App Store – ページ 2 – XOR for Mac & Windows:リアルタイムPDF比較ビューワ

クラウドファンディング

クラウドファンディングで資金集めをしたいと考えています。

クラウドファンディング

目的はXORの追加開発費確保。ワンストップ校正の機能を搭載したXOR for Windows Version 2.0、そしてVersion 3.0や4.0とも言うべき追加開発を行ってデジタル校正支援アプリとしての利便性を高めたいのだけど、手持ちの資金では心許なくて。

でも、これが難しいのですよね。

課題1:開発名目

開発目的名目で資金集めするには、何を作るかを明確にして公表する必要があるはずだけど、アプリの全容はリリース時まで明かしたくないのですよね。途中で仕様変更したくなるかもしれないし。

物理的な実体があるハードウエア製品の場合、試作品を完成させて「これを量産したいので、応援の出資をお願いします」と言えるけど、仕様が固まりきっていないソフトウエアの場合はそうもいきません。

課題2:還元

仮にどうにかして課題1を突破できたとしても、出資者に対してどう返礼していいものか悩みます。

XORのサブスク費が月2,000円だから「出資2万円で15ヶ月間のサブスク無料」とかができればいいけど、Mac App StoreやMicrosoft Storeは対応していません。

展望

さて、どうしたものか。サブスクリプション数がぐっと伸びてくれると自己資金に余裕ができて状況も変わりそうなのだけど。やっぱり借り入れするしかないかな。

「どこも変えてない」が優れているわけ

私が制作者だった3年前、クライアントへの校正提出の際は、「今回の修正で変更した箇所」を示す注釈をつけたPDFを添付していました。

でも現役の制作者によると、今クライアントが求めるのはそれではなく、「修正を依頼した箇所以外どこも余計に変えてない」という資料とのこと。なるほど。

「どこを変えたか」と「どこも余計に変えてない」は裏表の関係なので、前者でも同じ目的を果たせそうなものですが、そうではありません。というのも「どこを変えたか」が指し示すのは制作者が把握している変更箇所なので、無意識に変えてしまってたり、レイアウトの都合上、要素を一時的に移動させて修正した後に戻し忘れた場合などは漏れているかもしれないから。

例えばこちらのPDFのペアがあったとします(クリックで拡大表示)。左が修正前、右が修正後のページです。

比較するPDFページのペア

変更箇所は二つ。

  • ページ右上の「エスカ(Esca)」という文字
  • ページ下半分のテキストの分量

でも、もし制作者が「エスカ(Esca)」の部分を見落としたら、「どこを変えたか」のPDFはこうなります。

変更箇所を示した例

四角形がついてないため、クライアントに提出した際に「エスカ(Esca)」の変更は存在しなかったことになってしまいます。その変更が不適切なものであれば重大な申請漏れです。

対して、XORで修正前と後のPDFを読み込んで「透かし表示の書き出し」で書き出せばこの通り。

透かし表示のPDF

赤い囲みは同じでも、ページ右上に「エスカ(Esca)」という青い文字が見て取れます。制作者が気づけば提出前に直せるし、万が一そのまま提出してしまってもクライアント側で気づいてもらえるでしょう。

そう、「透かし表示の書き出し」なら制作者の先入観や見落としに影響されることがなく、「どこも余計に変えてない」という資料になるわけです。

先日リリースしたXOR for Mac Version 1.5は、わずかな操作だけで「どこも余計に変えてない」というPDFを書き出せます。

XOR for Mac Version 1.5をリリースしました

XOR for Mac Version 1.5をリリースしました。

新機能は「透かし表示の書き出し」。クライアントへの校正提出の際に「修正を依頼された箇所以外どこも変更していない」という証明に最適です。

使い方も簡単。わずかな操作で提出用PDFが書き出されます。

詳しくは下記の動画でご確認ください。

Apple Business Manager

昨日、ある印刷系の会社様から「XORを10本導入したいが、月や年単位でまとめて支払えないだろうか?」というお問い合わせをいただきました。ありがとうございます。

なるほどXORは月額2,000円のサブスクリプション提供ですが、確かに毎月、あるいは毎年請求書が届く方が処理しやすいという企業は多いかもしれません。

これに対してAppleが提供している一括導入の手段がApple Business Managerです。

Apple Business Manager

 

Apple Business Managerの画面
Apple Business Managerの画面

Apple Business Managerを使うと「manager@xxxxxxxx.appleid.com」のようなApple IDが作れます。「xxxxxxxx」の部分は企業を表すユニークな文字列です。

ちなみに対応する支払い方法(日本)は以下。

VPP クレジットとはApple独自の電子マネーのようなものだそうです。コンビニで売っているiTunesのプリペイドカードの残高データみたいなイメージでしょうか。

  • Volume Purchase Program (VPP) Credit を Apple から安全に入手する

なお、Apple Business Managerの登録には会社のD-U-N-S 番号が必要です。

プライベートなApple IDを会社で使っているなら

Apple Business Managerは2018年に登場した比較的新しい仕組みです(※)。そのため古くからMacをお使いの会社では導入していないかもしれません。

もしスタッフが自身のプライベートなApple IDで会社のMacを使っているようなら簡単な方法があります。「毎月2,000円をアプリ利用料として支給する」です。そうして各々でXORを契約してもらうと。

中にはアプリを導入せずに2,000円を懐に入れてしまうケースも考えられるけど、そうする人は現れないでしょう。何しろXORを使えば校正がかなり楽になるので。

※ 2019年11月まではApple Deployment Programという仕組みが提供されていました。Apple Deployment ProgramはApple Business Manager にアップグレードできます。

会社でApple IDを割り当てているなら

Apple Business Managerは少々面倒なので、そちらは利用せず、会社でスタッフ全員分のApple IDを確保して各人に割り当てているかもしれません。

だとすれば、それらのApple IDの支払い方法に会社名義のクレジットカードを紐付けておけば、支払いを一元化できます。10人のスタッフがXORを利用するなら、2,000円のサブスクリプション費x10件が毎月請求される形です。


補足:

XORは販路をMac App Store(およびMicrosoft Store)に限定させていただいております。これはひとえにコストカットのためです。こうすることで、パッケージの作成、流通管理、コピープロテクトの実装 or サブスクリプション管理用サーバの構築・運用といった諸々の経費を割愛でき、アプリを安価に提供できます。

よって、もし他の販路も利用しようと思えばそれらのコストが乗るため、XORの提供価格は大きく上げざるを得ません。でも、それでは「誰もが、いつでも存分に使える」というコンセプトが成立しなくなってしまいます。

PDF比較アプリってなんぞや?

動画『PDF比較アプリってなんぞや?』を公開しました。

内容はタイトルそのままです。というのも、以前、印刷業界向けイベントに参加した際、「PDF比較アプリって何をするものなの?」と尋ねられたことがあったもので。それに対して馴染みがない人には「PDF比較」だけでは「修正の前と後の二つのPDFの差分比較」だとは伝わらないのかも

実際、多くの制作現場では、いまだにプリントアウトした校正紙ベースのアナログな校正がなされているとも聞きます。ベテランほど校正のスキルに自身があり、やり方を変えたくないところかと。ならば「アプリを使って校正する」という発想がないかもしれません。

でも、校正紙を用いた校正では、多くの時間、つまり人件費がかかる上、作業精度にも個人差が出ます。経験値が少ない新人や注意力が散漫な人は不具合を見落としがちになるわけです。ベテランとて常に完璧とはいきません。

よって制作者はPDF比較アプリを可能な限り使うべきです。

中には既存のアプリが高額で導入を諦めたというケースもあるかもしれないけど、XORは月額2,000円のサブスクリプション提供なので、会社ならスタッフ全員分を、個人でも無理なく導入できるはずです。

PDF比較アプリが自由に使えたなら、月に2,000円以上のコストカット効果が得られるでしょう。

制作コストはもっと減らせる

動画『制作コストはもっと減らせる』を公開しました。

内容はコストカットの手段の提案と、私がXORを開発しようと考えたきっかけです。そして後半はアプリの使い方説明になっています。

おそらく他社製のPDF比較アプリを導入した制作組織では、そのアプリを「提出前の確認用途」に使っているのではないかと。実際、私の古巣がそうでした。何しろ100万円を超えるアプリはおいそれと買い足せないので、使う人、使う場面はどうしても限定されていました。

でも、それではPDF比較アプリの導入効果が限られてしまうということを説明しています。

よかったらご視聴ください。

直販モデルの最大ネック

XORの提供はMac App StoreとMicrosoft Storeにおけるダウンロード、サブスクリプションのみで、他の販路はありません。この方式はコスト面で有利な反面、デメリットもあります。それは「商社の力を借りられない」です。

印刷業者の中には機材やアプリ類を商社を通じて調達している企業が多々あります。でも、XORはダウンロードによる直販なので、商社を介在させようにも成功報酬のバックマージンをお支払いできません。クライアント企業にXORをお勧めいただいたとしても、どの新規契約が商社のご尽力によるものなのか見分けがつかないからです。仮にクーポンか何かで追跡できたとしても、そのユーザが試用期間中に解約するかもしれないし、そもそもXORは1本あたり月額2,000円。商社は百円かそこらのバックマージンのために動いてくれませんよね。

とはいえ、商社に取り扱ってもらうべく物理的なパッケージを作るとなると、そのためのコストはもちろん、コピープロテクト(ドングル方式?)が必要になり、在庫管理やユーザ登録管理の手間隙も発生します。正直、体力的に無理です。それに、ドングルを採用すれば「いつでも使える」というコンセプトも崩れます。

よって今後も商社に頼れず、地道に周知活動を行って少しずつサブスク契約者を増やしていくしかなさそうです。

XORの取り扱い業者は?

先日、某大手商社の方より「とあるクライアント企業からXORを4ライセンス分導入したいという問い合わせが来ているので取り扱い業者を教えて欲しい」というお問い合わせをいただきました。なるほど、そのクライアント企業は普段から商社を通じて機器やアプリを調達しているのでしょう。

ただし、XORはMac App StoreとMicrosoft Storeにおけるダウンロード、サブスクリプションのみで、他の販路はありません。というのも、物理的な流通に載せるとなると、パッケージ作成、コピープロテクト、在庫管理、流通開拓、ユーザ登録などのコストが発生してしまうので。

よって領収書ベースでの支払いを常としている企業様にはご不便をおかけしますが、AppleとMicrosoftがそのような支払いに対応していなければ、私にはどうにもできません。

そこで代替の手段として「XORをお使いになるスタッフに、月額2,000円のアプリ導入手当を支給して、個々人でサブスクリプション契約をしてもらうのはどうでしょうか?」と提案させていただきました。

Microsoftストアの方はPayPalの支払いができるし、銀行口座を割り当てておけば銀行引き落としの支払いができます。

とはいえアプリは個々のMicrosoftアカウントに紐づけられるので、やはり各スタッフに毎月2,000円支給する方が管理が簡単ではないでしょうか。

Mac App Storeが機能不全?

先週、お一人の新規ユーザの方から「Mac版XORのサブスク契約ができない」というお問い合わせをいただきました。サブスクのボタンをクリックしても先に進めないとのことです。1ヶ月の試用を経て契約の意向を持っていただいた方なので、ここは全力でサポートしなければなりません。

とはいえ他のユーザ様からは同様の報告を受けていないし、原因に心当たりがなく調査は難航していたのですが、幸いにも先方から「解決した」との朗報が届きました。何でも、メインで使っているMacBook ProではなくサブのiMacでサブスク契約を試みたら成功したと。どうやら個別のマシン由来の不具合だったようです。一安心。もちろんXORは同じアカウントであれば複数のMacでご利用いただけます。

ということで、もしサブスクリプションが通らない場合、別のマシンでお試しいただけるといいかと思います。XORの潜在的な顧客層はドキュメント制作者の方々。複数のMacをお持ちの方も多いはずです。

Mac App StoreはiPhone・iPad向けのApp Storeを踏襲していることもあり、WindowsのMicrosoft Storeよりも完成度が高い印象だけど、こういうこともあるのですね。