
6. ワンストップ校正とは...
XOR for Mac/Windowsでは、修正の前と後のPDFを比較し、見つけた変更箇所に校正結果を書き入れて、以下のPDFを書き出せます。
- ❶ 再修正用DTP原稿PDF
- ❷ 変更箇所一覧PDF(提出用)
つまり、校正における一連の作業がXORで完結します。この特徴を「ワンストップ校正」と呼びます。
修正前と後のPDF全体を比較して比較結果のリポートを生成するアプリを用いた校正では変更箇所を洗い出してくれるものの、ユーザーはリポートを元に再修正用DTP原稿なり変更箇所一覧を作る必要があります。
対してXORではユーザーが自力で変更箇所を赤線でマーキングすることになるものの、XOR上で変更箇所に校正結果を書き入れてしまえば、再修正用DTP原稿なり変更箇所一覧として書き出せるため、むしろ校正作業が簡潔になります。
ワンストップ校正の手順
ストップ校正の手順は以下の通りです。
1. PDF比較と変更箇所のマーキング
アプリを起動して修正の前と後のPDF比較を選び[OK]ボタンをクリックすると両方のPDFページが「ふたご表示」で表示されます。

ふたご表示
スペースキーを押すたびに「ふたご表示」→「透かし表示」→「サーモ表示」→「アオリ表示」→「ふたご表示」と切り替わるので、変更箇所を見つけてください。

透かし表示
サーモ表示

アオリ表示
透かし表示/サーモ表示/アオリ表示では、見つけた変更箇所をマウス操作で左上から右下に囲むと選択範囲が表示されるので、右クリックしてポップアップメニューから[囲みを作成]を選択してください。選択範囲が赤い線に変わります。

変更箇所を赤い線で囲んだ状態
すべての変更箇所を赤い線で囲んでしまいましょう。
変更箇所のマーキングに漏れがあると品質証明用の変更箇所一覧として成立しなくるので、ご注意ください。
2. 校正結果の記入
ふたご表示で変更箇所の赤い囲みを左クリックするとコメントを入力できます。DTP原稿と比較して、それぞれの変更箇所に「OK」「再修正」など校正結果を記入していきましょう。

校正結果を記入した例
コメントを入力した箇所は赤い二重線に変わります。

校正結果が記入済みの変更箇所の状態
3. PDFの書き出し
すべての変更箇所に校正結果を書き入れたらファイルメニューの[書き出す]→[右側のPDFを書き出す...]を選択してPDFを書き出しましょう。
書き出したPDFをAdobe Acrobatで開くと校正結果がPDFの注釈として引き継がれています。
再修正が必要な箇所あれば、このPDFが再修正用DTP原稿になります。
再修正が必要でなければ、このPDFがクライアントに提出する変更箇所一覧になります。
なお、書き出したPDFはAdobe Acrobatでテキストを選択できるので、追加の申し送り事項があれば、ハイライトを付与して書き込むといいでしょう。

Acrobatで申し送りの注釈を記入した例