このエントリを書いてから2年余りが経過したので、新しい知見をもとに書き直しました。
ぜひ、新しい方でご確認ください。
for Mac & Windows
XOR、Proof Checker PROとの併用も考えられますね。例えば在宅勤務の場合など。
Proof Checker PROはとても素晴らしい最高峰のPDF校正ソフトウェアですが、「ドングル」と呼ばれるUSBメモリーのようなデバイスを挿したパソコンでしか動作しません。当然ですよね。1ライセンス100万円を超えるアプリの違法コピー品が流通しようものならとんでもない損害となるので堅牢なプロテクトは不可欠です。
つまり、Proof Checker PRO導入済みの大手制作企業に所属していても、職場を離れれば利用できなくなります。
もちろん他のスタッフが使わない週末だけなら申請してドングルを持ち帰らせてもらえるかもしれません。金曜日は最終退出者になって持ち帰り、月曜日の朝一に返却するような。でも、平日の在宅勤務などは誰か一人がドングルを独占するわけにもいきません。
そもそも在宅勤務が必要な状況というのは、家族の介護や看病などが主な理由でしょうから週末に限りませんよね。
というわけで、Proof Checker PROが使えない環境で働く場合、代わりのPDF比較アプリを使うのが望ましいでしょう。その場合、1ヶ月単位、月々2,000円で導入できるXORはうってつけだと思います。
例えば、在宅勤務が始まったら導入して、通常勤務ができるようになったら解約するといった契約が可能です。
XORは二つのPDFをビジュアル的に比較して、差異を100%見つけ出すアプリです。
商用ドキュメントの制作過程で「意図や指示が正しく反映されているか?」はもちろん「余計な変更がなされていないか?」を確かめるために新旧PDFの比較は必要不可欠なので、工数削減のためにもいいアプリを活用したいところです。
XORの理想的な使い方はAdobe Acrobat DCとの併用でしょう。
何度か書いている通り、PDFの品質確保で最も頼れる既存製品はProof Checker PROです。以前からPDF解析による比較精度の高さには定評があったものの、昨年発売されたバージョン5でビットマップ比較モードが追加され、より完璧なデジタル校正ソフトウェア(PDF比較)となりました。
とはいえ、1ライセンス100万円超のこのハイエンドソフトウェアを導入できるのは大きな組織のみ。その他の人たちにとってPDF比較の手段といえばAcrobatにの比較機能になるでしょう。
ただし、PDFを解析して比較するAcrobatではときおり差異の見過ごしが起こります。
そこでXORを併用して補わせるのがいいでしょう。PDFをヴィジュアル的に比較するXORはAcrobatのように「どのように変わったか?」は判断できない替わりに「どこが変わったか?」は確実に検出します。まったく変更されていないページを洗い出すのも簡単です。
各アプリを比較するとこの通り。
解析比較 | ヴィジュアル比較 | |
Proof Checker PRO | ○ | ○ |
Acrobat | ○ | – |
XOR | – | ○ |
AcrobatにはPDFページを画像化して比較するモードがなく、XORにはPDFのデータ構造を解析して比較するモードがありません。
よってこの両者を併用することで、なんとかProof Checker PROに近いところまでキャッチアップできるのではないかと…。
30日の使用期間があるので、まずはお試しください。
Windows版は追ってリリース予定です。
XORを広く周知させたいけど私も職人タイプの人間なので営業は不得手です。そこでGoogleに広告を出すことにしました。
というのも最近こちらのキャンペーンコードのメールを受け取っていたのを思い出したので。
7,500円だと1日あたりの最低設定額の193円とするなら1ヶ月ちょっと。でも、日額が設定できるということは、多く払わないと露出度が上がらないってことか。
それにGoogle広告の仕組みからして、自身が設定した関連キーワードを誰かが検索してくれないことには表示されないのではないかと。まあ、あまり期待できないかな。
それでもせっかくのキャンペーンだから使うべきだろうし、ささやかでも何か反応があってくれると嬉しいなぁ。
それと、反応がなければサービスの自動更新は忘れずにオフにしないと。
正直なところXORの販促活動には苦労しています。何しろ私の得意分野ではないので。よくある話ですよね。職人タイプの人は営業が苦手という。でも、私が制作者だったからこそ、XORのアイディアを思いついたのだけど。
で、一応、関連がありそうなWebサイトに手当たり次第にコンタクトを取って試用をお願いしているものの、反応は…。
よって一発でニュースリリースできるドキュメンテーションの業界団体みたいなものがあればいいのだけど、毎年2月にPAGE展を開催しているJAGAT(公益社団法人日本印刷技術協会)は、私のような個人は相手にしてくれないようで。
もう一つ、取扱説明書などの分野でお馴染みのTC協会(一般財団法人テクニカルコミュニケーター協会)は個別の製品の宣伝活動には与しない方針とのこと。
それでも8月27日(火)と28日(水)にはテクニカルコミュニケーションシンポジウム2019というイベントがあるので、そこでは何らかの活動ができるかな。8月末ならWindows版もリリース済みなはず。これ、申し込んでみようかと思います。受け付けてもらえるかは解らないけど。
でも、4ヶ月も先だし、もう少し早く満足に売り上がる体制を作りたいところです。