Usage – ページ 17 – XOR for Mac & Windows:リアルタイムPDF比較ビューワ

XORの弱点

XORは二つのPDFの違いを100%見つけるという触れ込みですが、弱点もあります。それは「あまりに微妙な違いは見つけにくい」です。

例えばこちらの二つのテキストを比較する場合。

比較したいテキスト
比較テキスト1
比較したいテキスト
比較テキスト2

これをXORで比較するとこうなります。

比較結果のテキスト
XORによる比較結果

一見、差はなさそうですが拡大して見れば1行目の「プ」と「ブ」、2行目の「バ」と「パ」の箇所にうっすらと赤や青がにじんでいます。

とはいえ濁点と半濁点の違いは微妙なのでビジュアル的に比較しても差はわずか。人によっては見逃してしまうかも。XORの将来バージョンでは比較結果のコントラストを上げる機能を搭載するべきでしょうね。

もっとも、実際の制作におけるテキスト修正では文字数や文字の並びも変更されることが多いので、差異はもっと見つけやすいかと。

ちなみに、こちらの二つの画像を比べる場合も微妙です。

比較したい写真
比較したい写真1
比較したい写真
比較したい写真2

XORによる比較結果はこうなります。魚の色がやや青みがかっていますね。

XORによる比較結果の画像
XORによる比較結果の画像

ただし、そもそも元の画像で色味が違うのは一目瞭然だし、XORの比較結果がもっと微妙なら、それは比較する両画像の差も僅かということ。そのまま世に送り出しても問題にはならないのではないかと

色味にこだわりがあるデザイナーは肉眼で両者の違いを見比べて確認してください。

Mac制作が絶対的に優位な点

かつてDTPといえばMacの独壇場だったけど、15年くらい前にWindows版のAdobe Creative Suiteが登場したことでWindows制作派も増えたかと。

でもドキュメント制作にはいまだにMacの方が断然適していると思います。その理由の一つが「スピーチ」の存在です。テキストを選択してマウスの右クリックで表示されるメニューから呼び出すと、選択中のテキストを読み上げてくれるOSの標準機能です。iOSにも搭載されているのでiPhoneやiPadでも利用できます。

macOSのスピーチ機能

もちろん固有名詞を始め、読み間違いは多いのだけど、それでも「てにをは」や、誤字脱字のチェックには多大な効果を発揮します。

例えば文中に「たけのこご飯」が「たけこのご飯」と書かれていても目視だとスルーしがちだけど、読み上げさせて耳で聞けば簡単に間違いを発見できます。

他にも、コピペでテキストを編集すると「をを、」や「はは、」が紛れ込んだりしがちですよね。これも読み上げさせればあっさり発見できます。ひょっとしてWindowsでもサードパーティ製の何かをインストールすれば同様のことができるようになるかもしれないけど、Windowsは万事がそんな感じ。ちょっと気の利いたことをやるにはカスタマイズが必要なのですよね。ITに疎い人には難しいかもしれません。

ちなみに「スピーチ」は何もしなくても最初から使えるようになっています。読み上げ速度は設定で変更できるけど。

よって、文章を書く機会が多い人なら、この「スピーチ」機能のためだけだとしてもMacを選ぶべきでしょう。

XORの良くない使い方

XORは修正された新旧PDFの差を見つけるアプリ。簡単に言うと「間違い探しアプリ」です。でも、娯楽としての間違い探しにはには使わない方がいいと思います。ONE PIECEの単行本にもときどき読者投稿の間違い探しイラストが載ったりしますよね。

例えばこちらの2枚の写真。どこかに違いがあります。

アカホシカニダマシの写真2

アカホシカニダマシの写真1

一見して同じに見える画像の違いを探すのは大変です。でも、だからこそ探している間は脳が活性化するわけです。

ただし、二つの写真をPDFにしてXORにかけるとこうなります(クリックで拡大表示)。

アカホシカニダマシの写真3

よく見ると青い点が見つかります。つまり、間違い探しにXORを使うと、せっかくの脳トレの機会が無駄になり、達成感も得られずつまらなくなってしまいます。