5月5日の「こどもの日」にちなんで、2024年10月1日現在におけるこどもの数(15歳未満人口)が発表されました。
これを割合別に並べ替えるとこの通り。
沖縄と九州各県にはこどもの割合が高いことがわかります。結婚が早い傾向の沖縄は当然として、意外にも佐賀が滋賀と並んで第二位。あの地味な佐賀が。
ならば以下の仮説が立てられます。
- 九州に若い世代を中心とした人口を集めれば少子化ペースが少し緩和されるかも
- 子供を持つにあたっては経済的な豊さよりも環境の要因が重要ではないか?
何しろ佐賀の発展度合いはそこそこです。動物園も水族館もないし民放テレビ局も一つ(フジテレビ系列の佐賀テレビ)しかありません。人口に至っては小数点以下まで数えても「少な目」です。
では、佐賀が思いっきり寂しいかというとそうでもなく、当然ながら普通に暮らしていかれる程度の商業施設や病院などはあります。
そして何より唐津(県内2位の市)や鳥栖(同3位の市)、そして佐賀市(同1位)にしても「必要なら博多に出向けばいい」という立地。テレビ局にしても多くの地域では福岡の放送が映るので、5局+1とむしろ充実しているくらいです。
それに佐賀は平地が多く、日頃の徒歩や自転車での暮らしが楽なんですよね。
というわけで佐賀は福岡のベッドタウン、補完地として県民も行政も省コストでやっていかれる絶妙感がある地です。
ちなみに上位にひしめく九州各県の目ぼしい利点はというと、こんな感じかな。
- 雪に悩まされることが少ない
- 食糧生産量が多い
- 人口もそこそこ多い
- アジアに近い
重要なのは2. でしょうかね。今後、ベテラン長距離トラックドライバーが続々とリタイヤしていくものの若い人の参入はないようだから遠くない将来に物流が細る日が来ます。そうなった際、九州は有利です。
また、3. の人口は九州と沖縄の8県を合わせれば約1430万人で東京に匹敵します。まあ、東京のように密集はしていないし、神奈川・千葉・埼玉に相当する近隣県もないけど、市場としてはそれなりの大きさです。
そんなわけで九州に若い世代の働き口がもっと増えればいいなと願ってやみません。
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