ぱたぱたReader

Youtubeで『PDF比較ツール「ぱたぱたReader」』という動画を見つけました。Windows版のみのフリーウエアだそうです。Vecterから入手できます

見てわかる通り、XORと同じく「修正の前と後のPDFの違いを把握するお手頃なツールが欲しい」という潜在的なニーズに応えるものです。いいですね。ドキュメント制作者の中にはまだまだ紙の校正紙で校正を行っている人も多いし、個人の制作者は高価なPDF比較ツール(アプリ)の導入も難しいから。

ぱたぱたReaderもXORで言うところの「透かし表示」と「アオリ表示」に相当する比較結果を出してくれます。その上、XORにはない自動比較も搭載していて、全ページの差分箇所をバッチ処理で探してくれるようです。気になる方は試してみるといいでしょう。何しろ無料なので。

ちなみにXORはPDF比較だけてでなく、その後の校正提出までを視野に入れています。

TIPS 07:品質証明を必ず提出すべし

確かにPDFの差分比較は重要だけど、それは校正作業の一部。プロの制作者はクライアントに成果物を提出してこそ代金をいただけるわけです。しかも通常、数往復の校正を経てようやく完成となります。ならば校正提出の行程もカバーするアプリの方がいいはず。

そうしてクライアントからの信頼を高め、維持するのが継続的な依頼をもらうための最大のコツなので、そために月額2,000円を払い続ける価値はあります。

XOR for Mac Version2.0のアイコン

XOR

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自民党総裁選の行方

自民党総裁選の顔ぶれ

17日(金)、自民党の総裁選が告示されます。どうやら岸田文雄氏、高市早苗氏、河野太郎氏の三つ巴(名前は立候補表明順)になりそうな気配です。

飛び抜けた候補はいないとされているものの、私は河野太郎氏がある戦術を執れば総裁選で圧勝し、かつ自民党のほぼ全体を掌握して長期政権の礎を築けるかもしれないと見ています。

その戦術とは「世襲の禁止」です。「自分が総裁になったら、これから新たに自民党公認で国政選挙に挑む候補者には、親族と同じ選挙区での立候補を禁止する」という公約を掲げます。何しろ河野氏は三世議員ながら父河野洋平氏の選挙区(神奈川15区)を引き継ぐのではなく、お隣の神奈川17区で勝って議員になったのでそれを言う資格があります。ちなみに岸田氏は旧広島一区(現在の広島一区を含む)の世襲議員です。

なお、自民党では伊吹文明氏、竹下亘氏、川崎二郎氏、塩崎恭久氏などが引退を表明しており、川崎市と塩崎氏は長男を後継者に据えるらしいけど、彼らには親とは違う選挙区で戦ってもらいましょう。なんなら互いの選挙区入れ替えるのもいいでしょう。

もちろん世襲禁止案をぶち上げれば自民党内に激震が走ります。特に自身の引退を控えた重鎮議員たちから猛反対の声が上がるだろうけど、それこそが狙い目。改革色が際立つので。かつて小泉純一郎氏が自民党内に抵抗勢力を作り出したあの手法です。

そして総裁選では「国会議員職がまるで家業になっている」「新陳代謝が起きない」「優秀な人が政治家を目指さなくなる」「資産を非課税で相続できるのはおかしい」などと世襲の弊害を説いて世論を味方につけます。今回の総裁選はフルスペックなので地方票をあらかた獲れば勝ちです。

しかも自身が首相になった際に党重鎮たちの厄介な介入も取り除けます。彼らとて自身の地盤・看板を引き継がせることができなければ、子息などが議員を志す場合には党のサポート具合が重要になってくるわけだから。

印刷制作費の価格交渉力を上げる

このサイトの虎の巻コーナーに『印刷制作費の価格交渉力を上げる』のページを公開しました。ページ内には解説動画『印刷制作費の価格交渉力を上げる』も貼っています。

制作費の価格交渉力を上げる

内容は言葉の通りです。印刷会社、制作会社にしてみれば、クライアントからいただける制作費が多いに越したことはないけど、闇雲に「上げてください」と訴えたところで「じゃあ次からは他所に依頼するよ」と言われるのがオチです。

ならばどうするべきかというと、まずはクライアントに利を提供して「以前よりも楽になった。工数が減った」と思っていただかなければなりません。

ということで、上記ページではどのようにしてクライアントに利を提供するかを解説しています。

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コロナ病床の逼迫に思う

五輪が終わり、ニュースの主要テーマはコロナ病床の逼迫問題に移りました。何しろ今感染した場合、ちゃんと入院治療、あるいはホテル療養が受けられるかもわからないので。自宅療養は人によっては不安が大きいですよね。例え軽症でも容体が急変することがあるようだし。

そこで野戦病院的な施設が必要だと思います。なお、パーティションは不可欠でしょう。

橋下氏は否定的なようだけど、法律が整ってなくても人命のためにはどうにか調整して早急にやらざるを得ないはずです。医療人材に関してもそう。少ない人員で多くの患者を効率的に診られるようにしないと助かる人も助けられなくなりかねません。実際、福井県はまだ病床に余裕がある中で予備の100床を確保したし、他の都府県にもできるはずです。

そう聞いて連想するのが介護問題。特に東京都の。何しろ永年の一極集中のせいで数年後の東京は超高齢化に見舞われます。進学や就職で地方から出てきてそのまま東京に居を構えた団塊の世代以降が続々と後期高齢者になるためです。コロナの重傷者数と同様、母数が多ければ要介護者も増えるけど、これといった解決策はありません。何しろ土地の制約から大規模介護施設なんて建てられないし、介護士のなり手もいないので。

中には「東京にはこれからも若い世代が流入するから大丈夫」なんて言う人もいるけど、それは浅はか。若者が増えても要介護者が減るわけではないことは、ちょっと考えればわかるはずです。

そこで本来ならかつての役割を終えた多摩ニュータウンなどを介護拠点地域として再開発すべきだろうけど、そんな話は聞かれません。区分所有の問題もあって難しいのでしょうね。よって東京では介護離職、介護待機、そして介護放置される人が急増します。必然的に閉塞感が漂い、都や区市の財政も厳しくなるでしょう。東京五輪は特需なく終わってしまったというのに。

ちなみに地方なら土地の制約も少なく集中的な介護施設も確保しやすい上に、東京よりも仕事が圧倒的に少なく、巨額の住宅ローンを抱えた人もあまりいないので、低所得の介護でも就職先の選択肢になり得ます。

というか、地方では高齢化が先に進んだおかげで今後の高齢化ペースは落ち着いていきます。現役世代を東京に送り出したため、今の高齢者を送れば続く世代が少ないので。もちろん減った人口が回復するわけではないので、これといって特徴なない田舎は存続が難しくなるけど、ある程度の人口がある地方の都市部では、東京とは逆に高齢化問題が過去のものとなっていきます。

選択制夫婦別性について

先日、最高裁が夫婦別姓を認めない民法の規定を合憲と判断しました。

でも、私は選択制夫婦別性に賛成です。そうしても何ら問題はなかろうと。

夫婦別姓

中には「別姓だと家族の一体感が失われる」なんてアホなことを言う人もいるけど、そんなもの妄想です。苗字が同じでも関係が崩壊した家族は多いし、国際結婚の場合をはじめ苗字が違っていても円満な家族も大勢います。

そして、むしろ夫婦同姓のためにレア苗字まで無くなりかねないのは文化的な損失です。

ちなみにフィクションの世界だと、名探偵コナンに登場する赤井秀一、羽田秀吉、世良真純の三兄弟が別姓ですね。かなり特殊な家族だけど。

差し当たり「妻の苗字を選ぶ自由もあるのだから男女差別ではない」という意見に対しては、良いアイディアがあります。だったら婚姻届を出す際に、どちらの姓を名乗るべきかをくじ引きで決めることにしようじゃないかと。

いや、チンチロの方がいいかな。二人で分担できるから。そして二つのサイコロを振って出た目が丁(偶数)なら夫の、半(奇数)なら妻の苗字を名乗らなければならいと。

サイコロ
出目が丁なら夫の姓に決定

結果、どっちを名乗ることになっても恨みっこなしの一発勝負。これなら姓を選択できなくてもフェアです。