先日、関西方面の印刷会社の経営者の方とお話しする機会があり、その流れで制作スタッフの方にXORを試用していただきました。
結果、先方のレスポンスは「導入ずみのAdobe Acrobat Pro DCにもほぼほぼ同じ機能がある。付箋(注釈)がつけられる分だけAcrobat Proの方がいいかも」とのことでした。そうなのか…。
そこで改めてこちらのテストデータを最新のAcrobat ProのPDFにかけてみました。
設定が「自動検出」のままの比較では相変わらずフォントの違いを見逃すものの、設定を「スキャンした文書、画像、イラスト」に変更してから実行してやれば、そちらも見つけてくれました。以前のバージョンではそうではなかった気がするのでAcrobat ProのPDF比較も着実に進歩しているようです。素晴らしい。
Acrobat ProはAdobe Creative Cloudに含まれるし、単体でも月1,580円(税抜)のサブスクリプションで利用できるので、これで事足りるなら、わざわざXOR(サブスク費が262円高い)を導入すべき理由はなさそうに思えます。そう、事足りるなら。
気になったので手元の他のPDFをあれこれAcrobat ProのPDF比較にかけてみたところ、全130ページ4色のPDFどうしだと比較開始後に途中まで解析してアプリが落ちました。何度やっても同じです。理由はわかりません。メモリ16GBのMacBook Air(2018)では非力なのかも。とはいえもっと高性能なMacやWin PCを私はは持っていません。しかたなく比較するページ範囲を10ページに絞って再度試してみたものの、やはり落ちます。比較ページを限定しても一旦PDF全体を解析にいくのかもしれません。
また、QRコードの比較では差異を大量に発見してくれます。全体で一つの画像とは認識しないようです。
そう、Illustratorで作成された画像の類いに関しては、違いがないのに違っていると報告しがちなのもAcrobat Proの厄介なところです。「いつものように過剰報告だろうとタカを括ったら、実は無用な変更が生じていた」なんてことが起きてしまうので。
それに、PDF比較がうまくいった場合でも、Acrobat Proの比較結果レポートの画面は動作が重いのですよね。特にスクロールはちびちびとしか動きません。
他にも不具合を見つけたけど、ここでは言及しないでおきます。総合的にはAcrobat Proはとても素晴らしいアプリです。
というわけで、XORにも「Acrobat Proと比べて、どちらがいいかは好き好き」と言えるぐらいには存在意義があることを再確認できました。
XORのアピールポイントは以下です。
1. 簡単操作
XORの比較はスペースキーを押すだけ。PDFの特徴に合わせて設定を調整する必要はありません。
比較結果も単純明快です。そもそもXORは校正紙を用いた「めくり合わせ(ペラペラ、アオリなどとも呼ばれる)」のシミュレートなので、差異も見た目で直感的に把握できます。表示された差異を人が見逃せばそれまでですが…。
2. リアルタイム比較
XORではスペースキーを押すと比較結果がすぐに表示されます。比較開始の操作の後、結果の表示までに長々と待たされることはありません。
3. 軽快動作
XORでは比較結果を表示した後の拡大表示やスクロールも軽快に動きます。
XORがどんな感じで動作するか、まだご存知ない方はこちらの動画をご覧ください。
また、XORには1ヶ月の無料試用期間があるので、ぜひお試しください。