品質とコストカットを両取り

さあ、待ちに待った緊急事態宣言明けです。もちろん新型コロナ禍はまだ終結ではないものの、保健医療分野にも余力ができてきたようなのでそろそろ経済を回さないことには。

ならばリベンジ消費が始まるのでしょうか。ぜひそうであって欲しいものです。イベントなど緊急事態宣言で止まっていた商業活動がこぞって動き出せば必然的に印刷物の制作需要も増えるはずだから。

例えば、飲食店や小売業なら駅前や店頭でチラシを配るのも有効ですよね。SNS全盛とはいえそれでリーチできる層やお店への誘導効果は限られるけど、チラシなら手渡ししながら呼び込めます。他にも、ウイルス対策等の店内ポスター類を新調したいところかもしれません。

イオンの新型コロナウイルス対策
近所のAEONに貼ってあったポスター。この手の緊急制作案件は殺到するのではないかと。AEONは社内制作かもしれないけど

さて、頼む側があれば頼まれる側もあるもの。街の印刷会社や制作会社はこれから忙しくなるかもしれません。だとしたら気になるのが品質面。繁忙期は平時のように確認作業に時間や人手をかけられないけど、品質をお座なりにすれば痛い目に遭いかねません。

そこでお勧めするのがXORの活用です。制作、特に第二校以降では修正している時間よりもその結果を確認する時間の方が長かったりするものです。DTPでは時折無用な変更も紛れ混みがちなので。

よって制作の各段階で修正前と後のPDFの変更点を洗い出してから確認すれば校正の品質と効率が上がります。

XORのアオリ表示
XORを使えば修正前と後のPDFの違いを簡単に洗い出せ、見つけた差分箇所には赤い囲みをつけられます。

いや、すでに他社製のPDF比較アプリを導入済みかもしれないけど、ドングルによるコピープロテクトが掛っていれば一度に一人ずつしか使えないはずです。

XORはサブスクリプションなので期間限定でも導入できます。しかも最初の1ヶ月は無料使用期間です。サブスク費は2,000円/月なので制作スタッフ全員分を導入してもさほど負担にはならないかと。個人でも導入できる額のはずです。

そうしてアプリ利用の順番待ちがなく、誰もが好きな時に存分に使えれば品質確保が容易になり、全員が並行して作業することで効率が上がってコストカットが実現します。

なお、XORはMac App StoreとMicrosoft Storeからダウンロードして、すぐにご利用いただけます。

コロナ明けで制作依頼殺到?

昨日、大阪府・京都府・兵庫県の緊急事態宣言が解除されました。妥当ですね。状況からして。

また、25日(月)には残る東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県と北海道でも解除の可能性が出てきました。こちらは少し意外です。本来なら連休明けの次の週の様子も見たいところだろうから、やや前のめりかと。

でも、それもいいでしょう。東京における病床数の空き状況にしても一時期のような逼迫を脱してかなり改善しているようなので。そもそもゼロリスクはないのだし、また新たな感染者が少々増えても医療などのキャパの範囲に収まるのであれば許容かと。今週末の数字が大きく上がらないことを願うばかりです。

さて、これで元どおりとはいかないものの経済活動がまた活発になっていくことでしょう。そして例えば、営業自粛を続けていた飲食や小売りなどのお店はキャンペーンを打ちたいかもしれません。その手段の一つがチラシなどの印刷物です。SNSなどでの周知が届かない人たちに向けて駅前とかで配りたいところですよね。あるいはタウン紙に広告を載せるとか。

ならばその制作業者には急な仕事の依頼が殺到するかも。でも締め切りに追われた並行作業、矢継ぎ早の制作状況では人為的なミスも起こりがちです。単純なミスほど「そんなところが間違っているはずがない」という先入観から見逃される傾向があります。

そこで『XOR(エックスオーアール)』の活用を提案させていただきます。XORは修正前と後のPDFの違いを見つけるPDF比較アプリです。

XORのアオリ表示中のマーキング
XORを使えば目視校正では見逃されがちな差異を簡単に見つけられ、赤い線で囲んでマーキングできます。

校正の際にXORですべての変更箇所を洗い出した上で、それらが正しい修正かどうかを確認すれば正確性と作業効率が上がります。「無用な変更がどこかに紛れ込んでいないか?」といった疑心暗鬼からも解放されるでしょう。

XORは月額2,000円のサブスクリプション提供なので期間限定でも導入できます。最初の1ヶ月は無料使用期間です。コロナ明けの特需期間だけ無料試用という使い方も歓迎です。

アプリにはMac版とWindows版があり、それぞれMac App StoreとMicrosoft Storeからダウンロードしてお試しください。

最大の課題の次の課題

XORの出足が低調な理由の一番目はおそらく「知名度がない」です。これに対しては地道に周知を図るしかありません。

でも二番目の理由はちょっと厄介かも。というのも「そもそもPDF比較アプリを使う発想がない」ではないかと。だとすればXORの存在に辿り着かないか、存在を知っても有益だと思ってもらえない可能性があります。

私は横浜と千代田区の大手制作会社2社で取説制作に従事したことがあり、どちらでもProof Checker Proが使える状況でした。Proof Checker ProはPDF比較を含むデジタル校正の最高峰ツール。業界人からの信頼が厚い素晴らしい製品です。これの有無によって業務効率が大きく変わることさえあります。ただし1ライセンスが100万円を超えるため大きな組織しか導入できません。

より普及度が高いAdobe Acrobat Pro DCにもPDF比較機能があるものの、こちらの精度はProof Checker Proには及ばず、比較漏れが起きがちです。加えて、Acrobat Pro DCではなく下位バージョンのAcrobat Standard DCやAdobe Readerを使っているケースも多いかと。それらにはPDF比較機能がありません。

つまり、大手に属さない多くの制作者はPDF比較アプリなしでの業務遂行に甘んじているものと思われます。校正時はPDFをプリントアウトして、時間をかけて入念な目視確認を行っていることでしょう。

XORはそのような人たちのために開発されました。月額2,000円のサブスクリプションで最初の1ヶ月は無料なら個人事業主の方でも導入できるはず。もちろん機能の充実ぶりではProof Checker Proに遠く及ばないものの、二つのPDFの差を100%見つけるという最小限の要件は満たしています。

よって「XOR導入すれば作業効率を改善でき、月2,000円以上の効果が得られる」と知ってもらいたいところです。

目下最大の課題

残念ながらXORの出足はまだ低調。でも理由は解っています。ひとえに「知名度がないため」です。人は知らない製品を買いようがないですからね。

加えてドキュメント制作が含まれる印刷業のトレンドは下り坂。もう盛り返すこともないでしょう。紙媒体が優先的な媒体ではなくなって久しいので。

ただし、私は時流が悪いとは思っていません。むしろビジネスチャンスはあると見ています。なぜなら状況が厳しいからこそ人々の意識がコストダウンに向かうだろうと。

業界が下り坂でも印刷物の需要が無くなることはないと思われます。ただし、単価は容赦なく下がるでしょう。その結果、業界人は今までよりも安い費用での制作を強いられます。よってコストカットに寄与する手段への需要が高まるはずです。

その用途ではXORは有力な選択肢になりうると思います。月額2,000円のサブスクリプションならローリスクで導入でき、おそらく2,000円分以上のコストカットの効果は得られるでしょう。1ヶ月の試用期間もあるので、もし気に入らなくてもその間に解約すれば費用負担はゼロです。

がんばれ!日本の製造業

SONYとSHARPの業績が絶好調だそうな。知りませんでした。てっきり日本のエレクトロニクスは厳しい環境にあるとばかり思っていたので。

ソニーとシャープ「驚異の復活」を遂げた二社の意外な共通点

でも、もちろん大歓迎です。というのも私がリリースしたPDF比較アプリ XORの主なターゲットは製品の取扱説明書を制作しているような方々なので。業界が盛況でメーカーが活発に製品開発を行ってくれれば必然的に取説の制作量や改版の頻度が増え、品質チェックの需要も高まります。よってXORの出番も増えると。

XORは私が知る限りもっとも簡単に使えるPDF比較アプリです。ややこしいオプション設定なしに新旧PDFの違いを100%見つけるので、校正の前段階でXORによる比較を行えば、要チェック箇所の絞り込みによって作業時間を短縮できます。

1ヶ月の無料試用期間を過ぎたら2,000円/月のサブスクリプション費がかかるものの、このアプリの活用によって毎月の残業を1〜2時間減らせれば十分ペイするはず。あるいはその時間で別の仕事を遂行すれば収益性が高まります。言い換えれば月々2,000円で品質と時間的余裕が買えるわけです。

ちなみに現状はMac版のみですがWindows版も9月のリリースを見込んでいます。そう、来月。もうすぐです。