魔だと言いたいわけではなく、良かれと思ってやったことが仇をなすことになったという。

派遣法改正の余波

およそ四半世紀前、バブル経済が崩壊し、グローバル競争にさらされた日本経済は変化を迫られました。ただし、経済界が求める解雇規制の緩和は政治的なハードルが高すぎて実現不可。何しろ世の中には雇われる方が圧倒的に多いし、労働者は自身のキャリアが会社都合で途絶えることを望まないので。

よって竹中氏も深く関わった小泉政権では、企業が正社員の首を切れるようにする代わりに首を切れる労働力を容易く得られるようにしました。そう、派遣法の改正です。竹中氏はその後もことあるごとに「もはや企業は首の切れない労働者なんて雇えない」と発言しているので彼が意図的に行ったのは間違いありません。

結果、派遣労働者の数は増えるも大半がワーキングプアだし、正社員の賃金も上がらなくなりました。当然です。企業は正社員の欠員を派遣社員で埋めれば人件費を削減できるのだし、正社員が年収アップを狙ってスキルを磨いても同業他社が中途採用より派遣の活用を望むなら転職は不可。生活防衛のために会社にしがみつくので経営者は賃上げする必要がありません。

そればかりか企業で長年キャリアを積んだものの健康問題や親の介護で離職した人が再就職しようにも正社員の枠がなければ派遣に身を投じます。ならば企業は中途採用を控えることで、十分にスキルを持った即戦力人材を派遣社員として格安で雇えることだってあります。

実際、私がパソナのエージェントに聞いた話だと、私の古巣でもある印刷業界では以前ならDTPのスキルを持っていれば派遣社員として採用されていたものの、もはや「雑誌」「広告」「カタログ」といった個別分野における経験値がないと無理なのだと。つまり、専門性の高いベテラン人材をアルバイトのような条件で雇うのが常態化指定いるわけです。

これらの流れを作った首謀者の代表格が竹中平蔵氏であり、見事にデフレを助長し、ワーキングプアを増やし、正社員の賃金の上昇も抑止してしまいました。

いや、繰り返すけど、だから竹中氏が悪魔だと言いたいわけではありません。彼とて正しいと思ったことを政府に働きかけ、実現させたのでしょう。それが不測の事態を招いてしまっただけで。

是正策

その竹中氏は以前、テレビの番組で「派遣法の改正自体は正しかったが、セーフティネットを張らずにやったのが拙かった」と言っておられました。つまり、やるべき答えはとっくに出ているわけです。「派遣分野の再規制」もしくは「派遣で働いてもワーキングプアとならないよう賃金水準を上げる」だと。かつて派遣の労働単価は高かったわけだし。

また、派遣社員に似た立場として非正規公務員という人達もいます。両者を合わせれば200万人規模だから人口ランキング16番目の長野県の総人口相当、かなりのボリュームです。よって政策としては「フルタイムワーカー向けの最低賃金制度を新たに設けて高めに設定する」のがいいでしょう。

世の中には自由競争信者も少なからずいるけど、自己責任の社会はかえって高くつくものです。例えばワーキングプア問題を放置すれば、いずれ生活保護受給者の激増といった形で跳ね返ってきます。結果、増税だったり公共サービスがカットされるわけです。

それに低所得労働者とて消費者なのだから、彼ら彼女らの所得水準を底上げして消費市場の戦力とし、少子化の対策とした方が絶対に得です。

Apple TVアプリにはバグがある

Mac、iPhone、iPadには『TV』という名前のアプリがインストールされています。いわゆるApple TVです。Apple TVアプリのアイコンこのアプリではApple TV+サービスの動画コンテンツを見たり買えたりするだけでなく、動画ファイルのプレイヤーとしても機能します。

でも、このアプリには致命的なバグがあります。2時間程度の動画を再生していると、途中で数秒スキップが頻発するという。Mac版では起こらないので、iOS版のバグなのでしょう。

iOS版やiPadOS版では1.5倍速や2倍速の再生ができるので便利なのだけど、バグが取れないことには使い物になりません。

Appleにはバグレポートを送っておいたけど、いつになったら対処されることやら。

テレワークに最適なテレビ

先日、まん延防止等重点措置が全国的に解除されました。第7波が来るか来ないかはわからないけど、テレワークはある程度根付いていくだろうと思います。例えば子供が急に熱を出した時などに在宅でも仕事ができるかどうかでその会社の生産性が変わりそうだから。

ならば「テレワークに最適なテレビ」なんてものがあるといいのではないかと。普段はテレビなのだけど、仕事の際は外付けPCモニタとしても使いやすいと。ノートPCの画面とともに2画面あれば何かと便利ですよね。

とはいえ既存のテレビにはこれといった製品がありません。32インチ以下でフルHD(1920 x 1080)の解像度、かつ1.5倍速の早見再生機能がある機種というと、こちらぐらいかと。

でも、欲を言うともう少し画面が広くて解像度も高いものが欲しいところです。40インチを越えれば4K解像度の製品があるけど、机の上に置くには大きすぎるし圧迫感があります。

よって、具体的には27インチでWQHD(2560 x 1440)ぐらいが最適ではないかと。テレビではないけどPCモニタにはこのスペックの製品がたくさんあります。

というわけで、どこかのメーカーさん、こんな感じの液晶パネルを使ったテレビ製品を開発していただけないでしょうか。

もちろんPCモニタにTVチューナーやスピーカーを付ければテレビっぽく使えるだろうけど、一体型の方が何かと楽です。