今はまだMac版しかないXORですが、追ってWindows版もリリース予定です。その際、Mac版同様、Microsoft Storeでのサブスクリプションとなるでしょう。
零細アプリメーカーにとって、Mac App StoreおよびMicrosoft Storeでサブスクリプションをサポートしてくれたことは、とてもありがたいと思っています。
そうじゃなければ、とてもじゃないけどビジネスモデルを確立できず、XORをアプリ化してリリースしようと思わなかったでしょう。
for Mac & Windows
月: 2019年4月
Mac App Storeって偉大です。Mac App StoreがなければXORをリリースしようとは思わなかったでしょう。
昔はパソコン用ソフトウェアビジネスといえば、実行ファイルをCD-ROMに焼いて取扱説明書と一緒に箱詰めしてラッピングし、流通網に乗せる必要がありました。当然、箱のデザインや印刷のコストも必要になります。
あるいはVectorのようなオンラインストアで売る手もあるけど、かつてほどの注目度はないのかなと。
それに昔は違法コピー対策も必要でした。1パッケージごとに異なるアクティベーションキーを発行するか、オンライン認証のサーバーを構えて常時稼働させるか。どっちにしてもコストがかかります。
でも、アプリをMac App Storeで売れば、パッケージ化も違法コピー対策も不要です。それでいて世界中に展開できます。
DTPがMacの独壇場だったのはひと昔以上前のこと。今日ではWindows制作もかなり増えたのではないかと。
でも、いくつかの点から私はまだドキュメントの類はMacで制作する方が有利だと思っています。その一つがmacOS標準のプレビュー機能の存在です。
DTPやWebサイトの制作では大量の画像類を配置しますよね。どのファイルがどんな画像かを素早く把握できるかで制作効率が大きく変わってきます。でも、いちいち中身がわかるファイル名をつけていくわけにもいかないし、表現力に限界もあります。
Macの場合、デスクトップやフォルダ内で画像ファイルのアイコンを選んでキーボードのスペースバーを押すと内容が拡大表示されます。.jpeg、.png、.gifはもちろん .ai(Illustrator)や.psd(Photoshop)のネイティブファイルであっても即座に確認できます。
あるいは、フォルダ内でプレビューを表示させることもできます。
Windowsでもサードパーティ制の機能拡張類をインストールすれば似た環境を作れるかもしれないけど、おそらくMacほどエレガントには機能しないのではないかと。
それにIT企業ならともかく、ドキュメント制作企業ではIT技術に詳しくない人が多く、OSを拡張して使おうという発想すら浮かばずに不効率な制作が続けられているケースもあるはずです。
よって選択の余地があるならば、ドキュメント制作にはMacをお勧めします。
XOR、Proof Checker PROとの併用も考えられますね。例えば在宅勤務の場合など。
Proof Checker PROはとても素晴らしい最高峰のPDF校正ソフトウェアですが、「ドングル」と呼ばれるUSBメモリーのようなデバイスを挿したパソコンでしか動作しません。当然ですよね。1ライセンス100万円を超えるアプリの違法コピー品が流通しようものならとんでもない損害となるので堅牢なプロテクトは不可欠です。
つまり、Proof Checker PRO導入済みの大手制作企業に所属していても、職場を離れれば利用できなくなります。
もちろん他のスタッフが使わない週末だけなら申請してドングルを持ち帰らせてもらえるかもしれません。金曜日は最終退出者になって持ち帰り、月曜日の朝一に返却するような。でも、平日の在宅勤務などは誰か一人がドングルを独占するわけにもいきません。
そもそも在宅勤務が必要な状況というのは、家族の介護や看病などが主な理由でしょうから週末に限りませんよね。
というわけで、Proof Checker PROが使えない環境で働く場合、代わりのPDF比較アプリを使うのが望ましいでしょう。その場合、1ヶ月単位、月々2,000円で導入できるXORはうってつけだと思います。
例えば、在宅勤務が始まったら導入して、通常勤務ができるようになったら解約するといった契約が可能です。