macOS Venturaがリリースに

macOS Venturaがリリースされました。

macOS Venturaのインストール画面

早速、Mac Miniでダウンロードして、まずは外付けSSDに新OS環境を作ろうと思っていたもののソフトウエア・アップデートの画面で「今すぐアップグレード」ボタンをクリックしたら、そのままアップグレードされてしまいました。これまでアップグレードの際は上図のようなインストーラ画面が表示される仕様じゃなかったっけ?

macOS Montereyのソフトウェア・アップデート画面
この画面の「今すぐアップグレード」ボタンを押すと、無条件にアップグレードされてしまいます

なお、今回のアップグレードは20分くらいで完了したような。と言うことは、Venturaは実質的にマイナーアップデートなんじゃないかと。

まあ、Venturaはバージョンで言えば13。デフォルト壁紙がオレンジ基調のグラデになったり、設定アプリのデザインがiOS風に変わったりはしているけど、OSの基礎部分はもはや枯れて久しいのかも。

バックアップ用HDDが回復

バックアップ用のHDDがマウントされなくなった件、故障というほどではなく、以下の方法でマウントに成功しました。

アクティビティモニターを起動して「fsck」を検索すると「fsck_hfs」が見つかりました。

macOSのターミナル「fsck_hfs」

「fsck_hfs」をダブルクリックするとプロセス情報が表示されます。

macOSのターミナル「fsck_hfs」のプロセス情報

「終了」ボタンをクリックすると終了するかを訊かれます。

macOSのターミナル「fsck_hfs」のプロセス終了

これでマウントされるようになりました。ただしリードオンリーで書き込めません。

macOSのターミナル「fsck_hfs」のプロセスを終了した結果

よって写真データを別ボリュームにコピーしてからHDDを再フォーマット。

バックアップHDDが無事回復しました。

バックアップ用HDDが故障

Macに繋いで使っていたバックアップ用HDDが故障しました。突然、マウントされなくなって。

Seagate BarraCuda 3.5" 8TB 内蔵ハードディスク

このHDDを買ったのは2019年の7月だから3年 3ヶ月か。ちょっと短かったな。

そして今回、とても基本的なことを改めて痛感しました。「バックアップ用HDDはバックアップのみに使うべきだ」と。と言うのも、写真のデータもこのHDDに同居させていたものだから、故障によって紛失することになったもので。まあ、大して重要なデータではなかったのだけど。

でもバックアップ用HDDとMacのSSDおよび外部のストレージが同時にダメになる確率はかなり小さいので、それぞれを別に分けておけば、まあ安心です。

賃上げの行方

円安やエネルギー高などを受けて、賃上げが今までになく求められています。何しろ日本人の賃金は30年も上がらず、すっかり諸外国に遅れをとるようになったので。放置すれば国力のいっそうの低下は免れません。

そんな中、岸田総理は「新しい資本主義実現会議」を開き、賃上げに意欲を見せました。

新しい資本主義実現会議

でも、賃上げ誘導は手段や優先順位を間違えば状況を悪化させます。

政府が最初にやるべきは「非正規フルタイムワーカー向け賃金の底上げ」です。これをやらずに企業に賃上げを迫れば派遣労働への需要を高めかねません。例えば、正社員を減らした上で賃上げしてみせ、足りなくなった労働力を派遣社員で賄えば政府の要求をクリアできてしまいます。企業内では正社員の賃上げが実現しても、全体的にはワーキングプアを増加させるわけです。「社員を解雇しづらい」なんてのは大企業の話ですしね。

また、岸田首相はこうも言っています。

非正規雇用者の待遇改善のため、同一労働同一賃金が徹底されているかのチェック体制を強化する。

でも、これではダメです。企業にしてみれば「職務は同じでも正社員と派遣社員は責任範囲が違うので同一労働ではない」と言い訳が立つし、そもそも行政が数百万社もチェックできるわけがなく、「実行力があることはやらない」と言っているも同然なので。しかも正社員への処遇を派遣社員に合わせる方向に進みかねません。

広く適用する際のルールはシンプルであるのが鉄則。岸田政権が本気なら、ここは単純に「フルタイムワーカー向け最低賃金」を新設して高めに設定するのがいいでしょう。派遣労働なら派遣会社が派遣社員に支払わなければならない額の下限(交通費等の経費を除く)です。

現行の最低賃金は全労働者に対する下限であり、影響が及ぶのはその金額近辺の時給で働く人に限られるので、最低賃金制度はパートタイムワーカー向けとフルタイムワーカー向けの二階建てにしないと満足に機能しません。

仮にフルタイムワーカー向け最低賃金が新設されれば、派遣社員を活用する企業の負担は一時的に増えますが、製品やサービスに適切に価格転嫁すればいいのだし、消費が伸びれば報われます。

また、派遣の賃金水準が上がり、再就職まで派遣で働いても年収が極端に下がらなければ、生き方を変えたい正社員は会社を自発的に辞められるので、解雇規制の緩和などせずとも雇用の流動性が高まります。すると企業は良人材の引き止めや確保に賃上げせざるを得ず、あとは市場任せでも賃上げがなされるようになります。派遣の活用ではなく、半年ごとに契約更新といった直接雇用を望む企業も増えるでしょう。

他方で派遣会社だけは苦境に立たされるでしょうが、そもそも日本には派遣会社が多すぎます。

日本の「派遣会社の数」ダントツの世界一位
さすがに「働く人の4割以上が派遣」は間違いで、4割とは非正規の割合。その大半はパート・アルバイトだし、派遣は2.5%ぐらいと言われています。それでも日本の派遣会社の多さは異常です

それに東証プライム市場に派遣会社が30社も名を連ねているのも異常です。人材派遣が日本の主要産業でもあるまいに。

人材派遣はかつてのように「有期労働である代わりに賃金は割高」という専門職向けに戻さないと企業における人件費削減の抜け道として使われ続け、日本の賃金向上はいつまでたっても実現しないことでしょう。

Apple Watch Ultraを買おうかな

Apple Watch Ultraを買いたいと思っています。

Apple Watch Ultra

多くの購入希望者は冒険者向けで124,800円(税込)と高価なApple Watch Ultraは見送り、他のモデルを選ぶのではないかと。新しもの好きとして知られる経済評論家の伊藤洋一氏もラジオでそのようなことを言っておられました。

でも、我々スキューバダイバーからすると見方が違ってきます。そう、Apple Watch Ultraはダイブコンピュータとしても機能するので、円安を踏まえた上でもむしろ割安とも言えます。

ご存知ない人向けに説明すると、スキューバダイビングでは潜水する際にダイブコンピュータ(多くは腕時計型)を携行し、その時々の水深に何分留まれるかといった情報を確認しながら潜水します。水深が深いところに一定時間以上滞在すると体内に窒素が過剰に溜まり、時には体調に深刻な悪影響を及ぼすためです。ダイブコンピュータはその水深での滞在リミットが迫ると浮上を促すアラート音で知らせてくれます。

さて、ダイブコンピュータのお値段はピンキリ。安いものなら25,000円ぐらいからあります。でも当然ながら高価な機種の方が水中での視認性が良かったり、機能が充実しています。

そして最高峰なのがSHEARWATER TERIC。Amazonでも16万円弱です。

しかも、たいていのダイブコンピュータは普段は腕時計ぐらいにしか使えないし、形も無骨。重量もTERICは120gあります。

一方、Apple Watchなら脈拍や体温を測るなどの健康管理に有益だったり、Suica・PASMOにもなるし、通話の補助などにも使えます。重さも61.3gと約半分です。

もっと言うとApple WatchにはGPUがあるので、どこで潜ったかの記録を残せます。「あそこのポイントであの生き物を観察できたから、日を改めてもう一度行こう」といったことが楽になるわけです。

ただし、気になる点はApple Watch Ultraの説明に以下の一文があること。

アクションボタン。さあ、飛び込もう。

水深アプリを起動したり、ダイビング中にOceanic+アプリでコンパスの方向を設定できるようにアクションボタンをプログラミング。水中でApple Watch Ultraを操作するのが簡単になります。

これって側面のアクションボタンを押さないと、ダイブコンピュータとして機能しないってことでしょうかね?水圧がかかったら自動的にダイブコンピュータが起動してはくれないのかな?だとすると少し厄介だ。昔のダイバーズウォッチがそんな感じで時々ボタンを押し忘れて潜ることがあったので。

まあ、今の私はパスポート切れとコロナ禍があったためにダイビングをお休み中。すぐ再開する予定もないので、もう少し検討してみようと思います。