いわゆるGAFAにMicrosoftは含まれていませんよね。業績はいまだに好調らしいけどスマホでAndroidに出し抜かれて以来、存在感はすっかり薄れました。WindowsやOfficeはもはやインフラのような位置付けなのかも。
さて、PDF比較アプリの『XOR for Windows』をようやくリリースできたので、大手ドキュメント制作会社に勤めるかつての同僚に連絡を取ったところ「当面は導入できない」とのつれない返事。理由は「まだ社内のPCがWindows 7だから」だと。そう、XORのサポートOSはWindows 10のみ。Windows 7にはMicrosoft Storeがなく、対応するには別バージョンを作ったり、流通やコピープロテクトなど面倒なことが多々出てくるので。
よってさっさとWindows 10に乗り換えてほしいところ。メーカーから購入したWindows 7搭載PCは今でも無償でWindows 10にアップグレードできるだろうから。ただし、ドキュメント制作会社は印刷業の一部。総じてITには疎くPCの環境にも無頓着な傾向があります。個人で活動されている人には最新技術に敏感な方もおられるのですが。
加えてWindows 7へのMicrosoftのサポートが来年1月14日に終わるとはいえ、マルウェア対策さえ万全ならセキュリティアップデートが提供されなくなっても、使い続けて特に問題がなさそうなのも事実。考えられる不都合といえば、PCが故障して買い換える際はWindows 10搭載機になり、社内のOSが二種類になる点ぐらいかと。
ならばWindows 7はまだまだ延命できそうな気配。つまるところWindows 10に乗り換えさせるだけの魅力がない、もしくは伝わっていないのでしょう。
ちなみにMacの場合、毎年秋にOSの新バージョンが無償で提供され、その度に魅力的な機能が追加されるので、大半のユーザーが遠からず新OSに移行します。例えば、日本語入力一つとっても数年前のものと比べれば格段に進化していて誰もが新OSのメリットを享受しやすいわけです。
その点はMicrosoftにも見習って欲しいけど、難しいのかな。そもそもWindowsは昔から「ユーザが自在にカスタマイズするもの」という世界観で展開されてきたので。
Microsoftは今後もPCの世界では大きな役割を担っていくだろうけど、裏方に徹することになるのかもしれません。