晒しの刑

鳩

東京都大田区が今春、駅前や公園での餌やりを禁止する条例を施行したとのこと。同様の条例は全国あちこちにあるようです。目的はもちろん鳥害の削減。当然でしょう。鳥類、とりわけ人に接近する鳩やカラスの糞は始末に悪いし、おこぼれを狙うネズミとかが増えるのも問題なので。

ただし、条例施行により悪質な事例に対処する根拠ができたのは一歩前進だけど、課題はそうそう取り締まれない点。管轄の自治体も監視員を巡回させられないわけだから。しかも迷惑行為の相手がイカつい人なら周りは注意もできなかったり、逆ギレした者勝ちにもなりかねません。

同様の話は歩きタバコ、路上喫煙なんかにも言えます。連中もそれらが傍迷惑で喫煙者バッシングをさらに強める行為だってことぐらい分かっているだろうけど、やめられないのは中毒ゆえなのでしょう。禁断症状が理性よりも優先するようで。

迷惑喫煙が腹立たしいのは、当人が立ち去った後も目に見えない有害物質が中空で止まり続けること。あの嫌な悪臭に晒された時には注意する相手は既にいないと。

他にも、河川敷でのゴルフ練習やら漁業権の侵害なんかもそう。牡蠣やアサリの密猟ですね。そうやって誰かの欲望のために他者が不利益を被るなんてことが黙認され続けていいわけがなく、効果的な対処が必要です。

私が考えるに「写真や動画を晒す」のがいいと思います。見つけた人が誰でもいいから写真や動画を撮って管轄の自治体に送信。それが迷惑行為に該当すると認定されたら掲示板やWebページで公開します。ちょっとした指名手配のようなものです。そして本人が名乗り出て罰金を払うなり、始末書を書くまで晒し続けると。

結果、晒された人への世間の風は冷たくなるでしょう。たとえば会社のビルが禁煙化されたからと近所の屋外駐車場(当然、喫煙所としての利用は許可されていない)で喫煙している姿が晒されれば、社内で問題化し兼ねないので抑止力として働くだろうと。