
1. リアルタイムPDF比較とは...
XORの特徴は「リアルタイムPDF比較」です。
修正の前と後のPDFを比較するほとんどのアプリはバッチ処理によるPDF比較を採用していて、二つのPDFを指定すると全ページの差分を一気に比較してリポートを生成します。
対してXORでは、二つのPDFを指定すると即座に最初のページどうしを左右に並べて表示し(下図)、ユーザーがスクロールやサムネイルのクリックでページを移動すれば、新たなページを比較します。
リポート生成の待ち時間がないこの特徴を「リアルタイムPDF比較」と呼びます。

二つのPDFを選ぶとすぐさまこの画面状態(ふたご表示)になり、目視比較ができます
リアルタイムPDF比較の利点
リアルタイムPDF比較には以下のような利点があります。
- ❶ 比較結果が出るまで待つ必要がない
- ❷ 比較結果リポートを読み解く必要がない
- ❸ 再修正用DTP原稿PDFを作成できる
- ❹ 変更箇所一覧PDFを作成できる
それぞれを解説していきます。
❶ 比較結果が出るまで待つ必要がない
待ち時間もコストです。
リアルタイムPDF比較のXORでは比較の開始とともに校正に取り掛かれます。
バッチ処理によるPDF比較アプリではページ数や記載内容やが多ければ比較が終了するまでに待たされることになります。そして、いつ終わるとも分からない待ち時間を有効活用するのは難しいかもしれません。
❷ 比較結果リポートを読み解く必要がない
XORには比較結果のリポートがなく、どこが変わったかを誰にでも解るように表示するだけなので、ユーザーはそれらがDTP原稿の通りに修正されているかを確認するだけです。
バッチ処理によるPDF比較アプリは比較結果のリポートを作成するので、ユーザーはリポートを読み解き、修正後のPDFがDTP原稿の通りに修正されているかを確認しなければなりません。
❸ 再修正用DTP原稿PDFを作成できる
XORでは見つけた変更箇所をマーキングした赤い四角形に校正結果を書き入れてPDFとして書き出せます。校正結果がNGで再修正が必要な場合、このPDFが再修正用のDTP原稿になります。
バッチ処理によるPDF比較アプリでは、再修正が必要な場合にユーザーが自力で再修正用のDTP原稿を作ることになるでしょう。
❹ 変更箇所一覧PDFを作成できる
XORでは見つけた変更箇所をマーキングした赤い四角形に校正結果を書き入れてPDFとして書き出せます。校正結果がすべてOKで再修正が不要な場合、このPDFがクライアントに提出する際に添付する変更箇所一覧になります。
バッチ処理によるPDF比較アプリでは、ユーザーが自力で変更箇所一覧を作ることになるでしょう。